#7 エニタイムフィットネスの利益構造
フィットネス業界の決算書を見る中で、総合型ジムを運営する大手チェーン。それに対してビルの1階等の小規模ジム「エニタイム」。運営する”Fast Fitness Japan”の決算書を見て、そのビジネスモデルについて考えました。
・収益モデル
結論、このスライドが全て。
主な収入源は2つ。
①フランチャイズ店からのロイヤリティ収入
②直営店の月会費収入
それぞれの売上高は下記表の通り。
直営店の売上がシェア1位。1店舗あたりで見ると、FC店の6倍以上効率が良いことが分かります。しかしコロナ影響により、売上高が前年割れを起こしてます。
一方、FC店は売上シェアでは2番手ですが、コロナ下でも前年売上高を上回り安定した事業運営となってます。新規店舗の場合、初期費用として器具購入などの売上が発生する、かつ店舗によりロイヤリティ割合が異なる。以上考慮しても、月会費の10%~20%がロイヤリティ収入のようです。
直営店で収益基盤を作り、薄利多売のFC店を増やすことで売上高を伸ばす戦略。これによりコロナ下でも、大手フィットネスチェーンより売上減が少なく着地できた要因です。
・マーケット
また、これだけFC店を増やせるニーズがどこにあるのか?
それはターゲットを明確にすることで、潜在顧客を掘り起こしたとあります。
同様の小規模ジム「カーブス」が女性向けであるのに対して、
「40代以下の会社員=日中忙しい人がいつでも、どこでも使える」
ニーズを捉えているからです。
実際、Twitterでもよく深夜・早朝にトレーニングしてるツイートが個人的にですが増えてます。
・最後に
個人的には「コロナ太り」を気にする人、人目が気になる女性ニーズ。
これを捉えた「女性専用」時間や、モチベーション上がるアプリとの連動など、まだまだ改善の余地があと思います。
コロナにより緊急事態宣言も続きますが、逆に増々の健康ニーズが増えていると思います。是非、応援したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?