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毎日note #09 日向坂な木曜日 11thリリース記念 あの選抜発表の小坂菜緒から感じた蒼き炎 2024年5月9日付


日向坂46の、2023年とは。

停滞とか、いろんな言葉が飛び交った。
でも個人的には停滞だのと思ったことは一度もない。
確かに紅白からの落選はあったかもしれないが、逆に櫻坂が落選した2022年も、活動が停滞したなどと思っていない。

私は思っていないが、もし仮に停滞していたとしても、必要なときに必要な経験というのが存在すると思うのだ。

数を売り上げるのも大切
出演番組の見逃し配信を回してもらうことも、視聴率も大切

もちろんそのとおりではあるのだが、ネガティヴ(私はそうは思っていないけど)な経験も、やはり必要なときがあるような気がしている。

大切なことは、そこから何を得るか。
そして、それをどう生かすか。



正源司陽子がセンターを告げられたとき、その表情が本当にとんでもないプレッシャーに苛まれているときのそれだと、手に取るようにわかった。
表題初選抜の初センター。背負うものが大きすぎる。

とはいえ、おそらく日向坂のメンバーはそんなことは百も承知だろうし、センター経験者は初センターを告げられた瞬間を決して忘れてはいないだろうから、彼女にとって何をしてあげるのがベストなのか、それもわかっているはず。

そういう意味で言うと、センター経験者の中でも最もその経験値の多いのは、小坂菜緒。

やはり運営も彼女の言葉の重要性、なおかつおひさまが彼女の言葉を求めていることがわかっているのか、かなり長めの尺で彼女の言葉を伝えていた。


選抜、という言葉の受け入れ方
推しているこちら側もそうだが、メンバーは受け入れるまでの時間が本当に難しいだろうと想像する。
もちろん、私たちが覚悟していたくらいだから、メンバーはもっとそうなんだろうけど。


そして気になったのは、この言葉。


獲りにいかなきゃいけない

ずっと心の中にこの言葉が残っていて。

そもそもなぜこの言葉がそんなに引っ掛かっていたのかすら、よくわからないままだったけども。

日向坂のメンバー、おそらく全員に共有されていた想いとして、その停滞感に苛まれていた頃に抱いていたのはおそらく、何かを変えなきゃいけないという気持ちだったのだろう、とは思う。
そこで、勝負をかけるのに、最もドラスティックで、なおかつ現実的な方法論はと問われたときに、やはり最初に出てきそうなのが選抜制度の導入。

今までの空気、全員でハッピーオーラ、それは日向坂のある意味アイデンティティでもあった。
でもそれを崩してでも変えなきゃいけない焦燥感があったということか。

獲りにいく。

何を言わんとしているか、なんとなくの想像はできるけど、それよりずっと心に残ったもっと根本的な原因はたぶんこれだったのではないかと…


小坂菜緒が、燃えている


1stシングル「キュン」からの連続センター、そしてその後の休養。
あの頃の彼女は、本当に危なっかしかった。
そもそも見た感じも手を貸してあげたくなってしまうような雰囲気がずっとあった。

でも、休養直前の小坂菜緒は、直視するのも痛々しかったのを覚えている。

確かあの頃は、自身の写真集の発売時期と、出演映画の公開が重なっていた時期。そんな大切な時期に、自分の体が言うことをきかない辛さを経験した時期であっただろうと思っている。

休養を発表してから期間が空いたことで、小坂菜緒はもう戻ってこないかもしれない、という声もあった。
休養を発表した直後は、「離れず、忘れず、待っていてください」と呼びかけた彼女ではあったものの、その意思と体調が連動するかどうかは不透明で、先のことは本人も含めて誰にもわからない、というのが現実だった。

その後「僕なんか」で復帰を果たすものの、渡邉美穂卒業セレモニーにおいて、

私が少し前まで、長い間お休みをしてたんですけど、その間も美穂はずっと私を離さないでいてくれて。それが私の中でここに戻って来るきっかけにもなったし、もしかしたらそれがなかったら、いま私はここに立ててなかったかもしれないなとすごく思ってる

渡邉美穂卒業セレモニー 小坂菜緒スピーチより

と明かしているように、復帰か卒業かは、まさに紙一重だった。

だから、危なっかしい。
でもそれが、とてつもない小坂菜緒の魅力であることは間違いなく。


復帰してからも体調を優先して活動してきたと思われる小坂菜緒。ということは、100%の動きができていると自分で思っていなかったフシもある2023年に、日向坂そのものが停滞したと感じているならば、責任感の強い彼女がどう考えるか、手に取るようにわかるというものだ。

そこから考える、先ほどのセリフ。

誰かと戦うとかいう、そんな陳腐なものではなく、今までの自分への挑戦、というか。
ここで自分が100%で動かなければいつ動くのか、というか。
さらに初センターで何もわからない後輩の隣にポジショニングされた自分の役割を、痛いほどわかっているというか。

そんな彼女から発せられる、蒼き炎。

炎は、赤より青の方が温度が高い。

フロントで、センター正源司陽子の隣で、そんな蒼き炎をたぎらせる小坂菜緒から目が離れない。



11thシングル「君はハニーデュー」リリースおめでとう。



noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。