見出し画像

ロボット展2023で蘇ったCES2020の反省。

2年に1度の国際ロボット展、終わりましたね~
業界関係者の皆さん、お疲れさまでした。
来場者数も148,125人とかなり多かったようです。

15万人が訪れたロボット展

グーグルトレンドで「国際ロボット展」というワードを調べてみても、例年通り、もしくは近年では盛り上がったという感じでしょうか。

業界の人たちの間では、「コロナ前みたいな人の多さに戻ったね~」という人もいれば、「以前の方が通路とかも賑わっていた気もする」みたいなどちらの意見もあったような気もします。もしかしたら、コロナ前後では通路幅の考え方なども変わっているのかもしれないのかなという気もします。

内容に関しても、私が耳にした意見は様々で
・産業用ロボットの勢いを感じる
・今回は目玉という目玉がなかった(前回は川崎重工さんのインパクトがすごかった)
・どこも同じような訴求内容になってきた(洗練されてきた!?)
・サービスロボットもっと頑張れ!(専門展示会との棲み分けがはっきりした!?)
・中国の勢いがスゴイ!!
などが複数の方から声としては聞いたかなという感じです。

個人的に好きだった八つ橋ロボと人工筋部屋

あまりニュースとかでは取り上げられておりませんでしたが、個人的にはエプソンさんの八つ橋デモとかブリヂストンさんの空気圧ゴム人工筋を使ったコンセプト空間提案などが面白かったです。笑

前者は、京都の食とロボットはもっと絡んでほしいなぁという想いもありますし、後者は、単純に体験としても素敵でしたし、みんなが伸び縮みする人工筋をニギニギする習性?が面白かったです。

とはいえ、中国勢ロボットアームの脅威

といいながらも、まじめに考えると真剣に考えないといけないのは、やはり「中国勢の勢いがスゴイ!」ということでしょう。

そんなのわかっている!!ということではありましたが、実機でちゃんと動いている様子をみると、なるほどなぁ~という感じです(日本の産ロボメーカと真っ向勝負するつもりなのか、市場をズラして戦うのかという本心はわかりません)

ロボット展のちょっと前にサイエンスライターの森山さんがAUBOに関する記事を執筆されていたので、AUBOにも注目が集まったような気がします(そして、誰かの意図があったかはわかりませんが、ロボット展でのブースも協働ロボットのパイオニアであるUniversal Robotの真正面ということで刺激的でした)

上記の記事で5000台の導入がされたと書かれていたマッサージロボットも展示されていましたね。(あの場で上半身裸になる勇気はなく、見ているだけでしたが、是非体験したいものです。笑)

もう一つ、多くの人が話題にしていたのが、「FAIRINO」という中国の協働ロボットの会社だったように感じます。

勉強不足で申し訳なかったのですが、この展示会まで存在を知りませんでした。。。200以上の場所で既に使われているとのことです。

何よりも破壊力があったのが、
可搬重量?3㎏で476,000円
可搬重量?5㎏で496,000円
という驚異的な安さでしょう。

実際にユーザの手元に届くときにいくらになるのかはわかりませんが、これまでの値ごろ感と比べるとだいぶ安いことは間違いないでしょうし、この価格帯であればもちろん性能には寄りますが、新たに使えるフィールドというのが出てくるのは間違いないでしょう。

この今回のFAIRINOの展示を、ヤバいとみるか、裏があるとみるか、大丈夫でしょうなどどう見るかは、人それぞれの置かれている立場によるかと思います。

中国製移動ロボットを過小評価してしまったCES2020

が、個人的にはCES2020の自分の体験というか判断ミスを鮮明に思い出しました…

CES2020@ラスベガスには、当時担当していたパーソナルモビリティWHILL NEXT(現PiiMo)の自動運転のデモンストレーションで出張していました。

このときのCESには今搬送ロボットのトップを走るPuduとかkeenonとかが、それなりの広さのブースを構えていた訳です。

しかも、当時のタイミングで5000ドル、実績も5000台みたいなのを謳い文句にしてました。

今、数字を見ると、安さ、量ともにすごい数字なのですが、なぜか当時の私の中では強い危機感までは起きていませんでした。

全く根拠がないのですが、超絶楽観的、かつ、中国の技術レベル(改善などの進化スピード含む)を完全に見誤っていたと言わざるを得ません。自分の目利き力のなさがお恥ずかしい限りです!

CESが終わった2020年1月以降に日本で起きた配膳ロボットの信じられない急導入は皆さんご存知の通りです。

今回のロボット展での中国メーカーのロボットアーム。たまたまですが、約50万円という価格帯、そして実績も5000台というCES2020で聞いた数字と類似しすぎていて、当時の苦い記憶を思い出してしまいました。

いやいや、移動ロボットとアームを一緒にしないでくれとか、コア技術・部品はまだまだとか、コロナがあったからでしょとか、楽観視できる要因を見つけるのは難しくはないのですが、どれだけ想定をしておくかというのはとても大切かと思います。

そして、必ずしも否定的になる必要もないので、みんなで前向き、かつ、アグレッシブに進んでいければと!!

ちょっとだけ宣伝!?笑

というわけで、少し真面目モードになりましたが、最後にロボット展での自社のアピールだけしておくと以下のようなWebに取り上げられています。

内容にご興味持っていただける方は、オフィシャルサイトでのオンライン展示は今週末12/15まで見れますので、是非~!また、自社の特別サイトも暫くはオープンしてますので、そちらも是非~!!

では、また来週~!!

「フォロー」や「ハートマーク(スキ)」を押して頂けると喜びますので、どんどんマークを押しちゃってください。笑
安藤健(@takecando)
==================

Twitterでは気になった「ロボット」や「Well-being」の関連ニュースなどを発信しています。よければ、フォローください


頂いたサポートは記事作成のために活用させて頂きます。