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【シャニマス】全方位ベジータになってしまうので担当が決められない

人類はみなシャニマスをプレイしているはずなので詳細は省くが、
オレはベジータだ。
いや間違えた。オレはベジータではない。
むしろベジータになってしまって困るという話だった。申し訳ないが少し悩みを聞いてほしい。

全人口の3人に1人はシャニマスに課金している昨今、今更シャニマスのアイドル23人について説明する必要はないだろう。でも、もしかしたら「ベジータ」については知らない人がいるかもしれないので、まずは「ベジータ」について説明する。

“ベジータは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』および原作とするアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』に登場する架空のキャラクター。“
出典:Wikipedia 

オレはなんでシャニマス記事でベジータの説明をしているんだ…?(支離滅裂な言動)
すまない、最近タルトの食い過ぎでおかしくなっちまったみたいだ。次のプロデュースにはTシャツと雑誌を持っていくことにするよ。
ここまでやっちまったことだし、最後までベジータの説明を続けるが、このサイヤ人のプリンスには有名な名台詞がある。

『がんばれカカロット・・・おまえがナンバー1だ!!』
出典:ドラゴンボール42巻/113p

つまりそういうことだ。わかるだろ?
ちげえよ!!果歩ちゃんもな゛ん゛は゛ー゛わ゛ん゛だけど!!!
シャニマスのアイドル全員な゛ん゛は゛ー゛わ゛ん゛だって話をしてんの!!!!

1.キミの心にもベジータ

そもそもベジータになるって何やねんって話だが、逆に問う。
オマエはベジータになったことはないのか?
いや、絶対にある。オマエが担当アイドルに向き合っている時、必ず心にベジータがいるはずだ。気づいていないだけで、全ての人はベジータを持っている。

例えばアルティメットマーメイドtrueで、

例えば冬優子共通コミュで、

例えば摩美々優勝コミュで、

(以下、×20)

……

………

な?

もう分かってもらえたと思うが、あえて地球の言語で表現するなら、「感情が高ぶり過ぎて、そのアイドルしか目に入らない状態」といった具合だろうか。ちなみにこの感情の高ぶりの先に超サイヤ人としての覚醒があるとかないとか。オレ達はシャニマスで超サイヤ人になる。


2.23分の1のベジータ

全てのアイドルに一番だっていってるの、矛盾しているし浮気性なんじゃないかと指摘があるかもしれない。でも、待ってほしい。オレは別にその場の勢いに任せてな゛ん゛は゛ー゛わ゛ん゛を発しているわけじゃない。時間を置いてもオレの中のベジータは彼女たちのな゛ん゛は゛ー゛わ゛ん゛を疑っていないし、もっといえばこの感情は矛盾していない。
オレの中には、23人のベジータがいる。
各アイドルを、各1人のベジータが担当していて、ベジータ達のな゛ん゛は゛ー゛わ゛ん゛は、嘘偽りない言葉なのである。

こうじゃなくて、

こうなのだ。

ここから担当を1人絞ろうとするならこのベジータ23人で天下一武道会になるわけだが、困ったことにコイツらは全員ベジータなので、勝負がつかない。例えがベジータに寄り過ぎていて意味不明だなコレ…。
もう少し噛み砕くと、感情の高ぶりが上限を超えると人はベジータになるわけで、例えば上限が100だとしたら1~100の中で収まっているものは比較できるけど、101以上は全て計測不能で、その先は数値化できないという意味では同じ値なのである。

ベジータ=計測不能。計測不能VS計測不能は引き分け

1人の人間の中に23人のサイヤ人を生み出したシャニマスの恐るべきポテンシャルもさることながら、そもそもオレは担当を絞り込むという行為そのものに慣れていない。恥ずかしながら、2次元3次元に限らず、アイドルというコンテンツの本質に、あまり触れずに生きてきたからだ。
思えば、アケマスがゲーセンに導入された頃、友人たちが765プロのアイドル達から「最近来なくて寂しい」みたいなメールを受け取ってるのをみて「ひえ…こわっ…」と思い、どんなに誘われようがアケマスをプレイしなかったのが発端だったかもしれない(我ながら中々の陰キャエピである)。
こういったコンテンツでは少数の推しを通して楽しむやり方が一般的らしい、と気づいたのはつい先日で、それを自分に当てはめようとした結果がタイトルの悩みに繋がった。
一応、箱推しというものがあるらしいが、それすらグループ単位の話らしく、自分の場合はいわば事務所推し。
そんなんありか…?さすがに不誠実なんじゃないのか…?と思ったオレは、もう少し絞り込む努力をしようと、何か比較できる要素を求めて自分の中を引っ掻き回し始めた。

3.Return to ベジータ ~どうせベジータに還る~

さすがに23人ともなると、供給が全て一定であることは難しい。さらにはコンテンツの消化はプレイヤーの裁量なわけで、しばらくプロデュースしてないアイドルも必ず出てくるはずだ。
時間が解決するとはよくいったものだが、こういった感情の勢いとか熱みたいものを加味すれば、23人を比較することができるのではないかとオレは考えた。
一度美味いと思った物を無限に食えたり、幼少の頃に見た作品の魅力を長文早口で語れたりと、愛の持続には自信のあるオレだったが、直近はノクチル4人の怪文書を書くために、ノクチル1人1人のコミュを集中的に読み返していて、この期間中は他のアイドルをプロデュースしていない。

確かに、他と比べるとノクチル4人の担当ベジータだけは、心なしか肌ツヤが良かったり、おでこのMが決まっている気がする…。これは、もしかしたらノクチル担当ベジータと他のベジータなら決着がつくかもしれない!!

VS

ファイ!!!!

でーでで、でーでで、でーででー♪
でー、でー、でーで、ででーで、でででで♪(例のBGM)

お馴染みの引き伸ばしBGMから長時間の睨み合いなるかと思いきや、先に動いたのは浅倉透ベジータ!!!
ファイナルフラッシュの構えから撃ち出されるエネルギー型のジャングルジム!!(書いていてもイミフだから感じろ!!!)
窮地に立たされた園田智代子ベジータ…そのまま決着がつくかと思いきや、割って入る影が!?

オマエは…この前の放クラピックアップで引いた『あそ→と♡ちよこれいと』のtrue!?
そういえばさっき特に何も考えずtrue鉱山掘りを……。

……

………

ちょこせんもシャニPも可愛すぎるッ!!

結果:引き分け

~完~

せ、説明する…説明するから…!連続エネルギー弾やめてください!!!

でも、大体茶番の通りなんだよな…。
確かに感情は古くなれば、少しずつ色や熱を失っていく。けどそれは何か切っ掛けがあればすぐに元に戻るような一過性のものでしかなくて、いざそれで比較するぞって段になると、ふと、担当を決めるという行為はそんな刹那的ではいけないような気がしたのだ。
茶番にはたまたま感情の更新があったちょこせんを使用したが、他のアイドル達に関しても、改めて感情の更新をしてから再度見つめ直すことにした。
これにより、さらに混迷を極めるわけだが…。

4.バリエーションオブベジータ

次に思いついたのが、ベジータをタイプ別に分類することである。
23人のベジータは数値化すれば全て等しくなってしまうが、感情の根源は違う気がしていて、それを大枠で分類していくということだ。
完全並列での比較は難しいが、分類された枠の中であれば比較する指標を明確にできるので、1人に絞り込むことは無理でも数人に絞り込むことはできると考えた。

で、この分類作業…めちゃくちゃ難航した。
要は感情を単純化してラベルを貼っていくということなのだが、計測不能になるまで膨らんだ感情は大抵複雑化している。これを単純化しようとすればかなり深くまでその感情を覗き込まなくてはならず、大変骨が折れる作業となった。
具体的な手法はかなり地味だが、以下の通り。

a.まずは何も考えず、23人のアイドルに対して持っている感情がどういうものなのか、個別に書き出していく。

b.aで書き出したものの中で似ているものを集めて、それらを括れる大きな枠を考える。

c.bで作られた枠の中で似ているものを集めて、それらを括れる大きな枠を考える。以下、同じ手順を繰り返す。

苦戦を重ねた結果、最終的に以下の4つの分類に収まった。

授与型ベジータ(自分→アイドル):与えたいベジータ。実際は与えることで、自分←アイドルも発生しているが、感情としてこうありたいと思っている。

相互授与型ベジータ(自分→アイドル/自分←アイドル):与えたいし、与えられたいベジータ。お互いにないものを学び合えると思っている。

享受型ベジータ(自分←アイドル):土台としてプロデューサーでありたいという気持ちはもちろんあるが、ファンとしての側面が強くなっているベジータ。

対等型ベジータ(自分→アイドル/自分←アイドル):友達になりたいベジータ。相互授与型に近いが、もう少し肩の力を抜いて、気軽で友人のような関係であれたらと思っている。

この4つの分類に23人のアイドルを当てはめると……こうなった。

やはり入口がプロデューサーという立場であるためか、自分→アイドルの側面が強い授与型と相互授与型に集中しているのがわかる。この2つはもう少し細分化できそうな気がしているが、自分の感情の深淵を覗き込んで帰ってこれないことが多発したのでやめておいた。霧子のどこが好きなんだい?

分類が完了したので当初の目的通り担当決めに入るわけだが、この分類作業の中で私が学んだことがあるので、ぜひ聞いて欲しい。
この感情の分類分けという行為は、いわば感情に名前を付けていくということで、曖昧だった想いの形を鮮明にする。そしてその想いの形を我々は自覚するところとなり、それは指向性を持ち、より加速し始めてしまうのだ。………ん?

全員超サイヤ人化している!??本末転倒だこれ!???

確かに、分類された感情は、何で比較するのかが明確になったので比較する余地は広がった気がしている。具体的にいえば、測定できる上限が拡張された感じで、1~100くらいだったものが1~200くらいにはなった実感があるのだ。
けれど、分類という試練を経て、ベジータたちの戦闘力もまた跳ね上がってしまっていた。
誤算だった。これでは結局比較なんてできっこない…。

かくして、担当決めは暗礁に乗り上げた。何か他にいい方法があれば教えて欲しい。
ここまでくると、少数の推しを通して楽しむというやり方自体が自分に合っていないのかもと思えてくる。だいたい、ここまで明確に全員が好きだと断言できるシャニマスは、自分の中でもかなり特別だ。オレは23人のアイドルが好きで、シャニマスが好きなのである。

5.エターナルベジータ

本稿では、私の担当決めが頓挫するまでを書いてきた。23人のベジータ達は何のコミュを読んでいても顔を出すので、正直気が休まる暇はないくらいだ。
それでも断言できるのは、私のシャニマスライフはとても充実している、ということである。
何しろ新しいカードを引く度に大騒ぎだ。本稿の中で23人への感情を分類したが、シャニマスはよくとんでもねぇコミュをぶっこんで私たちの感情をぐちゃぐちゃにする。既に名前を付けた感情が移り変わることもあるだろう。それを23人分全て経験するわけで、慌ただしいことこの上ない。
それを嬉しいと思えるくらいには、自分の中のベジータが嫌いじゃないと、本稿の執筆中に私は自覚した。

あなたの中には、ベジータはいるだろうか。それは1人だろうか。複数だろうか。
もし、担当を決めた後に新たなベジータが誕生してしまったら、あなたはそれを抑え込むかもしれない。
確かに、心に決めた担当を信じて推し続けるのはカッコイイ。けれど、ベジータ達の共存も選択肢の1つとして考えてみてはどうだろうか。だって、そのベジータもウソじゃないはずだから。きっとそれはそれで楽しいに決まっている。

私の中には、23人のベジータがいる。

困っているけど、困っていない。

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