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客から見たVRC、cluster、NeosVRでのDJイベント(2022)


NeosVR Advent Calender2枚目の9日目を担当するginjakeです。
前回はswesheloさんのNeosVRからChatGPTを使う」でした。
早速作ってしまうあたりがNeosっぽくて良いですね

今回はいろんな世界のDJイベントについて書いてみようと思います。
VRChatはみんな知っていると思うので軽い説明に留めて、cluster、Neos、Second Lifeについて詳しく書いて行こうと思います。

ちなみに自分はDJではありません。
通い続けているうちにイベント主催者になってしまった、そんな人間です。

去年の記事はこちらです。


メタバースDJとは?

明確な定義はありませんが、この記事ではアバターをまとって電脳空間で行うDJを指しています。

まずメリットとして挙げられるのが箱のレンタル時間や終電を気にする必要がないこと。
座ろうが寝転がろうが問題なし。
配信と比べると客同士の交流がやりやすく、一緒に踊ったり乾杯したりで友達がどんどん増えていきます。
数秒のタイムラグがある、音圧を全身で体感できない などのデメリットも当然あります。
優劣ではなく別の可能性として、この記事を読んでもらえると嬉しいです

ここから先は、個別のプラットフォームの特徴について主観で書いて行こうと思います。

VRChat

国内海外含め1日に何個もDJイベントが開かれています。
ジャンルオンリーはもちろん、飲みやダンスなど音楽以外に焦点を当てたモノなど種類も豊富です。


イベントが多すぎて一概にこれとは言えないんですが、クラブに慣れた方が多く、皆さん楽しそうに話したり踊ったりしています。
良い音楽がかかれば全力ダッシュとエモートの嵐
深夜になると酔いつぶれて転がっていたり、イベント後もアフターDJが続いたりとかなりフリーダムです。
自分も騒ぎすぎて何度も怒られました。楽しいから仕方ない
もちろんカフェみたいなところで静かに音楽を楽しむイベントもあります。

客は15~50人くらいで、VR率は8割くらいでしょうか?
自分はVRは2割、非VRが8割といった感じです。
酒飲んで大騒ぎしたいときはVR、作業用BGM代わりにしてるときは非VRといった次第です。
エモートが充実しているので無言勢でも感情を表現出来るのが嬉しいです。


特徴としてはイベント数の多さでしょうか?
同じ時間でも5つくらい平気で被ったりしているので、好みのジャンルを選んで参加する事が出来ます。
逆に「全然知らないジャンルだけど、友達がやってるから行ってみたらめっちゃ良かった」 というのも良くある話
イベント外でも突然DJがはじまったりもするので、常にどこかしらで音楽が響いている気がします。


Cluster

昨年までは月1程度でしたが、最近は毎日開かれている気がします。
VR率は低く9割がデスクトップでしょうか?
以前は動きがなくて寂しかったのですが、エモートにモーションが入ったおかげで結構賑やかになりました。
特に100人埋まるような大規模パーティーは凄まじく、clusterならではの体験です。

欠点を上げるなら、音出しをマイクに頼っている点でしょうか。
VRCやNeosに慣れてしまうと、ちょっと音質が気になります。

観客は基本ボイスチャットをすることが出来ません
イベントによってはボイス可になっている事もあるんですが、
大抵は禁止になっています。
前述の通りDJもボイスから音を流しているんですが、客とDJの音量をそれぞれ調節というのが出来ません。
客のボイスとDJの音が混ざらない為なのかなぁって勝手に思っています。

スマホ勢がカジュアルに遊びに来れるというのは素晴らしいですし、今でも十分楽しいんですが、ボイチャ出来ないと「知らない客同士で話して盛り上がって友達」というのが発生しないんですよね。
なのでVRCのように乾杯したり話すという感じではなく、DJやダンサー、開場のエフェクトを楽しむライブ的な空気が強いかなと思っています

しかしながら、普段からclusterを遊んでいる方同士の結束は凄いと言うか、俺たちで一緒にclusterとDJイベントを盛り上げるんだぜーみたいな熱気を感じます。

数か月に一度、clusterのワールドクリエイターを巻き込んだ大規模なDJイベントがあるんですがこれは本当に凄いです。
曲にあわせた派手なパーティクルはもちろん、cluster内での思い出を編集してVJ映像にしたり。
ダンサーもたくさんいますし、cluster勢のつながりの深さを感じます。

あと12月に11点トラッキングに対応するらしいです。

NeosVR

開催頻度としては月に2回程度でしょうか。
主催者はほぼ自分ですが、たまに海外の方もやっているのを見かけます。
客は10~30人、VR率は7割程度な気がします。

Neos自体の特色として、
「好きなワールドで好きなアイテムを出せる
「みんなで協力してワールドを作れる
というのがあります。

プレイヤーをどこでも出せるので、あらゆるワールドでDJが出来ます。

自画自賛ではありますが、音に合わせて無からワールドを作る「Empty Club」はNeosらしいのかなと思っています。


単体のワールドの説明になってしまうのですが、
Club Pulse」にはワールド内VJシステムが搭載されており、高価な機材がなくてもVJをすることが可能です。


振動スーツで音圧を体験する機能や、遠くのアバターを簡易表示にして軽くする機能などもワールド側に入っています。
トラッキングについては11点はもちろん、棒の先にトラッカーを付けて振り回したりも出来るので、「セイバースピン部」の方が遊びに来てくれたりすると凄まじい事になります
VJシステム自体もリアルタイムで改造出来るので、酔いが回るにつれカオスになっていきます

カオスになった図

次の写真は海外のイベントですが、こちらにもVJシステムがありました。
ワールド側でアバターが制限されており、持ってない方はその場で作れるシステムになってました。ワールド、VJ、アバターの一体感が凄かったです

写真提供 nilさん

自動翻訳機とかもあるので、海外の方が来ても安心です


セカンドライフ

セカンドライフもDJイベントを毎日のようにやっているみたいです。
公式でイベントカレンダーがあるのが良いですね。適当にDJと検索するだけでいっぱい出てきます。
私が行ったのは日本のイベントでしたが、20人くらいの方が楽しそうに踊っていました。
トラッキングこそないものの、逆にモーションは充実していました。
ダンスモーションの受け渡しやインストールが簡単なので、イベント毎にいろんなダンスが配布されています。
仲の良いユーザーで固まって同じダンスをしていました。
動きがぴったり揃っているのは面白いですね。
モーションを専門に制作するクリエイターや、ユーザーを綺麗に躍らせるダンスマスターみたいな人もいるらしいです。


不慣れな中頑張って撮影した写真、実際はもっと後ろの方まで人がいた



総合的に

どのプラットフォームもめっちゃ楽しいです!
同じ音楽でもワールドの雰囲気や客層によってガラりと変わりますし、知らない方々と出会えるのが最高ですね。
最近は結構Neosの住民みたいになってしまいましたが、VRChatに行くと「久しぶり!!!!元気してた!?」と暖かく迎え入れてくれるのが本当に嬉しいです。
個人的な話で恐縮ですが、clusterで誕生日DJイベントがあるということで、VJ素材用にみんなでダンスしたのは新鮮で楽しかったですね。
セカンドライフでも操作方法が分からず右往左往している中、何から何まで親切に教えてもらってなんと優しい世界なんだと感激しました。

知り合いもいない中、知らない世界に飛び込むのは結構大変だと思います。
まぁでも音楽聞いてれば楽しいので、何も考えず参加してみるのをおすすめします。
普段とは違った体験が出来るかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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