そろそろハーフガイア・プロジェクトで地球規模のミニスケープができるよ思うんだよね
ハーフガイアプロジェクトとは
どゆこと?って方に簡単に説明すると、ログ・ホライズンという小説だったりアニメだったりに登場するオンラインゲーム「エルダー・テイル」の世界を構築しているプロジェクトのこと
書いてあるとおり世界中の地形情報を取得して、それを1/2(ハーフサイズ)にしてゲームの世界を構築している。
実現のための要件
地図の作成
ハーフガイアプロジェクトは世界中の地形情報を取得して距離のみを1/2サイズにする必要がある。
都市等の構築
世界を仮想空間上に構築するには地形だけでは意味がなく、必要に応じて都市等の建造物を構築する必要がある。
資源等の設定
地形情報において現実と同じ資源設定とするのか否かで大きく様相が変わる。
例えば赤道以遠のほうが暖かく設定した場合、シベリアに肥沃な大地が生まれる可能性がある。
実現性の考察
さて、ではハーフガイアプロジェクトを実現せるために現在においてどうすれば実現可能化を考察したい。
地図の作成
これは衛生や航空機で測量した地形情報が山のように存在する。売ってるなら買えばいいだけ。売ってないならAI等で推論した出せばいいだけ。非常に簡単。
厳密性をどれほど担保したいかにもよるが、どうせ1/2にするしざっくりでいいでしょう。
さて、1/2にするにあたりどうするか。単純に3Dの地形データを1/2にする?それならハイパー簡単
地形なのでまあそのまま縮尺いじっても大丈夫でしょう(適当)
都市の構築
ここはちょっと手間がかかる。なにせ建物等は1/2になった地図上にそのまま置けないから。縮尺いじったら人のスケールもいじらないと使えない。
住人は巨人族なのに都市はホビット族みたいなチグハグなことになる。
ここではいっちょAI先生に頼んでみよう。
都市の生成についてはAIに都市の3Dデータ等を学習させて生成AIとして頑張ってもらう。
既存の都市データ、例えば日本ならPLATEAUという正確かつ大規模な都市の3Dデータが手に入る。
おっと、気をつけないといけないのは様々な文化や時代の町も再現したいため、時代ごと、文化ごとの都市モデルも必要になる。
ここらへんはゲーム会社とかそこら辺と手を組めば(ライセンスとか色々あるとはいえ)できなくはないでしょう。
歴史ゲー作るときとか絶対3Dモデル作ってるはずだし。
まあ世の中探せばいっぱいAIの学習データは転がってるってこと。
じゃあその都市を自動的にAIに作らせるのかというとそれではハーフガイアプロジェクトとは言えない。
ハーフガイアプロジェクトの設定上は、各都市の資源及びNPCに設定を施し、NPCが自律的に生活圏を構築していくというもの。
したがってNPCの設定も重要。
ではNPCはどうすんねんっていうと、こういうのはだいたい昔からゲーム業界がやっていて、いわゆるミニスケープゲーム(SimCityみたいなやつ)を想定するとわかりやすい。
ただ本プロジェクトのNPCは人間さながらに生活するため、そこらへんのNPCとはわけが違う。
そこでLLMを用いたNPCの行動規範を設定し、自律的に彼らが生活し文化を発展させるように仕向ける。
いわゆる原始的な人間のコピーを設定するわけ。
んで、都市等のモデルはすでに生成AIに学習済みなので、NPCの行動によって都市が発展するようにする。
現実と違う点はわざわざ建築させなくていいので、NPCが「家を建てよう」と考えた瞬間に家がドカンと構築される。
資源等の設定
都市の構築は前述したとおりだけど、実際のところNPCが生活してかつ都市を発展させるには資源が必要不可欠なわけ
まあ基本的に資源は現実世界と同じような感じでいいと思うので、世界の地政データをそのまま設定情報としてインプットしよう
そんなわけでハーフガイアプロジェクトでも日本に相当する場所に石油は湧かなくなるのである(まあ日本にも石油はあるにはあるが)
実際どうなるか
これを実現するためには24時間365日仮想空間を維持し続ける計算資源が必要になる。
生成AIで2Dイラストを生成するだけでも数TFLOPS必要なので、それを3Dで考えた時の計算リソースは半端ないと思う。
しかもNPCが常時思考することを想定するとそれこそTFLOPSでは足りない。
一般的に人間の頭脳は数十PFLOPSの計算が可能であると言われているため、かけるNPC分必要ということになる。
まあ彼らの頭脳が並列化されていれば話は別だが、それはもう個ではなくただの集合思念体でしかないのでちょっと世界観がずれる。
仮にそれらを実現する計算リソースが用意できたとしても、莫大な電力と冷却施設、それらを構築する設備を用意する必要が生まれる。
まあ何が言いたいかっていうと、半分サイズの地球を再現しようとしたら我々の生きる地球のリソースが結構な量持っていかれるって話
技術的な要件は実現性のところで書いた通り可能なんだけど、それを実現するための資源が圧倒的に足りない(資源にはお金も含む)
誰がこんな訳の分からないプロジェクトにお金出すかって
まあ北海道の網走あたりにでもクソデカデータセンターぶっ建てて、原発3機くらいぶん回せばできなくはないんじゃないかな(しらんけど)
AI部分はNVIDAのT4を1万代くらい並列させてさ、メモリもペタ単位で積んでおけばまあ日本くらいは回せるんじゃないかな(しらんけど)
ただ実現できたら面白いとは思うよ。
だって人間がはるか昔から崇拝してきた神様に準ずる位置にたてるわけだから
神様が世界を7日で作られて(1日休みやがったけど)我々の今があると信奉していることろを、まあ数十年くらいかけて地球の半分サイズを作ってしまえばそれは世界を作ったと言ってもいいと思う
一神教のやつらをだまくらかしてそこらへんの資源をひっぺがせばあるいは実現可能かも
仮想の地球を作ってそこで人間っぽいNPCが実時間の数百倍くらいで生活したら2,3日くらいで車くらい空を飛ぶんじゃないかな
そっから先は怖くて想像したくないけど、仮想世界から現実世界に干渉する道だってあるわけで、それはそれでスカイネットっぽいから面白いっちゃ面白い
ていうかこれってAGI(汎用人工知能)だよね。やっぱりAGIを作るにはLLMをベースに仮想空間上で強化学習的にAI自身がデータを生成してそれによって学習するような感じにしてまししまえばいいんじゃねって思うわけ(すでにやってるところもあるっぽいけどね)
結論
とまあハーフガイアプロジェクトを実現するために色々考察してきたけど、結論こうなったね
技術的な課題はある程度クリア
・データはある
・AIもいる
資源的な課題がどうしても残る
・計算リソース
・資金
・土地
・電力
AGI作るとか神に近づくとか屁理屈こねて各方面をだまくらかせばなんとかできるかもねってことでこの記事はおわり。
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