水とエコの話

最近エコについてよく考えていて、自転車レースも真の意味でエコにできたらなと思っています。例えばチームでできることとして、選手の使うボトルを作るときに出る大量のペットボトルを減らしたい。

だいたい1レースで作るボトルの量として、選手8人・120kmのレースをすると想定して、予備も含めて40本のボトルを準備します。水の量だと自転車のボトルはだいたい550ml前後なので、約22リットルです。2リットルのペットボトルで11本分。500mlだと44本分。これが毎レースで消費されています。結構すごい量です。それに予備として2リットルのペットボトルの水を1ケース(6本入り)準備しておくので、さらに6本プラスして2リットルで17本分。さらにさらにペットボトル以外で、梱包をしている段ボールとボトルについたプラスチックのラベルとキャップを処分しなければならず、リサイクルするために分別はすれど、もうなんとかならないのかなぁというのが正直なところです。。

だったらペットボトルの水を使わないで水道水にすればいいじゃん、という意見はあると思います。日本の水道水のクオリティはかなり高いほうだと思いますが、場所によっては中に入っている不純物(トリハロメタンや塩素、鉄サビや鉛など)や石灰分の量に不安を感じたり、水あたりのリスクを回避しておきたいので、どうしてもペットボトルの水を頼りにしてしまいます。

では一番ゴミの出るリスクが低い水道水をレースでも安心して使えるようにすればいいということで、フィルターを使ってみたらどうだろうかという考えになりました。ネットで調べると、水を純水にできる逆浸透膜の浄水器を見つけましたが、持ち歩けるような代物でなく、ましてや1回に22リットルも浄水するのはかなり大変そうです。また他の素材のフィルターもありますが、どの素材も一長一短あり完全に安心できる水にするのは難しそうです。そうなると、今のところ安心して選手に水を使ってもらうにはペットボトルに頼らざるをえない状況なんですかね、これ。

そんなだったら自転車レースしなければ・・・、という話にもなってしまいますが、やるからにはなんとかしたい!という論点でお送りしています。

なので、今のところは負担なくリサイクルに回すことができるように、廃棄するの物はしっかり分別をする。そして将来的には使う量を減らすために工夫をしていきたいと思います。何かよいアイディアがありましたら教えてください。

*ちなみにイランのレースに行った時に、「タブリーズ(イラン北部の都市)の水はキレイだから水道水でも全然問題ない!」とチーム付きの通訳の子に言われましたが、石灰分の量など分からなかったのでペットボトルの水を買っていたら、もったいないと不思議がられました。いろいろな国に行った経験から、なかなか知らない土地の水道水は飲めないよ。。。(実際、各地の水をチェックした自称水ソムリエとしてテイスティングしてみたら問題なさそうでした。)

かたやマレーシアやインドネシアのレースでは、大会側から水のボトルが供給されるのですが、だいたい500mlや600ml、ときには330mlのボトルが各チームに供給されます。なので毎回かなりの量のペットボトルが発生します。生分解性のボトルならいいのですが、そんな感じではなさそうでした。過剰なペットボトルは世界の問題なので、まずなんとかしたいところです。

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