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犯罪者予備軍と呼ばれた子供時代

そんなことを言ってきたのは「あの先生」くらいだったと思う。

結論として、自分は意外とマトモな大人になったんじゃないかなと思っているよ。
ガイキチのフリはすることもあるし、変わってはいると思うけど、まぁいい大人だし、それなりなんだよね。きっと。

そうそう。
先日、教師になった友人に過去の思い出話を語ったんだ。
そのエピソードはとてもいい話で、例の先生との高低差が激しすぎて驚くんだけど。
それを思い出すと同時に、例の先生のことも思い出してしまった。
というか、常に心の奥底に例の先生はいる。

…ボルデモートかよ。

とはいっても、言われた内容は覚えているが詳しいことまでは思い出せない。
たしか通信簿か何かに書かれたのか、親との面談か何かで言ったのか。
母親から聞いたんだと思う。
犯罪者予備軍になると。

たしかに私は目つきが悪い。
一重だし、眠たがりなので目は大体あいてない。
例の先生はかわいい子が好きだった。

「●●ちゃんは目がキラキラしています。素直な証拠です。」
気のせいかもしれないが、先生と目が合った気がした。
それは元々の顔つきだと思うし、目がぱっちりしている子は目がキラキラしている確率が高い。光がたくさん入るから。
たしかに興味があることをしているときはキラキラするというけれど、キラキラしない子もいる……顔の造形の問題だ。

まぁそりゃ、顔がいい子はだいたい性格もいい。歪まない。かわいがって贔屓する気持ちも分かる。その子ってば明るいし。みんなのスターだし。
分かるんだけどさ。
明るくて好かれる子が大人からも好かれるなんて。
でも、なりたくてもなれない人もいるんだよ。その子達の気持ちをなんで分からないんだろう。
私には先生の考えていることが分からなかった。
大人ってみんなクズ。

1〜2年生までが例の先生で、次の年も同じ先生になるのかと思ったら担任が変わった。
図工を担当する若くて元気な新任の先生だ。
その先生のことはとても好き。
だって大人しくてオタクな私のことも認めてくれたから。
まぁ、いい意味でいい先生すぎたので特筆すべきことは無い。普通に好きだし、もし地元で見かけたら挨拶したい。覚えてるかなぁ。
でも、子供ながらに前の担任とは違うということ、大人にも複数種類の性格の人がいることを学べたので人間不信にならずに済んだ。(別件でやや人間不信だったことがあるが、今は平気

これが、私が唯一、嫌いだった例の先生の思い出。
生徒…ましてや小学生の子供にそんなことを言うもんではないし、言われて歪む子もいるよね。子供なんて特に繊細なんだしさ。

でも自分は理性は保っていられるし、犯罪者になる予定なんかこれっぽっちもない。
なんなら人をいい方向に導けるような人になりたいとすら思うんだから不思議だよね。

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