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がんばるな


「がんばるな、ニッポン」
サイボウズのテレワーク推進のCM


こんな記事を読む。


今までの
「ガンバレ」の価値観
特に
オリンピックでは
「ガンバレ日本」の言葉が出がちだ。

考えると
私は
がんばることをしていながら
最終的に
がんばらないに落ち着くことが多かった。


鷲田氏の
「がんばらない」を読んだし

「逃げろ」なんてことも書いた


1 なぜ 「がんばらない」?

去年は台風や大雨などの災害が特に多かったと思うのですが、JRが初めて計画運休を行ったとき、利用者からの批判的な意見が意外に少なかったというニュースも印象的でした。

これ確かにそうでした。


そこから「がんばるな、ニッポン。」という打ち出しが固まってきたのは、2019年半ばのことでした。延期になりましたが、2020年はオリンピックの年だったので、「がんばれ!ニッポン!」と対比的なフレーズを使ったら、私たちが伝えたかった「不必要なところまでがんばらなくてもいいはず」というメッセージをキャッチーに伝えられて、面白いんじゃないかと思っていたんです。


社会の変化を察知していたのは
すごいことですし、
オリンピックのフレーズを逆手にすることの面白さも
企んでいたようです。


2 ドラマ「半沢直樹」について


ドラマ『半沢直樹」(TBS系)シリーズの受け止められ方にも表れているなと感じます。2013年の第1シーズンのときは共感的な感想が多かったと思うんですけど、今シーズンは「時代劇だよね」という声もありますよね。
【熱田さん】以前は、「嫌な上司に立ち向かって戦っている半沢、かっこいい!」という感じだったと思うのですが、今は「こんな会社、日本にある?」「そんなに嫌だったら転職すればいいのに」という反応もあり、時代の変化を感じます。


これはわかりやすい。
確かに
そんな反応になっているようにも感じます。

ただ
私の住む地域はそうはなっていませんが
建前としての働き方改革は意識しています。


3 CMに対する反応

今回のCMに反論や批判的な意見が出ることは、ある程度想定していました。というのも、何か社会に変化が起きるときには、必ず賛成と反対の両方の意見が出て、議論が巻き起こるものだと思っていて。たとえば、今までの「がんばるのはあたりまえ」という価値観の社会だったら、今回のCMはもっと強く批判されていたと思いますし、逆に「がんばらなくてもいいよね」という価値観が浸透しきった後なら、反対意見もほとんど出ないですよね。社会の変化を読み取りつつ、その変化をリードしていくために積極的なメッセージを出す以上、ある程度のご意見をいただくことは当然と考えています。今はポジティブな意見が8割、ネガティブな意見が2割という感じですが、これは社会が前向きに変化していることを表す、良いバランスだと捉えています。


賛否でポジティブが8割というのもありますが、
社会の変化の図式は確かに上の通りですね。

4 社内の決定様式

【吉原さん】仕組みとしては、最終的な意思決定は私たちマーケ部門に任されているというのがありました。いろんな意見を頂きつつも、それをふまえてどうするかは私たちに委ねられている組織の体制が最終的な決定の要因としては大きかったように思います。
【熱田さん】最終的には、私たちの「やりたい」という想いで制作まで至りました。私たちには「がんばるな」がある程度の共感を得られるだろうという確信がありましたし、クレームが来た時にも説明できる自信もあった。社長の青野も私たちの考えに共感してくれて、企画を後押ししてくれました。私たちにとって最も避けるべき失敗は、誰の印象にも残らずに無視されてしまうこと。賛否両論が起きるのは、社会に対して良い問題提起ができているというスタンスです。様々な観点からの批判的なご意見は、社会問題を皆で考える機会が生まれる意味で、むしろ歓迎していくべきなのかもしれないな、とすら思っています。


ある程度の反発を想定した上で
きちんと説明できること
また
それでもやりたいこと
社会への問題提起になること
などもあって
後押しされたようだ。

特に地方行政などは
無難に過ごすことを第一義にされるので
やらないほうが得
となりがち。

それは
公(オオヤケ)でない立場だからこそ。


5 オオヤケについて 思うところ

今回のコロナショックは
オオヤケについて考えさせられた。

オオヤケ(公)の考えとは
国がこうだと言ったらこう!
というもの。


例えば、
国が移動自粛について完全にダメと言っていないので、
つまるところ
本人の判断になる。

実際
このお盆に
福島県川内村でも
結構帰省している人もいた。
もちろん
絶対帰ってくるなという家もあったが。

コロナ対策の一つ
マスクに対しても
「マスクの方が危ない!」
という意見もある。
マスクを全国民に配ったが、
それこそどっちが正しいかもよくわからない。

これも本人の判断。


また
国の意見と都道府県の意見が違うために
東京都独自の政策が始まる等々。

明治以来の公議政体の仕組みを
揺るがすようだ。

今までも市町村レベルで
独自の取り組みができるようになったが
今回加速しているように感じる。


6 決定様式 思うところ⑵

人間の決定様式は
アダムとイブの時代からそう変わっていないのではないか?

と最近思う。

科学があまりにも発達して
多くの専門家が意見を出すわけだが、
専門家でも意見が割れる。

そうすると決める人もどっちかわからない。
まして
複雑になれば
事実関係の認識に思考停止になる場合もあるだろう。

会議がわかりやすいが
その空気が決定権を支配しがちだ。
(これは日本的なことなのかもしれない)

緊急事態宣言前にピークが来ていたことに
大阪府吉村府知事は天を仰いただが、
その後の政策決定はまた難儀だ。

どの専門家の意見を聞くか
つまるところ
そっちに行ってしまうと思う。

時には好き嫌いだってあるに違いない。

7 肝心な がんばらないこと について

世間の価値観は
そうなるはずだと思っていた。

どんなルートをたどるかは別として
AI(人工知能)の爆発的経済成長に伴って
BI(ベーシックインカム)が
一人一月7万円あれば
働かずとも生活ができるようになるだろうという
井上智洋氏の著書から
ずっとそう思ってきた。



それでも
ワーカホリック(仕事中毒)の私は
なかなか難しいことかとも思っていた。


この夏
いわなの郷が大賑わいでよかった反面
働きすぎだった。


塩焼きもいずれ
ペッパー君が焼いてくれる時代になると信じている。

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