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#1523 信仰心と噂話

「ホモ・サピエンスがなぜ地球を制することが出来たのか?」この理由は、確か『サピエンス全史』に書いてあったとはず。なぜ他の人類を出し抜き、生態ピラミッドの頂点に君臨することが出来たか?

それは「見えないものを信仰する力」。この力はネアンデルタール人やその他の類人猿(チンパンジーなど)と決定的に違うホモ・サピエンス特有の能力らしい。

仲間内で同じ「見えないもの」、例えば神様を信じることによって、力を合わせ敵を倒すことが出来るようになる。「我々には裏山の神様がついている」とか。これ、他の人類や類人猿には無い力。

現代の「見えなくて信仰する対象」の代表=「お金」。単なるコインや紙切れ、もしくは通帳残高に価値を見出すことは、そこに価値があると皆が信仰しているからに他ならない。

同じように、「噂話」も他人を出し抜くために重要。悪い噂話を流して他人を蹴落としマウントを取る。これは、現代人でも「あるある」な話。

最近、この信仰心と噂話を実感する出来事があった。

長男が自転車通学を始めるにあたり「ママチャリ」を新調することに。その時、「同じ自転車を買わないといじめられる」という噂話を耳にした。

具体的には、「ブ◯ジ◯トンのア◯ベ◯トという車種を買わないといじめられる」というもの。誰にいじめられるのか?先輩?同級生?

ママ友間でこの噂話がまことしやかに流れていたらしい。

これも信仰心と噂話。ブ◯ジ◯トンというブランドへの信仰と、いじめという親だったらだれもが関心あることの噂。

誰が流しているんだろうか?もしかして自転車屋さんなのかも。決して安くない買い物を毎年代替わりしながら継続させられる。出どころとしてはあり得る気がする。

図書館で借りた養老孟司先生の本。ここにもサピエンスと類人猿の違いが書いてあった。


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