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通信する宇宙ー憑依現象や霊界とはー その1

※今回の記事もこの記事だけでも読めますが、前回までの記事を参考にされると、より楽しめるかと思います。

プラーナで構成されている物理世界

これまでお話ししてきたことは、私たちの現実は映画マトリックスのようにホログラム技術でできた仮想世界に生きているという視点から展開してきました。

私たちの自身の肉体から、1000年光年果ての銀河系までの物理的現実は、すべて素粒子で出来ているとされています。

しかしそれら素粒子から銀河の果てまでがすべてホログラム技術で投影されたものであるならば、物理的現象のすべては、裏でプログラミングされた情報で出来た、アルゴリズムの結果であるということです。

この情報のアルゴリズムの基本単位がプラーナ(生命素粒子)であるという仮説があります。
このプラーナには、「時空や生命次元、情報次元」を超えて伝わる性質があるといいます。

情報次元といえば、書物のような文字で描かれた情報や、絵画や漫画といった情報もあげることができます。

このプラーナの性質により、宗教において「数千年前の過去の聖書や経典が現代や未来の人間に強い影響を与えている事実」や、身近な例で言えば漫画や映画の影響で自分の進路を決めるという例も、情報が物理的な生体に影響を与えていることの事実として考えられます。

また、その個人がどのような情報(心の状態)を持っているかによって、成人率が変わるという例もあります。

例えば、アウシュビッツのような環境でも、心の中に夢や希望を持っていた者とそうでないものの間に生存率が大きく異なるということが統計的な事実として知られています。

この結果においては、前者は生き残る確率が高く、後者は低かったのです。

これらの例は、プラーナが過去や未来という時空間や、書物という情報から得られる生命エネルギーで人間を生かしもするし、殺しもする、ということの証拠であると考えます。

だからSNSで不特定多数の人への悪口や、ネガティブな内容を見た存在は、ネガティブな影響を受けてしまいます。

プラーナが集合して発する波動に、その生命存在が共鳴して、心を病んでしまうのです。

これは生命現象のみならず、無機質であるものにも影響することがわかっています。

有名な実験で、水が入った瓶に一方は「ありがとう」という文字を書いた紙を貼り、もう一方には「馬鹿」といった、悪口を書いた紙を貼り、時間を置くと、

前者と後者が生成する結晶には大きな差が出るという実験は有名です。前者は調和し、秩序だった結晶であるのに対し、後者は結晶になりきれない崩れた結晶が出来てしまいます。

美しい調和のある結晶であるということは、より生命力があるということで、言い方を変えればより抽象度の高いエネルギーを持つ水といえるでしょう。

もう片方の水は、エントロピーが増大する方向に向かう、つまり抽象度の低い崩壊に向かうエネルギーを持つ水だと言うことがいえます。

こういうわけで、物質から生命現象まで、現象界はすべてプラーナを含む素粒子で構成されており、一般的により高い波動を持つ現象は抽象度が高く、低い波動は抽象度が低いということになります。

時間軸を超未来から眺めると、最も高い抽象度である空の場から何らかの生命の意図からビッグバンが起こり、

物質と生命を生成し、時がたつにつれてより高次な生命に進化している過程に現在の私たちが存在していると言うことです。

宇宙は方程式


マサチュセッツ工科大学の理論物理学者マックス・テグマークは、宇宙は何らかの方程式で記述出来ると言います。

宇宙とは、最初から書いたように、私たちの肉体や、銀河系以上に広がる目の前の物理宇宙という物理宇宙だけではありません。

私たち人間の心や、過去から未来にかけて私たちの生きる基準ともなり得る宗教や哲学、文学や芸術、といった情報空間的な領域も万物の現象の中に含まれます。

物理宇宙のみならず、哲学、文学、宗教、音楽、神学、スピリチュアル、といったすべての領域を含む宇宙をKOSMOSと呼びます。

そのKOSMOSも、仮想現実空間の中の表現の中の一つであればそれらもすべて何らかの数学的なアルゴリズムで記述可能であることが考えられます。

宇宙祭タイヒミューラー(IUT)理論
IUT理論は京都大学の望月教授が考案した理論で、数年前にこの理論を持ちいて数学の難問であるABC予想を解いたと言うことで非常に話題になりました。

その快挙は、ノーベル賞が4~5つ分の快挙であるというぐらい大きなインパクトをもたらしています。

全世界に数名ほどしかこの理論を正確に理解できる人はいないといわれています。私は簡単な解説書を読んだだけですが、この理論はごく簡単に言えば「似通った構造や機能を持つものは通信しあい、影響を持ち合う」ということです。

ここからは、私がIUT理論から考えられる世界を描きます。

「宇宙祭」という言葉は、身近な例で言えば国際関係の「際」という意味合いと同じです。「国際」という意味は「諸国家の間に存在・関係すること」です。それぞれの国家が関係し、連携、通信することで全体としての方向性と実際の運行が決まっています。
「宇宙」という言葉でイメージするのは、どうしても空にある星々や銀河宇宙などを想像してしまうかと思いますが、実際は様々な宇宙が存在します。
 
例えば先の例で言う物理宇宙もあれば、数学宇宙、音楽宇宙、文学宇宙、芸術宇宙、宗教、スピリチュアルな宇宙などさまざまです。
 
そのほとんどが情報空間上の宇宙です。
それらの宇宙が「国際」の例のように、関係し、連携、通信することで人間の行動を決定し、全宇宙が動いています。

例えば、先に述べた「数千年前に書かれた聖書や経文が現代人や今後の未来人にさえも大きな影響力を持つ」ということや、映画や漫画、小説などの情報空間的な存在が、物理的な現実世界にいきている私たちの感情を刺激し、涙を流させたり、喜んだり、興奮させます。

また、私たち読者や視聴者、信者の状態で漫画や小説、アニメ、場合によっては宗教や哲学のような抽象度の高い場にも影響を与え、新たな掲示や教え、解釈が生み出されたりもします。

時空を超えて、情報空間と物理空間が共鳴し、通信しあい、影響を与え合って人間と宇宙をつくっているということを示しています。

このことは、情報空間と物理空間は連続的に繋がっているので当たり前と言えば当たり前なのですが。

そしてその情報に共鳴する人もいれば、共鳴したりしない人がいると言うことは、共鳴する人はその情報と似たような波動方程式を持つ、ということがいえるかと思います。

無意識でも通信している

私たち人間は、日常意識している部分はわずか数パーセントしかありません。

残り97%以上は、無意識のホメオスタシスで生体を保っています。

例えば気温が低くなれば体を震わせて体温を上げようとしたり、逆に暑ければ汗をかいて体温を下げようとする。

外部からウィルスなどの異物が入ってきたら、生体宇宙の恒常性(ホメオスタシス)を保つために、ウィルスを滅しようと抗体が活性化し、ウィルスを弱体化するために体温を上げます。

暗いところから明るいところに移動すると、目の虹彩が変化します。長時間座っていたり、横になっていると壊死を起こすので、無意識に体を動かしています。

このように人体は気温や光という外界の情報のやりとりで、無意識に生体を変化させ様々なことを行っています。私たちがその中で意識化出来る部分を医学や化学、生物学、心理学といった分野で解明し、記述してきました。

しかしまだまだ私たち人間の身体にはわからないことばかりがあるのです。

つまり私たちが知り得ない、無意識の領域でホメオスタシスによる通信をしていることは容易に想像できます。
先の例は、すべて肉体という物質的、生物学的な通信でしたが、心という情報やもっと精密な無意識のアルゴリズムを司る情報の領域でも通信が常に行われているのはとても自然なことです。

憑依現象、チャネリングなどの霊現象はどうなのか!?

私たち一人一人の存在は、何らかの情報的なアルゴリズムである方程式の結果で目に見える肉体を維持し、「これが私」という情報的な性格や気質、思考を維持しています。そしてそれらの動きを心と呼んでいます。

この性格や気質といったものも、宇宙の何らかの波動方程式で未来では記述可能でしょう。であるならば、その性格や気質、思考といった波動方程式もIUT理論によれば情報次元、生命次元、物理次元をまたがって通信しているはずです。

そうして相互作用的に影響しながら、私たちはこの宇宙を共同創造しています。

であるならば抽象度の低い気質や思考、性格を持てば、それに相応した物理現象や生命現象、情報現象と波動共鳴し、通信しあいます。

そして、その情報量が蓄積すれば物理現象(身体を含む)に結晶化する、つまり何らかの現実や出来事を構築するでしょう。

例えば、ネガティブな例になりますが、有名人の不幸のニュースという情報がTV映像や文字、イラストなどの情報でも、広く影響し生きている私たちに何らかの生理的な影響を与えたり、場合によっては行動にも影響を与えているということは、情報空間と物理空間、生命空間を往来し通信している粒子があるということを示唆しています。

それは、抽象度が低いということはエントロピー増大の法則により、物質が崩壊するような出来事に繋がると言うことです。
生体レベルで見ると、何らかの炎症になり、それが何らかの疾病や障害として現実世界に表現されます。

抽象度の低い生理現象や視野狭窄の思考パターンを維持する、つまり情動は不安や恐怖、怒りという情動が優位になり、思考や行動は自己中心的な傾向におちいりやすくなります。

こうした状態での家族関係、交友関係、仕事の状況を考えると、望ましくない出来事が引き起こされます。それはエントロピーが増大しているので、目の前の現象も分離と破壊的な出来事が増えると言うことです。

他方、抽象度の高い思考パターン、性格、気質を持てば、前頭前野を十分に機能し、ミラーニューロンは適切に機能します。他者視点を持ち、共感的で論理的、理性的で、自分を過剰に防衛する必要が無いので他者に親切に振る舞えたり、他者が必要なことが理解できたりします。

こうした状態の人間の家族関係、交友関係、仕事状態を見ると、情報空間のエントロピーは収束する方向に向かうので現実世界の状況も調和や統合、融合、といった現象が頻発します。

前者の状態と後者の状態では通信している波動方程式の質が全く異なることが簡単に理解できるかと思います。

こうした「類は友を呼ぶ」ということわざの通りに、自身と似通った波動に次元空間を超えて通信している、ということが考えられます。

こうした次元を超えた通信を、感覚が鋭い人や、違う次元の感覚が開いている人が見ると一般的によく言われる、抽象度の低い霊体として見えたり、逆に高次元の抽象度の高い霊体として感じたり見えたりするのだろうと考えられます。

高次元の霊や、宇宙存在とチャネリングする状態や憑依現象といった状態も、自身が生命波動方程式に波動共鳴した存在とつながり、何らかのメッセージを受けたり、場合によっては自身の行動パターンに実際に影響を与えられたりしてしまうということとして考えられます。

また、ネガティブな例の憑依現象とは、自分の心身の状態が抽象度の低い状態だと、そのようなプラーナを持つ波動関数の存在と共鳴します。
例えば、心の状態が不平不満、怒り、憎しみ、悲しみばかり。肉体面では、生活習慣の極端な乱れや、食生活の乱れ、依存性の物質の過剰摂取によって肉体が酸化している状況だと、そのような波動関数を持つプラーナの構造体、つまり一般的に言われる幽霊と通信共鳴します。これがネガティブな憑依現象として考えられます。

その結果、抽象度が低いため被害意識が優位になり、思考や言動は、抽象度の低い思考であり、防衛反応や本能的で、自己中心的、抽象思考優位です。その人本来の良さが表現されず、単純な思考パターンを繰り返します。

対応は、被害意識にある自分自身に気づき、自分自身が主導権を持ち、抽象度の高い思考が出来る生活習慣から始めることが手っ取り早いと思われます。


つづく

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