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新しい帽子

帽子をひとつ買った。

ネットでの買い物は「自分が何を求めているんだろう」というダウジングのような感覚が頼りだ。自分の意図が明確であればあるほど、獣を追う猟師のようにわずかな痕跡から獲物に辿り着く。フィーリングの合うものにたどり着く。

仕事でヘルメットをかぶるので、その下に被れるような薄手で、つばの小さめのもの。
ツバ付き帽子は中学生で野球をやって以来、あんまり似合わないなという気持ちがあって被っていない。だから野球帽とは違う形がいい。色は少し明るめ。素材は化繊でもok。

スウェンで見たモンベルの帽子がなんとなくイメージに近いので、「モンベル キャップ」で検索してモンベルのサイトで物色。サイクルキャップが程良さそう。
でも色が黒だし、用途は満たすけどファッションとしてかぶる感じではないな。
仕事の後ヘルメット被っていると髪が潰れてくちゃくちゃになっているから、普段かぶってもそれなりに気分が上がるものがいい。
サイクルキャップのデザインは浅くてつばが短くてなんだかいい感じだから、サイクルキャップを検索してみる。

おしゃれなサイクルキャップ9選。こういうのまとめてくれる人ほんとありがたい。けどちゃんとセレクトして記事を書いている人は少ない感じ。
いくつかサイトを眺めていると「グランピー」のサイクルキャップに目が止まる。

形も、素材感もいい。gマークもいい感じ。人が被っている写真もあってわかりやすい。
いくつか他の帽子も見たけど、カッコつけて被ってるのはいいけどわかりにくいな、、という写真が多々。わかりやすさは大事ですな。
この感じでもうちょいお手頃なのないかな。中古で状態がいいものないかな。
という感じで検索を進めて、途中で他の帽子をかなり買うところまで検討するも、形の良さが決定打でグランピーに決定した。

ここまで30分ほど。画像検索、メルカリヤフオク。まあまあしっかりと調べたけどネットで服を買うのはリスキーだ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。

次の日、仕事が終わって家について、スタバで本を読んだり郵便局に行ったりしよう、と思ったらキャップが届く。購入した次の日に届く素晴らしさにいつも感動する。
ありがとう、運送屋さん。

今回の買い物は、、当たり!イメージ通りで、やっぱりgがかわいい。
かぶって出かけると、なんだか軽くて自由な気持ち。戦争が始まって、どうしても気持ちがきゅっと縮んでしまう。なんとなく抑圧された、不安定な感じが自分を覆っている感じがあるけれど、ひさしぶりにアクティブな気持ちになっている。
身につけるもので、自分自身を変えることができる。それはうわべだけではなくて、本当に変わっているのだ。人は環境とダイナミックに交流している。
身の回りの全ては自分自身だ。新しい帽子は、縮こまりがちな自分を自由で軽いところに連れて行ってくれる。目を上げれば三島大社の桜は満開だ。

帽子と一緒に春がきた。さあ春を謳歌しよう。

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