音楽ゲームがきっかけでVRにハマり、テレビに出演した話

2010年、3畳の部室で1つのゲームに出会いました
その名も「ビートマニアIIDX 16 EMPRESS+PREMIUM BEST

特に「Xepher」という曲がお気に入りでした。
厨二感あふれるムービーと神秘的なサウンドが強く印象に残りました
まさか10年後、作曲者さんとイベントをやるようになるとは思わずに。

この記事はゲームとことば Advent Calendar 2022 の14日目の記事です。
昨日は格闘系司書さんの人を繋ぐゲーム『ダライアスバースト』でした。

初心者的には何度死んでも大丈夫なモードが嬉しいです。おかげで友達と4人でワイワイ遊べます。
あの大画面と体の震える大音響は一度体験して欲しいと思っています
グルコスにも曲が入っていて、シルバーホークのアバターを使ってます。

自己紹介

はじめまして。ginjake(@sirojake)と申します。
Web系エンジニアとして働きつつ、自作キーボードを開発したり、
NeosVR(いわゆるメタバース)で様々な創作やイベントを行っております。
今年のお題が「ゲームと人生」という事で、自分語り多めですがご了承ください。

開発した自作キーボード「静電容量helix」

大学時代

当時の私はゲーム創作サークルに所属しており、ヒントを得るため様々なジャンルを触っていました。
格ゲーからSTG、ネトゲ、ソシャゲ、ボードゲーム、TRPG、そして音楽ゲーム。

最初は家庭用で遊んでいたのですが、すぐに満足出来なくなりゲーセンへ。

まわりが最高難易度レベル12をクリアしてるなか、レベル9で精一杯。
恥ずかしさを覚えた私は、当時稼働直後だった「SOUND VOLTEX」を平行してプレイ。

下手くそなりに通い続けるうちに音ゲー友達が出来てきます。
もうどうやって知り合ったのかも覚えていないんですが、
確か「友達の友達で、twitterでフォローされた」程度だったんですよ。

音ゲーマーはプレイ結果をtwitterに乗せる習性があるんです。
そうすると当然

「目の前でやってるあの人、〇〇さんじゃね???」
となるわけでして。

ゲーセンにいけば誰かしら友達がいる、という状態に。

「俺はあの曲クリアしたぜ」
「あの曲どうしても解禁出来ないからプレイさせてくれ」

ゲーム制作を楽しみつつ、友達と音楽ゲームを遊ぶのが日課になりました。
そんなこんなで大学を卒業し、社会人になっていきます。
(彼らとは未だに交流があり一緒に音ゲーをプレイしてます。半年前ダライアスバーストを一緒にしたのもこのメンツです。)

社会人

仕事が忙しく、惰性でネトゲやソシャゲを続ける日々。
ゲーム制作に対する熱は消え、Webエンジニアとしてスキルアップを目指すわけでもない。
本当にだらだらした日々を過ごしていました。

転機になったのは久しぶりに音ゲー仲間と遊んだとき

最近自作キーボードってのにハマっててさ

どうやらタイピング用のキーボードを自分で作る世界があるらしい?
学生時代に音ゲーコントローラーなら作ったことがあります。
当時「SOUND VOLTEX」を家で遊ぶ環境がなかったので友達の力をかりて自作。他にもBeatManiaIIDXのコントローラーを改造して打鍵感を良くしたり、スクフェスのコントローラーを作ったり。
押し心地を追い求めてきた自分にとって、キーボードを作るのは自然な行為でした。
ボタンを押したら気持ち良い」というのは同じなんですよね。


今でこそ自作キーボード専門店がありますが、当時はそういうのもなく黎明期。
友達の助けを借りつつ完成した時の嬉しさ。
モノを作るって面白い!と再認識。

qiitaに紹介記事を書いたところバズってしまって。
調子に乗った自分は、さらなる奥地へと突き進んでいきました。

友達と共に入門用の本を書いたり、3Dプリンターでキーキャップを作ったり、静電容量無接点方式の自作キーボードを開発したり。
2年くらい、ほぼ毎日自作キーボード関連の研究開発をしていました。

大学時代に狂ったようにゲームを作っていた時のような、そういうアツい気持ちが帰ってきました。

アーリーアダプターだったおかげで、〇〇ならginjakeさんが詳しい!みたいになり。
「マツコの知らない世界」で自作のキーキャップが映った時は嬉しかったです。
仕事がうまくいかなくて自信を失い、全てに対して無気力になっていたのですが、モリモリ回復していきました。創作意欲が完全に復活です。

そしてVR沼へ

2020年1月、VR機器を友達から譲り受けました。VRChatが面白いと聞いた私は早速インストール。しかしコミュニティの輪に入れず、ほとんどログインしなくなってしまいました。

自分を救い上げたのはこれまた音楽ゲーム
音ゲーに曲を提供している「DJ SHARPNEL」がVRChatでDJをやるらしい。
行ってみたらこれがもう本当に強烈な体験で、好きなアーティストが目の前にいてメッチャ最高な曲を流しているという。
さらに、全く別のイベントではありますが音ゲーオンリーのDJイベントがVRChatで今度あるらしい?よっしゃ行くか!!!!
こんな感じでVRのクラブに入り浸るようになりました

しかし当時のメインユーザーは本当に化け物みたいなスキルを持った人達だらけ。カッコいいDJはもちろん、超絶スキルを持つエンジニアや一瞬でモノを作る3Dモデラー、凄い動画を作る人、みたいな感じで。

「自分は何も出来ない」

VRSNSでかなりの人が陥る有名な病気です。
しかしよく考えると自作キーボードではそれなりに「実績」を作ってきたわけで。
「まぁ俺にはキーボードがあるしね」
こうなるともう無敵で、毎日毎日朝までバカ騒ぎでした。

ある日いつも通りDJBarで飲んでいたらユーザー名「Tatsh」が。
なんと冒頭でも紹介した「Xepher」の作者さんご本人!!!!
「冥」や「Red Zone」も大好きですし、グルコスの聖者シリーズも散々やりました。チュウニズムでもXevelを超やりました。
緊張しすぎて「アッ…エッ…シャシン……イッショニイイデスカ…」みたいな感じ。

当時の2ショット。アバターが懐かしい

相手は遥か彼方の天上人なんですが、深夜に食うラーメンは美味いけど太るから危ないみたいな世間話で盛り上がって。あーTatshさんって人間だったんだなと(あたりまえですよね)
我々と同じ目線で接してくださって、憧れから尊敬に変わりました。

じゃあこのあと試しにDJのテストしてみるかーってなって。
うわーまじーかー、めっちゃ幸せな時間にいるわー。
深夜3時とかだったので7人くらいしかいなかったので、本当に幸運だったなと。

そうやってVRChatで遊んでいるうちにNeosVRの存在を知ります。
こちらは中でプログラミングが出来て世界を作れるらしい。
試しに遊びに行ってみたら本当に凄くて……
中でゲームが作れるし、作った物はその場で共有できるし、どこでもアイテムを出して遊ぶことが出来る

完全に映画「レディ・プレイヤーワン」の世界でした。

VRの中でVRゲームを作っている様子

でもこのゲーム、知名度が全然ないんですよ。
当時は日本人の同時接続数が10~20とかで。手を出した頃の自作キーボードと同じような規模感でした。

良さを知ってもらうためにはどうすればいいのだろう?
そうだ、DJイベントを開こうと。
VRChatの音ゲーイベントで知り合ったDJさんに声をかけ、お試しで開いてみたら大盛況。

ありがたい事に、NeosでのDJイベントと言えばこの人(他にやってる人がいない)みたいな感じになりました。

初めての主催DJイベント

イベントが安定し、これはやっていけるぞなったところで
ダメ元でTatshさんにお願いしたらなんと了承。
本当に最高なパーティーでした。

その後も新曲のMV撮影をお手伝いしたり。
10年前の自分に行っても信じないでしょうね。

他にも記事を書いたりしたら、なんとこれもバズってしまって。

まさかの報道ステーション出演に繋がりました

もしあのとき音楽ゲームに出会ってなかったら、VRChatもNeosVRもやっていなかったでしょう。もし存在を知っていたところで、音ゲーがなければやはり自作キーボードをやっておらず、自己肯定感に押しつぶされてたと思います。

VRChat、NeosVRあわせてプレイ時間は4000時間
2年間でINしなかった人は20日もありません。
この日常があるのは音楽ゲームのおかげだと思っています。


ちなみに最近はDance Dance Revolutionをひたすらやっています
現役バリバリの素晴らしいゲームなのでみなさん是非やって欲しいです。
運動不足の解消・腰痛対策になります。

この記事を読んでいただきありがとうございました。


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