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思いがけないメッセージ

お久しぶりです。

前回の投稿で、また書きますと言ってからなんと1年以上が経ってしまいました。我ながらこわいです。やる気満々で始めて、Instagramのプロフィールにもこちらに飛べるように設定したのに。友人からは、Instagramのプロフィールからnoteもやってるんだ〜!と知り覗いてみたけど、1回しか投稿してなくてウケたんだけど!と笑われました…。

で、なぜ今回1年以上ぶりに書く気になったかというと。

自宅の机周りを整理整頓していたら、古い日記が見つかり。となればもちろん、整理整頓を中断してどれどれとノートを開いてしまったわけで。何年の7月11日かは定かではないんですが、おそらく2018年じゃないかな。この日のページにこれからも大切にしたい考え方がメモされていたので、改めて自分のためにも残しておきたい、そして皆さんにもシェアしたいと思い、2回目のnoteを書くことになりました(笑)

7月11日の日記にはこうありました。

今日は生放送後に18時30分〜岡本さんとアーサーさんとロケがあった。(※岡本さんはディレクター、アーサーさんは詩人で絵本作家のアーサービナードさんのこと。当時担当番組でご一緒させてもらっていました。)
お話を伺ったのは、四国五郎さんのご長男・四国光さん。

四国五郎さんは、広島市出身の画家・挿絵画家・詩人です。戦争とシベリア抑留、そして最愛の弟の被爆死を体験し、戦争の記憶を伝える事を自らの使命と課し、その生涯を平和のための芸術活動に捧げました。原爆詩人の峠三吉が死没するまで常に共に活動しており、「ちちをかえせ」で著名な『原爆詩集』(1951年出版オリジナル版)の表紙装丁、中の挿画は全て四国さんの作品です。

ぜひこちらも参考に読んでみて下さい。

命の限り、絵画を通して反戦平和を訴え続けた四国五郎さんのご長男・光さんは、この日私たちにたくさんのことを話して下さいました。

以下、光さんにお話を伺い、私が日記に書き留めていた内容です。

・アパートで油絵を描くお父さんを見て育った光さんは、世のお父さんはみんな家で絵を描くものだと思っていたが、ある日友達の家に行って初めてそれが普通でないことを知りショックだった。
 →サラリーマンのように組織の人間になってしまうと子供にとって家で父親の存在がなくなってしまうのは当たり前。
 →私は自分が親になったら、子供に自分の仕事や、自分が好きだと思うことを見せてあげたい。
・子供の頃、大人から言われたことで覚えていることってある。内容の難しさではない。
子供は、大人が真剣かどうかを見抜く。
大人が真剣に言ったことを、必ず覚えている。
 →自分が親になったとき、これだけは伝えなくては!と思ったことは、どんなに難しいことでも真剣に伝える。決して子供相手だと思わないこと。例えば、選挙に行けとか、反戦とか。子供にとっては難しい内容だと思っても、親が真剣であれば必ず伝わる。

当時GHQが厳しい言論統制を敷く中、父・四国五郎さんは200種類もの反戦反核ポスターを手書きで作成し、その作品たちは作者の名前もなく、見つかれば廃棄されることが運命づけられていたことを受けて、

・沈黙は罪。容認していることと同じ。
当時四国さんたちは「辻詩(つじし)」といわれる反戦ポスターを作り、それを街角に貼って市民に「表現すること」を示した。今こそ声をあげよ!と。
・世に残っている作品で、大きな作品(名作)ほど作者不明なものが多い。童謡にしろ、絵にしろ、そう。
それらは自分の名誉のためではなく、《人を動かす》ための芸術だった。

私は心に残った光さんの言葉をメモし、最後に

今日の取材はとても勉強になった。
今日聞いたことを人に伝えよう。このメモを基に、私が話そう。

こう書いてありました。


現在、私は妊娠しており、あと少しで親になろうとしています。このタイミングで再び光さんの言葉に触れ、私も子供に一生懸命生きているところを見せたいなと思いました。
私はどんなことが好きで、どんなことを大切にしているのか、真剣に伝えたいです。そして、ダメだと思うことも、なぜそう思うのかも、真剣に伝えたいです。
そして、自分の生きる世界について、よくわからないからどちらでも〜と無関心になるのではなく、よくわからないなりにもわかろうとしている大人でありたいです。


これからを生きる子供たちのために、とか、未来のために、後世のためにとよく言うけれど、自分のことを超えて本当にそう願うとき、私にも人を動かすことができるのだろうかと思ったり…
思わぬ形で今日はそんなことを考えることになりました。

とはいえ、実際に子育てが始まったら、こんなことをいちいち意識してはいられないのでしょうね。毎日を一生懸命と言うより、必死に過ごしていくことになるのかもしれません。

ただ今日また光さんの言葉に出会えてよかったです。
改めて貴重なお話を伺うことができたことに感謝します。


さて次の投稿はいつになるだろうか…


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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