災い転じて福となす

私は

温泉やサウナが大好きで

ちょっぴり贅沢かなって思いながらも

週に数回

近隣の施設へ足を運んでいるの

家から一番近い

古くからある温泉があるのだけれど

この間

少し

驚くことがあったの

その温泉は

ご近所の方たちが

温泉を楽しまれているなので

ひとりで

ゆっくりと温泉に入っている方が

少なく

いつものように

ひとりの気楽さと

自由を満喫しながら

温泉を楽しみ

ドレッサールームに行くと

小さい施設なので

人も多く

すぐには座れそうになかったので

空くのを待っていたの

五つあるドレッサーの一か所だけ

自分が持ってきた

ドライヤーが使えるよう

コンセントがあるので

その場所が空くのを

真後ろの席に座って

待っていたの

そろそろ空きそうだなって思い

立ち上がると

その席で髪を乾かしていた

６０代くらいの女性が

大きな声で

「○○さん～

そろそろ終わるから早くおいで！」と

知り合いの方を呼んでいたの

えええ？！！

私並んでいたんですけど・・・

と心の声のまま

頑張って言葉にして

伝えたのだけれど

聞こえていない

ふりをされてしまったの

その瞬間

怒りよりも

ショックと驚きで

言葉が出なかったの

ありがたい事に

人生の歩みの中で

並ぶというルールを

守らない方と出会ったことが

なかったから・・・

ただ

せっかく

心地よくなるために

ここに来たのだから

その意味を思い直し

心を立て直し

他の方法を考えて

使っていない扇風機のそばに

コンセントがあったので

お掃除をされていた

従業員の方に伝え

そこを使わせていただくことにしたの

その時

従業員の方が

あれ？
ずっと待たれていましたよね？

と尋ねられたの

私はどう答えたらよいのかわからず

うつむいていたの

それ以来

何となく

足を運ばずにいたのだけれど

近くて便利な事もあって

数か月ぶりに足を運んだの

そうしたら

な・な・なんと

五つあったドレッサーすべてに

自由に使えるコンセントが新たに

加わっていたの

その事で待つこともなくなり

みんなが

快適に使えるようになっていたの

きっと

従業員の方が経営に携わる方へ

意見を

伝えてくださったから

なんじゃないかなって

感じていたの

この出来事は

とってもとっても

小さな出来事だと思うのだけれど

私にとっては

まさに

災い転じて福となす

って

感じなのかなって

私の大好きな空間が

またひとつ

快適に過ごせようになった事が

大きな喜びになっているの

人生には

こんな風に

アクシデントが後になると

自分の思考では選ばなかった

喜びに繋がっていたりする事って

いくつかあったかもしれないなって

思い出しながら

色々な事に

反応しすぎない事の

大切さを感じていたの

とっても小さな出来事なのだけれど

思わずうれしくって

書いてしまいました（笑）