ババはある朝突然に・散髪大事

2023年8月9日 09:48

　前回、映画と映画の間にあった出来事。

　今もあれは夢だったのではないだろうか、と思うような出来事でした。なんというか、すべてのタイミングがぴったり合った、というか。それは先週、夢の中で某映画監督に『散髪しなはれ』といわれて愚直に髪を切った時から始まっていたかもしれません。いささかスピリチュアルな雰囲気になりそうですが、要は『ゲン担ぎ』です。それだけのことなのです。それほど髪は伸びてはいなかったのですが散髪してスッキリした気分で数日間を過ごしていたのです。するとある日こんな情報が。

　８・５秋葉原に永井豪先生！　

昨年末宝塚で島本和彦先生とのトークを

偶然にも拝見させていただきましたが、あれもミラクルのようなものでした。しかし、今回は秋葉原、距離がありすぎる。それに何の新作発表だろうか。このそうそうたる面々で永井先生ということは『へんちんポコイダー』だろうか？　いやそんなことはない、たぶん噂に聞いたアレかもしれない。そして、珍しく、というか盆休みの前倒しのような形で週末に三連休。いやいやしかし、さらに偶然は重なるもので翌日は三年ぶりの東京怪獣談話室！　お手伝い、というかお邪魔してもいいなぁ、でも行かないよ、いけないよ……でも大阪にとどまっていたらこの三連休どうするよ？　うーん、もし東京に行ったら、こうしてああして……といかない方の予定ばかりが具体化してきました。いかないよ、いけないよ、でも……と逡巡しつつ、土曜日の朝……。

　新幹線に乗ってました。もう土壇場の決断です。『ゾンビ』のラスト、もはやこれまで、と死を覚悟したピーターが、迫るゾンビの群れを前に『ぶるぅああー！』と銃声一発、脱出ヘリに飛び乗ったような気分。『丹下左膳余話百萬両の壺』の如くいかねえ、行かねえと言いつつも結局やってしまったのです。朝の９時ごろ決断し、久しぶりの新幹線に興奮し、お昼過ぎには東京へ。

　すっかりお上りさん状態で、東京へ。まずはどこへ行こう、と品川から新宿へ。しかし、首都だけあって、人口密度がものすごい。

　噂の新宿猫を見ながら歌舞伎町方面へ。目指すは

ゴジラヘッド！

　おぉ、でかい！　ホテルグレイスリーには他にもゴジラがいるとのことで、８階ロビーへ。

　ロビーでミレニアムゴジラがお出迎え。

写真撮っていると、外国人観光客に『写真撮ったろか？』と英語で言われる。

ゴジラヘッドも間近で堪能。あいにくテラスには出れませんでしたが、次回への課題ができたというもの。

　そして次の場所へ移動、と思ったらゲーセンの前で熱中症の青年を介抱。東京は１１９番も繋がりにくいぐらいに忙しい。道行く人がお水やスポーツ飲料を持ってきてくれてちょっとした事故現場のお供え状態になりかかる。近くの交番からお巡りさんも駆けつけて、事なきを得る。
　

　近くの広場に二大トランスフォーマーが、おぉ、かっこいい。さすが東京やることがでかいねえ、と田舎者丸出しで、地図を頼りにゴジラストアへ。
　

　新宿三丁目駅から丸の内線に乗って銀座。そしてまた徒歩で日比谷のTOHOシネマズへ。

　ここでもゴジラがお出迎え。今回の旅はせっかく東京に来たからできるだけゴジラ立像を拝もう、というのもテーマの一つにしてみました。

　ＴＯＨＯシネマズ日比谷には新作ゴジラの立像、そしてVSゴジラ？　もいて、なんとも贅沢ですな。

　よし、いい時間になった、今度は山手線有楽町駅から秋葉原駅へ。

　無料ステージで展開される数々のアイドルのイベント、本当にこんなところで発表するのかな、と思ったら。
　
　おぉ、続々登壇するゲストさん、そして永井先生。そして発表されたのは

『グレンダイザーＵ』！　

　おぉやはりというか、すごい、このメンツで？　もうゴジラとゴリラとグレンダイザー、三つのG が頭の中を駆け巡る！　来てよかった、と心から思いましたよ。

　そして総武線で再び新宿へ。夜の新宿を歩き、ゴールデン街を抜けて、特撮カフェバーぷらんたんでカレーとコーヒー、そして私物のソフビ。　

　いつもの寝屋川とは違う、特撮に特化したスタッフさんとお客のお話を聞いて『真面目やなぁ』と思いながらも、今日の宿へ。プランタンから徒歩十分ほどの『東京ビジネスホテル』等漠然とした名のホテル。素泊まり、バストイレ共同なれど、一人旅には十分すぎます。おまけにお風呂は地下大浴場。夏休みの週末で、地下鉄御堂筋線の中で検索して飛び込み予約したにもかかわらずスムーズに部屋が取れて格安だった、というのもミラクル。今回の旅は、ゴジラか、グレンダイザーに呼ばれたのかもしれない。