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図書館

久しぶりに大きな図書館へ行った。わくわく。
若いころ…高校生の頃に、学校の近くにある(といっても歩いてうん十分)新しく大きな図書館へ入り浸った。明るくて綺麗で,とにかく大きいあの図書館で宮部みゆきと森博嗣の本を読み漁り,受験のときには物理の本など専門書も借りたりなど。

ところで,私は図書館に入る一筋の光が好き。

先日行った図書館も、やや薄暗い中に光が差して色々思い出して長居してしまった。

思い起こせば…小学校の図書室は,天井が吹き抜けでとても明るいところだった。図書の司書の先生は常駐しておらず自身で貸し出しカードに書きボックスに入れ,本があったところに学年と名前が書いてある木の板を入れておく。

コバルト文庫やスニーカー文庫が,カバーを外されて本棚に入っていた。岩波文庫のフリをしているんだろね。(笑

中学の図書室はほとんど行かなかったが,高校の図書室は居心地が良く大好きだった。特に2年のときからの司書の先生が若くて優しくてヲタクに理解がある良い先生だった。すごく可愛い柴犬を買っている先生。あと図書室にあるソファでごろごろするのが好きだった。

地元の図書館は,分館と本館があり,本館にはなぜか消防車が置かれている。現役。

あの当時,「サザエさん一家の秘密」みたいな〇〇の秘密シリーズが流行って,私は勿論エヴァンゲリオンの秘密が図書館にあったのを見つけ,すごくよく読んでいた記憶がある。

ああいうのを読むと,ヲタが喜びそうな専門用語が沢山出てきて,そのまま別の本棚の本を漁り一生懸命調べたという一般的な…重度のヲタクだった。

エヴァを読みとくのに,宗教の本を読む。

宗教の本がある本棚は,丁度薄暗い図書館内の真ん中あたりを通って,壁際にある。宗教の本棚は3つか4つかある。棚と棚の合間,その奥の壁には1人用のソファが置いてあった。

そこの席に座れたらラッキー。普段は大人が座っているので座れないからね。

遠くから見ると宗教のコーナーだけ,なんだかいいとこの教会みたいに,薄暗い空間に入る一筋の光が見える。そこだけ明るくて,遠目で見ると美しく感じた。外に繋がる窓はない。天井の照明しかないのだが。

もう1つそこで新興宗教の本も読んでいた。

いまだに同人なんてやってるのは,もうずっと前から,ちんたら描いてた漫画をほめてくれた人がいたおかげなんだけど,その人がそこに関わり合いのある人だと知っていたので。

もうその人が生きてるか死んでるか知らないけれど,元気だったら嬉しい。

図書館の,薄暗い空間の中にある光を見つけると思い出すのはいつも地元の宗教の本棚。


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