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C102新刊「嫉妬の花の魔法-前編-」あとがき

※この記事は、コミックマーケット102にて頒布させていただいた同人誌「嫉妬の花の魔法-前編-」のあとがきとなっておりますが、大きなネタバレはございませんので未読でもお読みいただけるかと思います。

はじめに

まず、C102にてサークススペースに足を運んでくださった方、見本誌を読んでいただいた方、本を手に取っていただいた方、お読みいただいたすべての方々に感謝を申し上げます。皆さまがお楽しみいただけるように、「後編」も執筆致しますので、是非また足を運んでいただけると幸いです。
また通販での頒布も予定しておりますので、多くの方々に読んでいただければ幸いです。

『嫉妬の花の魔法-前編-』表紙

そして、この度は前後編に分ける方式とさせていただいたこと、この場でお詫び申し上げます。
本来はもっと内容に触れた記事にさせていただきたかったのですが、このような形式となってしまった以上、後編の完成後でないと言えないことも多くありますので、この記事では主に前後編になった経緯や、今後の展開について短く述べていきます。お楽しみいただければ幸いです。

前後編構成となった経緯

本来の計画

まず、本来「嫉妬の花の魔法」は80Pの1冊の同人誌となる予定でございました。サンプルの公開時点では表紙に「前編」とついておらず、このときはまだ1冊構成であったことが分かっていただけると思います。

実際、このサンプルを公開した時点(7月中旬)ですでに40ページの作画・仕上げが完了しており、残り半月で残り40ページを仕上げることが出来るはずでした。
少しスケジュールが押しており、さらにレースシーンの作画ということもあり、7月下半期は気合いが入っておりました。そんな矢先でした。

コロナ感染

ここ最近、新型コロナウイルスの再流行が懸念されておりましたが、自分はかからないだろうと正直高をくくっておりました。かかりました。
38℃の高熱と、検査キットでバッチリ陽性マークが出たことで公的に判明しましたが、そもそも高熱による倦怠感と喉の痛みで、明らかに普通の風邪でないことは察することが出来ました。
正直この闘病に関して書くと記事1本分くらいにはなってしまうため、原稿に関する内容だけ書きます。

流石に感染以後2日程は作画どころではなく、ずっと寝ておりました。しかし、締め切りは刻一刻と迫ってきており、3日目にしてようやく作画に取り組むことが出来ました。熱は下がっており、短時間であれば机に向かって作業をすることが出来ましたが、私の想像以上にコロナウイルスの症状は深刻でした。

コロナウイルスの症状は喉の痛みや高熱など様々ありますが、一番致命的だったものはコロナ後遺症の一つ「ブレインフォグ」でした。

それまで半月で40P近くを作画できるような集中力で作業を進めていたのですが、明らかに集中力の持続時間が短くなっておりました。それまで1日に2~4ページほど進めていたのですが、コロナ後数日は1日に1ページ終わらせることが難しいほどになっており、この症状の恐ろしさを知ることになります。
熱で倒れていて削られた残り時間と、この症状による作業効率の低下は、結果的に次章の決断をさせることとなります。
(現在は症状もほとんど回復しております)

断念、前編のみで完成させることに

ここからどうにか集中力を取り戻し、意地でも後編分を作画するという選択肢もあったのでしょうが、戻らない集中力と迫る締め切りを前に、皆様にお届けする作品としての質を担保する事が厳しく、さらに当時はコロナで精神的にも衰弱しており、残念ながら完全な形での完成を断念することとなりました。
読んでいただいた方にはお分かりかと思いますが、この作品は前半部分のみでは当然ながら不完全であり、後半部分でようやく補完されるという構成を取っております。そのため、コミケという大きな場で不完全な状態でお出ししてもよいものかと悩みました。

しかし、既刊もないため、何も出せないよりは…と考え、何かしら前編だけで完成させる決断をしました。
その後何とか早割に間に合わせ、無事に前編を脱稿することが出来ました。

以上のように、新型コロナの感染と、それによって低下した作業効率、衰弱したメンタルにより、完成が厳しくなってしまったために、このような形式となりました。もとはといえば私の健康管理の不足による部分が大きいため、今後は手洗いうがいなどの感染症予防と、免疫力の向上などの対策を行っていきたいと考えております。

今後の展開

「嫉妬の花の魔法-後編-」ですが、10月の「プリティーステークス32R」にて頒布させていただくことを、8月上旬現在では考えております。
内容につきましては、本来の後編パートをさらに膨らませた物を予定しており、皆様にお楽しみいただけるよう現在執筆中でございますので、どうかお待ちいただけますと幸いです。
また作画に関しても以前よりパワーアップした物をお見せできると思いますので、レースシーンも含めお楽しみいただけると思います。

ちなみに、コミックマーケット103には、また別のキャラ(ウマ娘)の本を出そうと考えております。こちらは後編のあとがきか、当落発表時にご案内させていただきます。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。
正直あとがきと呼べるかは怪しい代物ではございますが、この本が生まれる中で生まれたドラマの一環ということで、ここに記させていただきます。
只今皆様にお楽しみいただけるよう、誠心誠意「嫉妬の花の魔法-後編-」を制作させて頂いておりますので、どうか楽しみにしていただけますと幸いです。また、マシュマロやリプなどで感想を頂けますと大変喜びますので何卒宜しくお願い致します。

それではまたお会いできる日を楽しみにしております。

以上(8月10日執筆)

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