ほぼ実務経験がなかった自分が会社員イラストレーターとして内定をもらえた理由

お久しぶりです、テイドーです。
転職活動でしばらく更新が滞ってました、すみません…。

まず初めに要点だけ言うと、つい先日とある企業様に内定をいただき、10月より会社員イラストレーターとして働けることになりました。メインで関わるというよりは他の事業の傍ら、社内で必要となった時にイラストを描くみたいなスタイルです。場合によっては取引先の案件も担当させてもらえるようです。

専業じゃないの?と思われるかもしれませんが、むしろ私としてはとてもありがたく感じております。なぜなら今後イラスト業界はますます競争が激しくなるため、私の実力だとイラスト1本だけでは生き残れないからです。

ではメインのお仕事は何かというと、サブカル事業の運営に関わらせてもらうことになりました。ディレクション業務といったところでしょうか。大きい内容は伏せますが、細かな仕事内容としては他イラストレーター様とのやりとりやマンガ制作進行、新規プロジェクトの立案などと言ったところです。

初期から私の記事を見てくださっている方は分かるかもしれませんが、私はそのようなサブカル系の業界に携わったことがありません。完全未経験からの出発となります。

なぜそのような状況でサブカル事業に関わることができたのか、詳しいことは機会があればまた別でお話ししたいと思います。今回は社内イラストレーターとして働けるようになった理由を簡単に述べていきます。

ここまで来れたのも過去に記事を見てくれたり、ツイッターでいつも応援してくれてる皆様のおかげです。改めて心から感謝申し上げます。


勝負はこれからだけど土俵に立つことができた

今となってはとても恥ずかしいですが、一番最初の記事を載せます。

当時地方の会社員だった私は、なんでもいいからクリエイティブ系の仕事を目指したい、あわよくばイラスト系でいきたいと宣言しました。しかし私のレベルでは一生無理だなということは薄々察していました。

それでもあきらめきれなかったのか、色々情報を集め試行錯誤したところ、ツイッターでは徐々にイラストの反響が出始め、結果的に今につながりました。

実績例:半年でフォロワー150人→8000人。最大いいね数は1万。

運営事業の傍ら、イラストレーターとしても働けるとは言いましたが、正直に申し上げると私はそこまで画力は高くありません。むしろちょっと…と思う人も少なくはないでしょう。いつも応援してくれている方にとても失礼なのは承知ですが、業界で活躍している人と比べれば実力の差は歴然です。


イラストは技術だけじゃないのが面白いところ

私は頭身の高い女性キャラのイラストが大好きで、例えるならFGOやウマ娘、原神やアークナイツなどのソシャゲ系だったり、ホロライブやにじさんじといったVTuber系のようなものです。一時そのようなキャラクターイラスト描けるように目指していましたが才能は全くのゼロであり、このままいけば歳をとるだけで取り返しがつかなくなると感じました。

そんな現実を見つめ、ある日イラストの方向性を180度変える決断をしました。


女性VTuberグループ、ホロライブより


そう、デフォルメです。

昔からキティちゃんで有名なサンリオだったり、リラックマやすみっコぐらしなどで知られるサンエックス社のような俗にいう「ゆるかわ系」のキャラクターはよく追っていましたので方向性を変えるのは苦ではありませんでした。余談ですがすみっコぐらしの映画を男1人で見に行ったこともあります(笑)

もちろん男性向けジャンルでデフォルメイラストを描く人は多いため、さらに目線を変えました。

具体的には主線(黒い輪郭線)がなく、丸みが多い絵柄にすることで多少なりとも女性っぽさが含まれるような絵柄にしました。男性ファンが多いジャンルでは、このような絵柄は少ないということを狙いました。

「技術」で勝負できない私は、「穴場」で勝負しました。

穴場戦法と人を幸せにできるか

ここで少し脱線しますが、スマートフォンはなぜ爆発的に人気になったのでしょう。みなさんは説明できますか?

様々な理由があると思いますが、個人的には「今までに無かった」のと「多くの人を幸せにできた」のが大きいと思います。

スマホが出る前はもちろん、携帯電話や持ち運びできるノートパソコンはありましたが、片手で持てる大きさで電話とパソコンの機能を同時に有する機械はありませんでした。まさに「穴場」ですね。

あとはいつでもどこでもネット検索ができるので、道に迷った!お店の情報が知りたい!となった時、すぐに情報が手に入ります。不満や不安要素の解消ということでマイルドな言い方で「人を幸せにする」、堅い言い方で「需要」ですね。

この2つの組み合わせがとても強いと踏み、私はその考えを自分のイラストに活かすことにしました。

丸みの多いデフォルメって心が和むんですよね。


内定をもらった会社もある意味穴場

10月から勤める会社はサブカル事業をやっている訳ですが、かなり特殊なところのようで、業種的にはゲーム会社でも出版社でも特定の制作会社でもありません。一言で表すと何でも屋です。ジャンル問わず様々な事業を手がけているようです。

つまりそこでイラストレーターとして働くということはキャラクターイラストだけを描いていく訳ではなく、必要とあらば食べ物やリアルの人、機械だったり幼児向けのイラストを描くこともあり得ます。そのレベルでほんとうに何でもという感じです。

どんなものを描くにしろ、丸っこいデフォルメというのは老若男女問わず、幅広い人に受け入れられやすいという利点があり、私はその点をアピールして評価をいただきました。

これもまた誰もいないところを狙った穴場戦法みたいなものですね。イラストを欲しているところはなにもゲーム会社や出版社だけではありません。様々な業界が求めているので相手企業にどう具体的にアプローチするかが鍵だと思います。

本音を言えばキャラクターイラストだけを描いていきたい気持ちはありますが、自分の実力であれこれワガママを言ってると、いつまでも土俵に立つことができません。まずは入口を目指しました。


自分の能力と相談して道を考える

技術が乏しいから穴場で勝負した。

これを言うと向上心がないんじゃないかという耳が痛いツッコミは容易に想像できます。もちろん技術をあげるのとてもは大切なので、日々できることを増やせるように努力しています。

しかし最近の時代の流れをよく研究すると、技術だけでは太刀打ちできないことがわかります。様々なゲーム機やデジタル機器、Webサービスなどを見ると、とにかく機能重視を謳ってきたものは長く持たなかったのが多い印象です(2画面で遊べるWii Uとかは結構あげられますね…)。

技術は人の生活や心をより豊かにするのが目的ですが、視点を間違えると創る側のエゴだけになってしまいます。まずは相手が何を求めているのかを調査するのが先決じゃないかなと思っています。

自分の能力を的確に判断した上で技術メインで戦うのか、ニーズメインで戦うのか、よくよく考えてみるのもいいかもしれませんね。


あ〜これから大変そうで緊張する〜




ここまで読んでいただきありがとうございました!!

これからも頑張ります!!


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