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折り紙作品「馬」について

今回は、「馬」という作品についてお話します。

はじめに 創作の動機

先日、初めて勝田恭平さんの名作「ユニコーン」を折りまして、それがかなり楽しかったわけです。馬という題材には以前から惹かれるものがあり、創作することにしました。

展開図

適当に描いたのがバレる展開図ですね。特に胴体。本当はもっと細かく書いても良かったのですが、ちょっと面倒くさくて…

創作過程

アイデア出し

馬の一番かっこいいポーズってなんだろう。馬というのは非常に身近な生物で、我々人類とは紀元前からの繋がりを持ちます。アレクサンダー大王が馬に乗って戦う有名な壁画がありますが、あの戦いは2300年以上も前にありました。
身近なものは、多くの表情を知っていて、その中から一つを選定するのは難しいものです。特に馬は、その長く美しい四肢の動きがダイナミックであり、そこを先に決めないと決め手にかける作品になるのではないか、という懸念がありました。
候補は、普通の立ち姿と歩く姿、走っている姿と跳ね馬があるでしょう。今回は馬のダイナミズムに着目していたので、跳ね馬を選びました。資料が多そうだ、というのもありますが

試作

まずは画像検索や図鑑で写真を見て、大まかなイメージを付けます。

次に、紙を弄って上手くできそうな構造を探ります。頭がある程度決まったので、体と接続を考えます。

取り敢えずどのような接続になりそうかを、適当な比率で先程のパーツを組み込んで折ります。何も考えてなかったので、割と面倒くさいです。オヤニラミの苦しみが蘇るようだ

先程の組み込んだ試作では明らかに下半身の領域が足りないと判断したので、もう少し比率を小さく、親和性がありそうなものにしました。勘ですが、意外と上手く行きました。この一枚で色々試したので試作はほぼこれで終わりです。

一枚の紙をひたすらこねくり回して試作をするのは有効な手段なのですが、一つ欠点があります。折り方を覚えられないことです。だから、試作がある程度練り上がったら新しい紙で再現性を試します。再現不可能な試作、実は相当多かったりします。

創作はこんなところで大体終わりです。今回は、脚はほぼテンプレートな折り方、尻尾は猿真似、頭は即興だったので(感覚では)割と短期間の創作でした。頭は即興にしては上手く行ったと思います。

いつもどおり本折り…と行きたいのですが、写真が一枚も残っておりません。ちょっとくらい撮っておけばよかったと後悔しても後の祭り。しょうがないので今回は省略します。

完成

今回は表裏同色の紙で折りましたが、実は一部インサイド・アウトを取り入れています。鼻先とたてがみ、前の蹄と尻尾です。完全ではないのを嫌って僕はそれを捨てましたが、後ろ足の蹄だけ同じ色でも気にしない方は片面に色がついている紙で折ったら面白いと思います。

おわりに

今回は「馬」という作品についてお話しました。目の位置をはじめとして改良点も多いですが、かなり良いバランスに収まったと思います。
以上で本記事を締めたいと思います。ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました


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