2023年 映画まとめ - その2 下半期に観た旧作と新作ベスト10
Part1はこちら。下半期に見た2023年新作の感想です。
Part2は2023年下半期に見た旧作32本と、今年のベスト10を書きます。
2023年下半期に見た旧作たち
★が付いている作品は劇場で見ることができて良かったなあ、というお気に入り。
アメリ
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
エクソシスト ディレクターズカット版
★おーい!どんちゃん
牯嶺街少年殺人事件
★ゴーストワールド
こわれゆく女
ツィゴイネルワイゼン
バッド・チューニング
★ミツバチのささやき
ロング・グッドバイ
悪い子バビー
・・・
以下、監督特集の一環で観た作品たち。
アケルマンはもっと観たかった・・
ギャスパー・ノエ
アレックス
★クライマックス
シャンタル・アケルマン
ゴールデン・エイティーズ
★ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
一晩中
デヴィッド・クローネンバーグ
★ザ・ブルード 怒りのメタファー
ビデオドローム4Kディレクターズカット版
メーサーロシュ・マールタ
アダプション ある母と娘の記録
ドント・クライ プリティ・ガールズ!
★ナイン・マンス
ふたりの女、ひとつの宿命
マリとユリ
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
不安は魂を食い尽くす
マリア・ブラウンの結婚
ラース・フォン・トリアー
イディオッツ
★アンチクライスト
エレメント・オブ・クライム
★奇跡の海
★メランコリア
キングダムⅠ&Ⅱ
ノクターン
これらの他、「RRR」「トップガンM」「ある男」など、2022年に公開された準新作を2023年の上半期にいくつか観た。
上半期は再上映やリバイバル上映にほとんど行っていなかった。
24年はもっと行く機会を増やして、足りない周辺知識をカバーしていきたい所存です。
年明け早々に「レザボア・ドッグス」が上映なのがね!いいよね!
2023年ベスト10本
そして今年のベスト10を決めました。
ベスト3はほぼ不動ですが、それ以降はある程度入れ替わってもいいかもな。
とりあえず9本選びました。
・・・
ここまではスムーズに選べたんですが、最後の1本だけ選びきれなくて、以下の5本で迷っていました。
キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン
長すぎて疲れた記憶もちょっとあった気がするけど、やはり色々なメディアで2023年No.1と言われているだけあるよな・・。200分間続いた絶妙な緩急に緊張したり弛緩したりですさまじい疲労を感じたが、エンロドールへ繋がっていくラストの空撮、あの解放感が忘れられない。
怪物
特に忖度は働いていないように感じたが、なんか素直になれない自分がいる。ちょうどすぐ後に「CLOSE クロース」が公開されたことも影響している。2本セットで考えたい。でも是枝監督作品の役者や演技って本当によく見えるよね・・演技やセリフの自然さって個人的にとても大事にしている要素で、是枝監督は毎回ツボを突いてくるのです。
逆転のトライアングル
もっと目が肥えてから観たかったなあ。この公開後にエブエブが重なったりしてあまり話題にならなかった気がするけど、パルムドール受賞作だし、あの内容は唯一無二すぎるし、とんでもない質量だったよね。
ショーイング・アップ
これはちょっと自分の個性を出したくて候補に選出した。意外性が理由という訳では全くなく、敬愛するケリー・ライカート作品の中でもっともモダンで、見やすかった。12月の終わりに観たし、記憶にも新しい。なんかめっちゃ好きなんだよね~
Saltburn
これも12月作品で記憶に新しい。高評価の理由はすべてバリー・コーガン。あと「グランツーリスモ」の主演だったアーチー・マデクウィもめちゃくちゃ良かったんだよね。。物語としてではなく、キャストがみな好みだったというか。
・・・
うーん。「KOTFM」「怪物」の二択にまで絞れて、いま色々調べてみたけれど、「怪物」の受賞式で是枝監督がLGBTQとしてではなく、あの年齢の子供たち特有の葛藤として押しなべてほしいと言ったらしいのが好印象だ。
これは素晴らしいと思います。
神童 柊木陽太くんとの衝撃的な出会いも考慮して、最後の一本は「怪物」にします。
改めてこのようなラインナップで今年のベスト10にします。
なんとなく序列ついています。
このベスト10に入れてもいい作品はほかにもいくつもあるから、割とこの数日の気分で決めていますが。
A24強いな・・
ちなみに、旧作の上映も含めるとまたラインナップが変動する。
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
『おーい!どんちゃん』
『ゴーストワールド』
『ミツバチのささやき』
とかが入ってくるんだけど、普通に往年の名作の上映が重なっただけなので、23年新作と肩を並べてベスト10に入れるのは節操がない気がする。
そして新作では、「TAR ター」「枯れ葉」「ダンサー イン Paris」なども10に入れたかった。「イニシェリン島の精霊」も23年頭に公開されて、後発の作品に埋もれてしまっている感じがしている。めちゃくちゃ良い作品だったんだけど。
そしてこの段落を一番最後に追記しているんだけど、いま「TAR ター」を再生しながら書いている。バッハのくだりがあまりにも良すぎて、トップ10に入れたくてしょうがない。書き直す体力がないので諦めますが・・
2024年公開予定新作で気になるもの
さて2024年も目白押しですね。気になる作品を並べてみます。
哀れなるものたち
楽しみすぎてツイッターでキーワードをミュートした。ランティモス先生、どうぞよろしくお願いします。全身全霊をかけて鑑賞します。
瞳をとじて
ヴィクトル・エリセは今年『ミツバチのささやき』を観てからずーっと頭の片隅にある。耽美な物語のすべてを自分のものにしたい。好きというか、好きになりたい。
僕らの世界が交わるまで
「ザ・ホエール」と本国では同時期に公開されていた気がするんだけど、なぜか日本公開が遅れたな。「ザ・ホエール」のセイディー・シンクと「ストレンジャー・シングス」で共演したフィン・ウルフハードが主演なので、楽しみにしています。
ゴーストバスターズ フローズン・サマー
フィン・ウルフハードといえばさあ!これです。マッケンナ・グレイス様のために見に行くんですけどね。ビル・マーレイもいるかな?
52ヘルツのクジラたち
これはキャストがやばいですよ。小野花梨、宮沢氷魚、杉咲花ですから。でも主題歌Saucy Dogなのが不穏すぎる。絶対にちょこざいな演出であふれてる。今から「カレンダーの赤丸」を予想しておく。
・・・
ゴッドランド
あらすじが良い。
パストライブス/再会
A24のロマンスをあまり見たことが無い。どうやら賞レース確定レベルの良さらしい。
スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース
日本でも24年に公開ですか?
ボーはおそれている
たぶん年明け早々に見ます。試写で。
オッペンハイマー
意外と論争的ではないという予想をしている。
ガザ・サーフ・クラブ
ドキュメンタリー。気になる。
ダム・マネー ウォール街を狙え!
ポール・ダノを観たい。
落下の解剖学
楽しみすぎて死にそう。
12日の殺人
「悪なき殺人」も見たいんだよな!
悪は存在しない
濱口監督の過去作品、観ないとダメですか。
違国日記
今年の「正欲」の新垣結衣、めっちゃくちゃ良くてびびるよね。
ジョーカーの続編
もうジョーカーとバットバースくらいしかDCに期待できるものがない。
こんなもんですか?リバイバル上映も今年以上に盛り上がるだろうし、引き続き映画館に籠る年になりますね。楽しみ!
今年もよろしくお願いします。
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