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第1072回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/5/8)▲▲高熱隧道ブームが起きている、の話▲▲


私の周りで、
吉村昭の『高熱隧道』ムーブメント?が
起きています。

高熱隧道とは、
黒部川第三発電所を建設する際の難工事のエピソードを
吉村昭がノンフィクションジャンル作品として
書き起こしたものです。


タイトルでもある高熱隧道とは
その名の通り高温状態のトンネルのこと。
ダム水路のトンネルを掘ったら、
高熱だまりにぶつかってしまい
岩盤の摂氏166度を記録。
空間が高温すぎてダイナマイトが自然発火したり、
ダイナマイトで吹っ飛んだご遺体を
畳を縫う糸でつなぎ合わせたりと、
背中に何かが流れるような
言いようのないリアリティを感じます。
(でも怖いもの見たさで、
 先へ先へと読みたくなる)


私は言語化能力が乏しいので
是非実際に読んでみてください、
となるのですが、
私も地元のエピソードとして
聞いたことは何度もありましたが
聞きしに勝るというか
このエピソードを手に汗握らせる感じは
吉村昭作品の真骨頂だなと思わずにはいられません。
『三陸海岸大津波』も生々しい描写でした)


しかし、
実際に見るものはさらに上に行く
というのも事実でしょう。

私は昨年の秋(正に冬ごもり前の黒部の奥地)に
黒部川第三発電所辺りまで行ってきました。


よくもまぁこんな急峻な地形の中に
発電所を作ろうと考えたな、
とため息が出る地形。
高熱隧道の中にも登場する話ですが、
泡雪崩で宿舎が600メートル近くも吹っ飛んだそうですが
あれが吹っ飛んだ宿舎の残骸か・・・
という事実を目の当たりにしたり。


感情が揺さぶられる大きさは、
聞く→読む→見る
という順序に大きくなっていくのでしょう。

ここはやはり
高熱隧道をたどってみたいものです。
今年の6月開通が
先般の震災で延期になってしまいましたが、
是非とも今年は黒部を合宿の地にしたいものです。

現実を見て聞いて感動して
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。

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★★今日の圧巻人生方程式★★


聞いて、読んで、見ることで
感動は増幅する。
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