ニートから社会復帰させてくれた人とのお話

初めましての方も多いと思いますが、私の人生を変えてくれた女性との話を書かせて頂きたいとおもいます。

私がまだ高校生の頃の話から物語は始まる。
高校生の頃はちょうどスマホゲームの全盛期でパズドラやモンストなどのソシャゲがかなり流行っており、私もハマっていた一人だった。特にモンストにハマっており、高校から帰ってきては勉強せずにモンストを起動する毎日。そのうちリアルの友達とやるだけでなくTwitterでゲーム垢をつくり、ネットのフレンド達と遊ぶようになってしまった。そんな毎日は非常に楽しく、定期テストなどの試験もあったのにかなり後回しにして成績は理系クラスの最下位に…と同時にネットでは色々なひとと関わりが増えてどんどん楽しくなっていったのである。
4人でキャラを出し合って協力し合うモンストは友達が友達を連れ、いつしかイツメンができとても楽しい毎日を送ることができていた。そこで今後の話に繋がってくるAさんに出会う。その時はAさんとモンストをするだけなので深い関係にはならなかった。こんなことをしていながら受験生になってしまい、案の定私は志望校には受からなかった。
僕は浪人して大学に行こうと思っていたが、ゲームばっかりやってたやつが勉強できるはずもなく…やっぱりうまく行かず成績は伸びない。
そんな時息抜きで弟がやっていた荒野行動をみて
ハマってしまう。これがダメだった…
多分日本全国の学生、大人までもスマホで荒野行動にはまった時期だった。荒野行動を開けば常に誰かがおり、またニートであるがために時間がかなりあった。本当は勉強しなければならないはずなのにiPadを親のお金で購入し、伸びていくのは荒野行動の腕前だけ、、、成績は全く伸びず。
でも荒野行動にログインすれば多くのフレンドが迎えてくれて、ゲームやろうよ!と誘ってくれ毎日はかなり充実していた。(お母さんお父さんごめん…)
そんな生活を続けていると1年と時が過ぎ半年がたった頃、昔モンストで遊んでいたAさんと荒野行動で遊ぶことになったのである。私は荒野行動がかなり上手くなっていたのでそのAさんの前ではいいところを見せれた。(Aさんは女性でかなり美人)しばらくして一緒にやってるときに君は何歳なの?って質問され、当時20歳だったので答えるとその次の質問で「今はなにしてるの?」と
その時私はニートをしていると笑いながら言いました。言いながらすごく恥ずかしかった。本当は勉強しなきゃならないのは頭ではわかっていて、でもそんなゲームばっかりやってる自分に苛立っていた。大学も行きたいと思ってるけどどこか本気にはなれない。そんなふうに初めてAさんに話したところAさんは看護大学に通う4年生で、私も看護の国家試験があるから一緒に頑張ってみない?と。
その時こんな美人に誘ってもらってるし、やってみるかという感じで荒野行動を辞めると言いました。
しかし、その3日後に全国で荒野行動の上手い地域を決める大会がありその近畿代表として出ないかというお話を頂き、私は荒野行動を辞めたといったとはいえ、近畿代表として出れるならこれでやめるならいいか〜という感じで出てしまったのである。
多くの仲間達は応援してくれましたがただ一人激怒りの人物が…
そうですAさんです。
Aさんは曲がったことが大嫌いで一度やめると言ったのにやめなかった僕に対してかなり怒っていました。僕はこの人をここで失うわけにはいかないと思い全力で謝罪しアプリ自体を削除した事を報告し、心を入れ替えると決意した。
そこからは真面目に勉強をして、たまにAさんと息抜きの通話をし、段々と試験に向けて意識をかえていった。スタディサプリという勉強した時間を記録するアプリを入れ毎日毎日勉強した。Aさんも一緒に入れてくれお互いが頑張りを見ることができた。
いつのまにか日々は過ぎていき、センター試験を迎え、思っていた点数を取れず第2志望の大学に合格しました。
遂に念願の大学生になれるぞ!とウキウキしていると春休みで何をしようか…そうだ!Aさんに会いに行こうと東京旅行を計画した。(Aさんは神奈川に住んでいる)また、同時に荒野行動で仲良くなり受験を応援してくれていたカップルも神奈川に住んでいたのでその方達にも会いに行くために新幹線を予約した。親には友達に会いにいくと伝えいざ一人で神奈川へ!Aさんとは次の日に鎌倉で遊ぶ予定だったので今日はゆっくり寝ようと就寝。
次の日、緊張しながら駅で待っていると大人びたAさんがホームを降りてきて初めまして。
緊張しながらもAさんに鎌倉を案内してもらい色々回っているとあーこの人といると時間がゆっくり流れててずっと一緒にいたいなーって感じていた。
小町通りで食べ歩きをし、銭洗弁天でお金洗って今は潰れたコーヒー屋さんでコーヒーを飲んで居酒屋に行って1日を過ごした。
デートは何回かしたことはあるがこんなに長く女性と遊んだことはなかったのですごく新鮮で疲れていない自分に驚いた記憶がある。
最後に彼女が帰るとなったとき私は彼女が好きなのにも関わらず告白することができなかった。彼女は私の好意にはとっくに気付いていたと思う。
なんで神奈川に来たの?という質問に対して親の知り合いに会いに来たんだーっと嘘をつき(本当ははあなたに会いにきたんだ)と言えなかった。
彼女を駅まで送り、そこからは何もなかった。
彼女は仕事で忙しくなりまた私は大学のサークルで忙しくなりお互いに疎遠になっていった。偶にやり取りを交わすだけである時ゲームをやろうと約束していたのに彼女のラインが突然消えてしまった。好きだと伝えれなかった後悔が私の感情をぐるぐるとかきまわし、もう会えないのだろうかと考えながら月日を過ごしていると時間は解決してくれるもので私にも大学のサークルで出会った彼女ができた。Aさんのことはきっぱり忘れた事はないがお付き合いしている彼女との日々は楽しくまた日々も充実していた為、特に思い出すこともなく過ごしていた。
そうこうしているうちに3年生になり就職活動が始まった。理系だったので1社しか受けずリクルーターの人がいい人で尊敬できる人だった為その企業の内定を頂き就活を終了した。
ふと東京からの帰りの新幹線で物思いにふけっていると私は人に恵まれているなと感じた。
すべての始まりはAさんが私を変えてくれたから始まったのだ。そんなことを考えているとちゃんと内定をもらえるくらいの人になったよとどうしても伝えたく昔の共通のモンスト仲間に相談した。すると連絡先を教えてもらい繋がることができ自分の現況をAさんに伝えることができた。
今思うと彼女には彼氏がいて、どうでも良かったかもしれないが私のわがままで伝えてしまった。
それ以降は特にやり取りもなく卒業論文の時期になった。私は卒業論文の題材が教授と作業員さんとの板挟みの状態になりかなり苦しかった。毎日怒られ
うまく行かずもうだめだ辞めようかなと思ったとき助けてくれた人達の顔が浮かびその中にAさんもいた。私はとにかくAさんに無事に大学卒業しました!と言いたかったのだ。
その為に最後の取らなければいけない授業を死にものぐるいで受け、無事に卒論も提出し卒業した。
Aさんは社会人5年目、私は荒野行動をやめてから4年の月日が経っていた。
卒業後は上京し、初任給はお世話になった人に使うと決めていた為、両親とAさんに使うことにした。
4年ぶりにAさんと会うことになり、仕事終わりに向かうとAさんの姿が…4年前にあった頃と変わらず美しかった。緊張はしていたが会話は弾み4年ぶりに会ったとは思えないほど楽しく会話でき、驚いた。
いざ終電になるとAさんは帰らなければいけなかったので色々伝えようと頑張って喋ってみたがなかなかうまく伝えることができなかった。いっぱい伝えたい事喋りたい事考えていたけどいざその時になるとなかなか伝えれないもんだなぁと感じた。
好きだったという思いは無事に伝えることができた。
でもきっと私が好きだと伝えなければいけなかったのは4年前でその時に付き合ってくださいと言わなければいけなかったのだと思う。やっと好きだったと言えたとき心がすごく軽くなった。しかし相手からしたら今更?自分のオナニーをぶつけるなと思われたかもしれない。

これで会うのは最後だと勝手に思っているが
私はこの素敵な出会いを生涯忘れることはないだろう。あなたがいてくれなかったら私はきっと今も碌な人生を歩んでないと確信している。
人との出会いは自分を変えてくれるし、私も誰かの人生にほんの少しだけお手伝いできる人間になりたいものである。








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