見出し画像

学びが多かった、ローズクリエイター木村さんのお話

こんにちは、1児のママをしながらフラワーフォトグラファー/ライターをしているshionです。

宣言が解除され、久々のおでかけ。行き先は、あの青山フラワーマーケットを運営する株式会社パーク・コーポレーションがプロデュースした「いばらきフラワーパーク

現地では、様々なアクティビティが開催され
私は、ローズクリエイター(育種家)木村卓功さんによるガーデンツアーに参加した。

学びが多く、一言一句聞き逃さないよう、思わず携帯のメモアプリを起動したほど。
今回はその一部をご紹介。

お庭でバラを育てる方々にも参考になるはずだ。

花もちと香りは反比例する

香りが良く、且つ長持ちするバラを作るのは、とても難しい。香りのよいバラは、咲くタイミングで芳香にパワーをとられてしまい、長持ちがしないそうだ。一方、香りが少ないバラは、花弁も強い。

バラ栽培で大切なこと

バラはどこで栄養を作るのか。それは、光合成を行う葉である。
バラはどこで栄養を蓄えるのか。それは、枝や根。
そのためバラ栽培で大切なことは、葉が青々し、枝がみずみずしくハリがあること。栄養は根や枝をつたって、先端の花に届き…これによって美しいバラが咲く。昔から、バラには、月2~3回の農薬散布が必要。行わないと、葉が弱り、栄養を作ることが出来ない状態になる。さらに葉が弱ったバラは、枝の栄養を使い、葉を元気づけようとするため…最後に残るのは、栄養が抜けきった枝。骨粗しょう症状態、だと木村さんはたとえていた。

バラは時代を物語っている

以前は、大量生産/大量消費の時代。沢山の農薬を散布し、手をかけながら、一度に沢山のバラを咲かせる。そういう風潮があった。しかし、現在では環境問題への影響、散布する労働者への安全性を考慮。無農薬は難しいが、なるべく消毒の回数を減らしている。これにより、一株から一斉にバラが咲くことは少なくなり、点々と開花するようになった。満開にならないため、見ためはさみしく、つまらないかもしれないが、これが現代のバラの姿。そうおっしゃっていた。

青いバラは生涯かなうことのない夢。ブルーグラビティ。

青系のバラのなかでも、最も青色に近いと言われるバラ「ブルーグラビティ」。曇りの日や日陰で鑑賞すると、中心部がより青く見える。ひなたで鑑賞すると、グレーがかって見える。ひなたでも青く見えるように作るのが、今の課題でもあるそうだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?