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ワクワクリベンジ読書のすすめ~『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝著~

齋藤先生の書籍を読むのは、これで何冊目だろうか。特に読書について書かれたものは特に好んで選んでいる。
今回も、興味深いタイトルに引かれた。
本を読むことから得る有益性について書かれている。
その中で「思考力を深める本の読み方」というアドバイスが。印象的だった
読書で思考力を磨く、ということ。そのための方法論がとてもおもしろい。
 
例えば「思考の浅い・深いは『読書感想文』でわかる」というメッセージ。
正直言って、読書会をはじめ、さまざまなタイミングで読書感想文を書いている自分にとって、とても耳の痛い話である。
 
先生が指摘されるのは、「あらすじだけで終わるのは最低レベル。『〇〇しなければと思った』と反省でおわるのもまだまだ低いレベル」ということ。
大切なのは「本を読みながらメモする」こと。その作業が思考の深掘りを続ける助けになると書かれている。
ただ問題は、それをどうコーディネートするかだと思う。この本にはその点について直接的には触れられていない。
それでは、深掘りした思考をアウトプットする技術はどうしたら身につくか。
 
おそらく次の節のメッセージが書き方についてのアドバイスになると思う。
「読んだ本のポップを書いてみよう」「好きな文章を3つ選ぶ」。
「ポップを書く」とは「人におすすめする短い文章を考える」ということである。しかし、言葉を凝縮するということは簡単ではない。訓練とそのセンスを高めることが必要になる。
そのヒントとなるのが「好きな文章を選ぶ」ことだと思う。
自分にとって、その本はどれだけ価値があったか、何が魅力的だったかを感じる部分が、気に入った本の中には必ずある。そしてそれをもとに言葉をまとめていく。
それが結果的に、思考力を深める読書につながると考える。
 
それにしても、自分の読書はまだまだ未熟と痛感。試行錯誤の域を出ていない。結局「反省で終わる読書感想文」になってしまった。

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