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熱量を数字で可視化せよー櫻坂46 9thシングル表題曲「自業自得」史上最速100満開再生達成 毎日note #38 特集の金曜日 2024年6月7日付

こう、ずっと櫻坂を追ってきていると、もちろんその前身の欅坂時代を含めて、界隈の熱量というのは肌感覚でわかってくる。
それは主にSNSの動きだったりが最も多いのだけれど、量的にはどう変化しているか、なんとなくという曖昧なものではなく、しっかりとした形で表したものが欲しくなる。

私自身は今まで書いてきたとおり、ガチガチの文系人間なので、ある意味そういった曖昧さが心地よく、そこにずっと安住してきたといっていい。もちろんその魅力が薄れたわけではないけれど、同時に勝負の世界にもこだわってみたい気はずっとある。

勝つか負けるか、なんて二分法は現代で流行らないかもしれない。もちろんそれも承知している。
でもなぜだろうね。
生来の負けず嫌いがまだやはりあるのだろうか、「負ける」という言葉には血が反応してしまっているような感じがする。


曖昧さは、自分で方向性を決められるからいい。
ただ、勝った負けたを定義するのも、自分になるのだ。
自分に甘くするなら、とことんまでレンジを広げて勝利を宣言することもできるといえばできる。

でもそれで心が満足するか。

しない。

何が足りない。


それは、客観性。


主観で決めた勝ち負けに一喜一憂するのは、小学生以下のすることだ。


あまり表にはしてこなかったものの、特に櫻坂になってからはその数字をかなり追いかけるようにしていた。ところが根がアナログ人間なもので、そんな人間が数字をこねくり回して変なことを呟けば、物事があさっての方向へ行くような気がした。

熱量がないわけではない。
シングルごとにその盛り上がりの強さは感じていたのに。
そして何より、楽曲は本当に素晴らしいのに。

数字に反映されない悔しさというのは、なんかこう、言葉にできないもどかしさと相まって、自分の力のなさを呪った。



欅坂後期から櫻坂初期、繰り返すけれど、楽曲は本当に素晴らしい。
ここを訪れてくださる方には、今さらの話ばかりではあるけれど、それが評価されにくいというのはこんなにもどかしいのかと。

でも、そんな中でも私の中には根拠なき希望的観測があって。

本物は必ず評価されるときがくる、ということ。

綺麗事と侮るなかれ。
時間の軸と、場所の軸。本物は歴史という縦の軸にも名を残すし、場所という横の軸で広がりを見せる。
なぜか。
本物だからだ。
本物に勝る偽物など、存在しないのだ。

彼女たちを見ていると、それが心から信じられる。

だから大丈夫だと。

夜明け前が、最も暗い。
そしてその暗さを知っているからこそ、表現できる光がある。


流れが変わってきたのは、明らかに6th「Start over!」だった。

意図がどこにあったのかはさておき、結果として一期二期全員選抜。7thからは三期がそこに加わるというのは自明の理で、Buddiesですらそれを予感していたのだから、当の一期生二期生本人たちは当然肌身で感じていたはず。
そこからくるのかどうか、あの楽曲の爆発性だ。
それは魂の叫びでもあり、魂が体を揺らす激しさでもあった。

これぞ、本物だ。

いや、本物に接させないと、三期生の心が動くものか。



櫻坂は、先輩と後輩の距離が、本当に近いと口を揃えて言うし、見ていても言葉通りだなと強く感じる。

でも。

先輩の側にプライドがないわけがないし、逆に後輩を育てるというミッションだって意識していないはずがない。
直接言葉で告げると角が立つ。

ならば。


今考えるとあのスタオバ、自分たちの魂の叫びであると同時に、それは三期生に対する「挑戦状」であったのかもしれない。
もちろん言葉は正しくないかもしれないけれど。


〝あなたたちがこれから融合してもらうのは、こういうグループなんだ。そしてそれができてもらわないと困るんだ〟


柔和な先輩の接し方の裏に、少しながらでもこういう思いがあってほしい。
それがあるとするなら、やはりそれは、三期生にできると思えるからこその魂の提言なのであって。


で、これもおそらくだけど、受ける三期生の側は、私なんかよりいち早くそのことを敏感に感じ取って。

TAKAHIRO先生が三期生BANの振り付けを仕上げるときに言った言葉。

「先輩への礼儀は、先輩を超えること」

それを、本当に忠実にこなした。


メンバーの中にあった、この爆発×爆発の相乗効果が熱量となり、その熱量と比例する形で、Buddiesの裾野も広がっていき。
広がるだけじゃなく、それこそ強く熱い気持ちをもって彼女たちをみてくれる人が本当に増えた。

数字としては、最もわかりやすかったのが、3rdアニラの超満員。
残席のことでキャプテン松田里奈が呼びかけた大阪公演の、わずか半年後だ。
この期間にあったのは、前述の爆発と爆発の融合だったのだ。


強い熱量は、ずっと感じている。
その熱量を数字で表したい。


そして…


24時間100万再生は、確かにならなかった。
ただ、その24時間再生数は約79.8万回とのことで、あのラスボスのように君臨するなぜ恋に肉薄する数字にまで迫った。

それはその通り。

でも悔しい気持ちもあったね。正直。

この熱量をもってしても、あの数字は越えられないのか。24時間100万に至っては、そこまで難易度が高いのかと。


ところが…
そこからの伸びが半端ではなかった。

私も帰宅したあとにMVを回していたが、あれよあれよという間に数字が伸びていく、そんな深い時間帯。

もちろん遅くまでMVを回してくださっている方が多いのだろうけれど、これはもしかすると海外の方々の数字が相当入っているかもしれないと思った。
根拠もエビデンスもないただの感想だけど、状況から見て、あの時間帯に、日本だけでここまでの数字の伸びはなかなか考えにくい。

どうやら朝になるタイミングで数字が落ち着いてきているので、昼と夜が入れ替わる時間帯と考えると、この仮定は妥当ではないだろうかと。


だとしたら、それこそ横の広がり。


結果として、櫻坂史上最速の100万再生達成。

驚くくらいあっという間、そしてあっさりと記録は更新された。



そしてこれは、ある意味「勝った」と言って差し支えないだろう。



ただ、義務的に回す、というのでは決してない。
この曲、何度もリピートしたくなる何かがあるのだ。
それが何か、というのはいろんな考察がある。
いずれにしても、なぜかリピートしたくなる。

それはもちろん、彼女たちの魅力であったり、世界観であったり、楽曲の強さであったり、意味するところを探そうとする探究心であったりと、原因は様々だろうが、多くの人にそう思わせた時点で、この楽曲が勝った、と言えるのかもしれない。


さあそしてここからだ。

ここからどれだけ再生数を伸ばしていけるか、というのはもちろんのこと、10th以降の課題として、なぜ恋の記録更新、そして24時間100満開をどこかで必ず達成したい。それらは決して非現実的な話ではなくなってきた。

さらに数字と言えば…

CD売上枚数。


ストリーミング全盛のこの時代において、逆行するかのような数字にはなるけれど、熱量の可視化という意味では大いに意味がある。



CDの単価が上がり、なおかつCDそのものの持つ意味合いも大きく変化してきて。

それでも数字はしっかり出るのかどうか。




一方で、
仮にそこで数字が出たとしても、、、


それもまた、一つの通過点。


そう言える強さが、今の櫻坂にはある。




noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。