見出し画像

#27 年パスを買おうかいつも悩む

 ゴールデンウイークはいかがでしたか?

 近場で豊田市美術館に出掛けて来ました。「未完の始まりー未来のヴンダーカンマー」。展示のタイトルを見てもよくわからず、行くのを先送りにしていましたが、なんとかギリギリ見に行けました(5月6日で終了)。ヴンダーカンマー(驚異の部屋)は15世紀のヨーロッパで世界中のめずらしいもの、不思議なものを集めた部屋。美術館・博物館の原型とされています。
 豊田市美術館といえば現代美術といったイメージですが、それを今回はそのヴンダーカンマーという切り口で構成した展示(と感じた)。


 まあ陶磁器は直接関係はないようですが。それでも様々なちょっと不思議な現代美術の作品に並んで河井寛次郎の作品が2点展示してありました。同じ展示室には奈良美智の立体作品とか村上隆のランドセルのシリーズとかがあったり……。河井寛次郎と言えば「民藝」なんですが、こういう展示室の中で見れば(あの不思議な立体作品は十分に)このヴンダーカンマー展示の流れに置ける……新しい見方の発見でした。

左2個が河井寛次郎作品
思いがけず会えた感じ。

 美術館・博物館はとても好きです。展示してあるもの自体もそうですが、なぜここにこれが置かれているのか?なぜこういう展示の仕方のか?そんなこととか気になります。学生時代に博物館学を多少は噛ったせいか(加藤教授お世話になりました)と思います。企画者の意図を見つけたい(感じたい)。そのために展示室で気になって足を止めるところが他の人と違っていたりはよくあります。今回はこの壁の前でかなりの時間を過ごしました。

ステキな壁だ!

 「2023年度 新収蔵品展」の奥の壁。見た瞬間「あ、エゴン・シーレ(大好きです)!」森村泰昌!ナン・ゴールディン!(写真も大好き)、ん?これは藤田嗣治…あ、こっちはエゴン・シーレのポートレート写真?何気なくあるけどクリムトだね!なになに(このあたりで展示リストを確認し始める)奈良美智も…。
 この魅力的な(自分の興味を引く)作品がこのような展示の並びで壁一面にあるのかが気になって、リスト見ながら考えていました。新しい収蔵作品の人物作品を集めてただバランスよく並べただけかもしれません。でも何か意味なり規則があるかも……うーん。
 その場のスタッフさんに聞いてみるのもいいのですが、「詳しい者に確認いたします!」的な自分の思うより手間を掛けてしまう流れになっても不本意。今回も自分の中に宿題として持ち帰るようにしました。

写真は自由に撮影出来ることが多いのもいい。
動画はだめ。ルールを守って楽しく鑑賞。

 毎回、豊田市美術館に行くたび、いろんな刺激や発見があって(瀬戸から近いし)すごく楽しい。いつも年間パスポート買おうか迷います。以前買ったこともあるんですけど、買ってすぐに改装のための休館に入り(有効期間は延長に)さらにコロナ禍でいったい有効期限はどうなった?!で全く行けずに終わってしまいました(もったいない…)。いや、もうコロナは心配ないし、よし!次行ったら買います、年パス!

※10月から豊田市美術館、年間パスポートの価格改定がされるようです。夏のうちに買おう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?