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初めての海外旅行の行き先にチェコ・プラハを選ぶまで

2023年6月末、2年越しの新婚旅行にチェコのプラハまで行ってきました!
夫婦共々初めての海外旅行で何も分からないことだらけだったのですが、必要な諸々を済ませて出発、チェコ・プラハを存分に堪能し、無事帰国することができました。

このチェコ・プラハへの旅行がとにかく良かったので、その旅行についてこれからとにかく書き連ねていこうと思います。


チェコ・プラハへ行こうと思ったきっかけ

「なんでチェコに行こうと思ったんですか?」

「海外旅行でチェコへ行く」という話をするとたまに聞かれました。

日本人が行く定番の海外旅行先と言えば、常夏のリゾートとして有名なハワイ・グアム・サイパンであるとか、距離も近く文化も馴染みあるものが多い韓国・台湾が思い浮かぶと思うので、最初に行く場所としては少し意外なのかなと思うのですが、元々は2023年に開催された World Baseball Classic の日本・チェコ戦およびそれに関わるエピソードの数々でチェコの人々や文化に興味を持ったのがきっかけでした。
それぞれに仕事を持ちながらプロとしても活躍されている選手達のバックグラウンドまで知ってしまったら好きにならない人はいないでしょう。

そこからチェコについて調べていくと、過去に行った国立新美術館の展示で『スラブ叙事詩』をはじめ数々の作品を観たミュシャや、中学校の授業や合唱曲で耳馴染みのあった「モルダウ」を作曲したスメタナの出身であることが分かり、「実は馴染み深い国なのでは?」と思うようになってきました。
広くアートという分野で考えると、旧社会主義国で生まれたデザインや製品にも以前から少し興味があり、ムック本を買って読んでいたことも思い出しました。

更に調べていくうちに、初めての海外旅行で不安に思っていた治安と言葉についても、治安はヨーロッパ全体では良い方で対策すれば大丈夫そうだし、言葉はプラハなら英語であれば通じそうとのことで気合があれば何とかできそうだし、と「海外旅行へ初めて行く場所としてもちょうど良さそうだ」と感じました。
日常で英語を使っているとかでは一切ないのですが、英語のスピーキングで必要なものは気合、とこの時は思っている節がありました。なお、リスニングについては考慮が漏れていました。ガバい。

また、少しネガティブな話にもなるのですが、円安・物価高・経済発展の差というトリプルパンチで外国での支払いがとにかく高く付いてしまう恐れがあったため、何かしようにも高くて躊躇してしまうようなことが少ない場所にしたいと思ったのもあります。

そんなこんなで「旅行へ行くならチェコが良いなー」と考えているうちに、日本国内での新型感染症の対策も一段落付き、妻と「そろそろ新婚旅行へ行きたいね」と行き先を相談した結果、正式に新婚旅行の行き先としてチェコが決まりました。
最初は沖縄へ行こうとしていたのが第2波の流行とバッティングしキャンセル、次は海外でニューカレドニアが良いのではないかと考えていたけど仕事の忙しさで流れ、結婚してからそろそろ3年が経とうか、というタイミングで日程を6月末と決めた後の海外旅行です。

ちなみに、チェコ国内の野球リーグも観戦できたら良いなーと思っていたのですが、そのシーズンは3月から5月らしく、また試合は恐らく土日であることから旅程との都合があり、現地での野球観戦は断念しました。仕方ないね。

海外旅行の準備

さて、海外へ行くと決まれば準備しなければいけないものがたくさんあります。
飛行機のチケット、ホテルの予約、パスポート、キャリーケース、海外旅行保険、海外で利用するポケットWi-Fi、パッキング……。

海外旅行が初めてなので飛行機とホテルはプロに任せようと考え、でもツアー旅行というものがいまいちピンと来なかったため、ツアーはチケットとホテルだけを予約してもらうパッケージを取りました。
どこへ行きたいか、どうやって行くかは全部自分たちで調べなければなりません。情報を集める必要があります。

ツアーパッケージ

旅行代理店がどこが良いとか特にこだわりはなかったため、検索して出てきたプランを比較して選びました。

  • 日本とチェコの直通便は存在しないため、必ず乗り換えがある

  • 燃油サーチャージ別とないプランがそれぞれ存在する

  • ホテルは少し上乗せすることでバスルームにバスタブが付く

燃油サーチャージの相場が分からず、また疲れた時にお風呂へ入りたいと思い、数あるプランの中でも「カタール航空ドーハ経由スーペリアルーム」を選択しました。

パスポート

比較的近くにパスポートセンターがあったため、必要なものを揃えて向かいます。

戸籍謄本はコンビニに寄ってマイナンバーカードを使って発行、申請書は事前に印刷して準備、証明写真はスマートフォンで撮ってこれもコンビニを使ってプリント、と上手く準備できたつもりだったのですが、証明写真はかなり厳格に写す範囲が決まっていたため、結局証明写真機を使って撮り直すハメに。
余計な出費をしてしまったものの書類申請は通り、後日収入印紙を揃えて無事パスポートを取得することができました。

期間は5年か10年かで悩みましたが、また近く行く機会もあるだろうとのことで10年を選択。

キャリーケース

2泊程度なら問題なく詰めるキャリーケースは手元にあったものの、7泊8日というこれまでにない長期間に対応したものはなかったため、今回はキャリーケースをレンタルできるアールワイレンタルを利用しました。

過去に tofubeats 氏がツアーで必要な機材をスーツケースに詰める動画で使っていた Samsonite(サムソナイト)も気になっていたのですが、見た目がとにかくかわいく、それでいて実用性も十分にあるスウェーデンのブランド Innovator(イノベーター)のスーツケースを選択。
国旗を模したデザイン(物によってはそのまま🇸🇪が描かれているものもある)もあって主張も強いことから、荷物を間違えられる心配もありません。

イノベーターのスーツケースは実店舗で実物も触っており、そこで購入しても良かったのですが、見た目も実用性も良いものだからか売れまくっていたことから十分な在庫がなく、その時は購入を断念していました。

アールワイレンタルは使いたいキャリーケースのブランドを指定して検索できるため、レンタル品の比較がしやすく、レンタルとはいえ実際に使うことで「今後この製品を買っても良いのか?」と検討する部分でもとても参考になりました。今調べたら追加料金で新品を取り寄せて、気に入ったらそのまま購入も出来たらしい。

海外旅行保険

パスポートセンターでは、「海外旅行先で治療の必要な怪我や病気の悪化で病院の治療を受けると、保険が効かないことから多額の費用を請求されてしまう」という恐ろしい映像がテレビで繰り返し流されており、これから海外へ向かう日本人へ向けて啓蒙を続けていました。
過去に見聞きしたメディアからの内容では、「ハワイで入院した結果、治療費を支払うために持ち家を売らなければならなかった」というものもあり、「そんなことがあったら人生オワタになってしまう……」と絶望したことを覚えています。

そもそも、チェコはシェンゲン協定という決まりで加盟国間での国境検査がなくなる協定に加入しており、これに関連して加盟国外からの旅行者に対して、治療・障害・死亡において3万ユーロ以上の支払いが出来る海外旅行保険への加入、および求められた際に契約証明書を提示することを義務付けています。
クレジットカードに付帯している保険でまかなえるかを調べたのですが、一部でしかその条件を満たせていなかったため、そこをカバーする保険に加入しなければならないことが分かりました。でも、出来るのであれば少しでも安く済ませたい……。

ということで価格.comの海外旅行保険比較で条件を満たしながら、金額も抑えた保険を選び加入しました。
契約証明書も英語で印刷すれば準備はバッチリです。

海外で利用するポケットWi-Fi

僕はインターネットがなければ死んでしまうので、海外で利用するポケットWi-Fiをレンタルする必要がありました。

こちらも価格.comがあり比較した結果、どう見てもグローバルWi-Fiが一強であったため、こちらでレンタルしました。
費用に関しては、公式からそのまま行くよりも、協力サイトの割引よりも、価格.comにあるリンクから確認したものが2023年7月現在で一番値引き率が高いようです。
(もっと高い所もあるかもしれませんが、ご存知の方は情報求む)

どこで見たかで値段が変わるのは「セコいことをするなぁ」と思わないでもないですが、半額であれば極端に損はしていないでしょう……。

レンタルについては出国前に空港で受け取り、帰国後に空港で返却とレンタルの手間も最小限で非常に助かりました。ここは文句なしです。

パッキング

国内旅行ではショッパーとしてもらっていたナイロン袋に衣類を詰め込み、着終わったものはまた別の袋に入れていたのですが、この旅行を機に良い感じのものにしたい、と思っていました。

「良い感じのもの」と言えば無印良品、ということでちょうど良いものがないかを探すと、トラベル用品も充実しており、仕分けケースのポリエステルたためる仕分けケースは衣類や下着の仕分けに大変重宝しました。使い終わったら小さくたためるのも助かります。
着終わったものは衣類用圧縮袋に詰めて空気を抜けば、持ってきた時よりも若干体積が減ったような気がしました。

更に長期旅行ともなれば、ホテルに備え付けのアメニティではなく、普段使っているシャンプーやコンディショナー、スキンケア用品も持っていきたい。
これらをまとめて吊るして使える洗面用具ケースにまとめて入れておけば、バスルームのフックに吊るしてそのまま使えるし、限られた洗面台のスペースを圧迫することなく滞在中も置いておくことが出来ました。

無印良品は雑貨類を買うには若干割高ではあるのですが、これから旅行へ行く度に使っていけば元も取れるだろう、と考えて揃えました。
この辺のグッズは3COINSとかSTANDARD PRODUCTSとか、100円よりは高い値段均一ショップに近いものも置いていそうです。

情報

最初はウェブサイトやYouTubeで調べようとしたのですが、ヒットしたものからは場所や詳細を網羅したものがなかなか見つかりませんでした。
チェコの料理や文化は、まだ馴染みがあるものではないのかもしれません。
ただ、ビールが美味しいとか、ご飯は日本人の舌に合うとかは分かりました。

YouTube には、チェコ政府観光局が直々に取り組まれているチャンネルの動画もあったのですが、出演されている公認アンバサダーの方々は喋り慣れていない感じがありありと伝わってきて非常に味わい深かったです。
動画で情報を集めるなら、海外旅行を主なコンテンツにしていたり、カップルチャンネルの海外旅行動画でチェコへ行っているものが雰囲気の参考になりそうでした。

結局、情報を網羅するには書籍しかないということで、「地球の歩き方 チェコ・ポーランド・スロヴァキア」と、チェコ・プラハ在住の日本人が定番から現地に住んでいるからこそ紹介できる場所まで網羅した「新しいチェコ・古いチェコ 愛しのプラハへ」の2冊を購入。
前者は海外旅行のガイドブックでは大定番となっているシリーズで、定番の観光地、交通手段や現地での注意喚起などを網羅している一方で、後者は定番だけではなく、現地在住だからこそ紹介できる場所も多く、両者を読み比べることでそれぞれの立ち位置や特徴がよりはっきりと分かり、とても参考になりました。

ただ、実際に現地に着いてから場所を調べてみると、店舗が移転していたり既になくなっていたりと、情報が更新されないという書籍のデメリットは回避できませんでした。
行きたい場所の目星を付けた上で、Google 検索や Google Map で場所を調べるといった仕上げは必要そうです。

あとは現地に着いてから調べて分かったのですが、チェコは夏前まで花粉が飛んでいます。妻が花粉症でその時は偶然薬を持っていたため、被害を抑えることが出来ましたが、花粉症の方はくれぐれもお忘れなく。

いざチェコへ

備忘録も兼ねて、チェコへ決めた経緯や決めてから準備したものを書き連ねましたが、これを読んで倣ってもらいさえすればチェコまで行けるようになっているはずです。

次回は日本出国から初めてのロングフライトからトランジット、プラハ到着までをお届けします。
お楽しみに。

効果効能として、欲しい機材を買ってはしゃぐ私か好きな服を着てはしゃぐ私が見られます。買ったものは記事にします。よろしくお願いします。