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イギリスで使われるポッシュ(Posh)とは?

こんにちは! Aoneko( @blue_cats03)です。

普段は「Aoneko Lab」というサイトに記事を投稿しています。

今回は、イギリスでよく耳にする「ポッシュ(Posh)」について解説します。



poshは、「ハイソな」「上流階級の」という意味の形容詞です。

イギリスで生活をしていると未だに感じる階級社会。poshという単語はイギリス人にとってとても重要な単語なのです。


ポッシュな人として有名なボリス・ジョンソン首相

イギリスの第77代首相として知られるボリス・ジョンソン(Boris Johnson)は、しばしばメディアや大衆に「庶民や普通の人々(common people)の気持ちがわからない」という批判に晒されます。

ジョンソン首相はオックスフォード大学の学生だった頃、特定の上流階級の子弟しかメンバーになれないといわれるBullingdon Clubのメンバーでした。

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写真:Bullingdon Club時代のBoris Johnson 出典:CarollynR40より筆者加工


ジョンソン首相は気にせずにポッシュ・アクセント(posh voice)で話しますが、出自の人々への批判もあるため、一部の政治家はわざわざ発音をより庶民的なものに変える人もいます。


実際にポッシュ(Posh)な英語を聴いてみよう!

イギリスの美術評論家ブライアン・シューエル(Brian Sewell)は、英国で最もポッシュな英語を話すと言われていました(2015年9月に逝去)。

動画の内容は専門的なので、わかりづらいかもしれませんが、この動画を見れば、少なくとも「ポッシュな英語」がどういうものかが感覚的につかめるはずです。


女性のポッシュ英語でしたら、女優のジョアンナ・ラムレイ(Joanna Lumley)の動画を見ていただければと思います。伝統的な正統派のイギリス英語を聴けるはずです。


デビッド・ベッカム(David Beckham)もイギリス英語に苦労した

日本でも有名なサッカー選手のデビッド・ベッカムの英語は、典型的な労働階級の発音でした。コンプレックスであった自身の発音を矯正するためにElocution Lessonsを受けていたようです。

このようなことから、イギリス人の発音に対する執着は並々ならぬものがあると言えます。




Eat Sleep Dream EnglishというYouTubeチャンネルでもベッカムの発音の変遷について解説していますね。

若かりし頃のベッカムは労働者階級のコックニー(cockney)アクセントですが、近年のベッカムは上流階級の発音になっています。

イギリス人は有名人の発音が変わるだけでテレビ番組で特集されるなど、発音にとても敏感な国なのです。



イギリス英語を学ぶ

イギリス英語を学びたい方は、『イギリス英語は落とし穴だらけ』がオススメです。イギリス文化とイギリス人の美徳に焦点を当てながらイギリス英語を解説した書籍です。

詳しくは、Aoneko Labのサイトに「『イギリス英語は落とし穴だらけ』英国留学前に読むべき本!」の記事を書いていますので、よろしければ併せてお読みください。



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