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毎日note #12 週刊さくひな特別編 一体どこまで進化するのかー8th BACKS LIVEに光の遡上を見た

心を揺さぶられるLIVE空間に身を置くと、誰かとその心の内を共有したくなる。
それは自然な欲求であり、その場にそれができる誰かがいるならいざ知らず、一人で参戦(配信含む)しているなら、それは多くの同志が棲むSNSに向かう。それも自然だと思っている。

一方で、俗に言う「ネタバレ」を嫌う皆様も当然のようにいらっしゃる。その場で知る、という新鮮な感動を大切にしたい、という想いも、これもとてもよくわかる。みんなの反応は知りたいけれど、セトリなどのネタバレは見ずに現地に行きたい、もしくは配信を観たい、と。

いつもこのLIVEのことを題材にするときに陥るジレンマ。

Twitterである程度の大きさのアカウントになってくると、多様性という言葉の難易度の高さが本当によくわかる。どの方面にも対応しようとすると、物事が進まないのも事実。

そのうち川島的LIVEレポのガイドラインでも出そうかな。


というわけで、日曜日の週刊さくひなではあるけれど、少し内容を変更して、櫻坂8th BACKS LIVEについて予定より早く触れてみようと。



7th BACKS LIVEは井上梨名が座長であった。
8thは、武元唯衣。
運営が意図的にそうしたのかどうかはわからないものの、この二人のリーダーシップがBACKS LIVEを作り上げたのはほぼ間違いない。

二人に共通するのは、とにかく熱いこと。
そして、置かれた場所で全力で咲こうとすることだ。

選抜に入りたかった、という思いはあったに違いない。でも、どこからか、今回のシングルにおける自分の置かれた場所と役割を理解し、身に落とし込み、全身全霊をこのLIVEにかけていったように見えた。それが嘘偽りのない心の内だったので、他のメンバーもついていけた。結果、あれだけ心震わせるものができあがった。

それにしても、いつもBACKS LIVEを観てて思うことは、そのときそのときのLIVEで各メンバーにしっかり役割があるんだろうな、ということである。役割、という言葉がふさわしくなければ、各人にテーマが設けられている、とでもいうか。



そんなメンバー側のテーマが、観る人のどこに刺さるのか、或いは刺さらないのかは神のみぞ知る。私なんかは

①条件反射で泣けて来る
恋が絶滅する日
③断絶

という畳みかけがたまらなかった。
で、そのときに思ったというか、再認識したのは、自分が欅坂櫻坂に惹かれて離れられないのは、陳腐な言葉で言うとそのカッコよさであり、カッコよさの源流は、かつてTAKAHIRO先生の言っていたリアリティの体現なのではないかなと。

もちろんハマる、ということの理由は各人各様なので、一概にどうのという気はないのだが、ある一定の年齢以上のBuddiesがなぜそこまで彼女たちのパフォーマンスに目を奪われるかと考えたとき、人生の機微に通じたかのような表現と、その共感ではないかと思ってしまうのだ。
少なくとも私はそうだ。

私自身、同世代の中で、さほど誇れるような人生を送ってきたわけでもないけれど、その中で培ったものからくる共感であったり、憧憬であったり。
あなたは私ですか、と言いたくなるほどの共感があったかと思えば、どう頑張っても自分には手の届かなかった憧れをも思い起こさせてくれる。

そして大切なことは、そんな両極端な部分がともにリアリティである、ということ

それはとても個人的なことではあるけれど、ここまでリアリティを見せつけるためには、彼女たちのスキルが観るたびに上書きされていることがとても大きい。



パフォーマンスは、その裏打ちされる思いというのが、おそらく私たちが思うより遙かに広い面積を占めている。
たとえ技術が高く、スキルがあったとしても、心に響くかどうかはわからない。それはなぜか。その人が持つ心の内の部分との共振が為されるかどうかがわからないからだと思うのだ。

私たちは、多かれ少なかれ彼女たちの「物語」を目にし、耳にしてきた。
長いメンバーは、もう足かけ9年だ。
そこがベースにあるから、パフォーマンスにいろんなバックボーンを見てしまう。だから共振する。
共に一つの歴史を作り上げたという、自負みたいなものかもしれない。

とは言っても、私たちの場合は観て感じることしかできなかったけど。

ましてBACKSメンの心の内は、おそらくさぞかし波が荒かったはずなのだ。
表題に入れなかった、もしくは入らなかったというのが厳然たる事実としてあって、そのことを各人がどう受け止めるのか。
言葉ではない。
言葉ではなく、それをパフォーマンスで届ける。

だからか。
だから身を震わせるようなパフォーマンスになるのか。

いいのか悪いのか
正しいか間違ってるか

そんなことはどうでもいい。

ただ感じるということだけなんだな、私たちにできるのは。



本当に、どこまで行ってしまうのか。


ここまで来たら、敢えて言おう。

どこまでも行ってほしい。

彼女たちのことだから、どこかで満足するなんてことは考えられない。

櫻坂に賭ける思い
櫻坂がベースにする欅坂への思い
メンバーへの思い、Buddiesへの思い、そして、ずっと支えてくれる家族への思い
そんな秘めたものが、体からほとばしるからこそ目を奪われるのだ。


メンバー各人と、そんなメンバーを推す皆様に敬意を表して。




石森璃花さん
見た目が本物のアイドルであるあなたが、櫻坂のマモリビトの一人である理由は、新参者の「語るなら未来を…」披露のあとのあなたを知れば痛いほど伝わります。普段のあなたが見せるものとのギャップ。そこにあるのは、あの欅坂からの系譜を体の芯に取り込んで、覚悟をもってその場所にいる姿。最も初期からこのグループを観てきたあなたに、私も強いシンパシーを感じています。「もしかしたら真実」あなたにぴったりの世界でした。

上村莉菜さん
確かにあなたはアイドルが本当に好きで、そんなアイドルに憧れてこの世界に入ったはずなのに、そのグループは欅坂な世界観になった。どこかでアイドルらしいパフォーマンスがしたいと思っていたのではないかと思いましたが、本当に印象的だったのは、あなたが「実際やってみると恥ずかしかった」と言ったことでした。あれだけアイドルらしいアイドルに憧れた人を、このグループはそんな思いを抱かせるに至らせたのだなと。でも逆に言えば、その思いに至ったがためにここまでグループを支えられる存在でいてくれるのだろうなとも。
本当にあなたの力は、もっともっとこのグループに必要だと思います。

遠藤光莉さん
「隙間風よ」は、Buddiesには言わずと知れた小林由依の世界観。彼女が卒業した今はこの曲が宙に浮いている感じではありました。卒業生の曲というのはえてしてそうなるものではありますが、まずこの曲でセンターを務めてくれてありがとうと心から言いたい。そしてもう一つ伝えたいのは、非の打ち所がないくらい、遠藤光莉の色に染め上げた「隙間風よ」であったということです。あなたが、あなたの作り上げる世界の楽曲を披露することで、実は最も喜んでいるのは小林由依さんではないかとさえ思いました。ジャマイカビールのつながりも、強く感じられたほどです。

遠藤理子さん
「ソニア」が流れてきた瞬間にあなたが映し出されたとき、実はそれだけで涙が込み上げました。理由は一つでそこにはこの曲のオリジナルセンターのあの人の姿と、彼女とあなたとのつながりが見えたから。それ以外に考えられません。三期生合宿のとき、あれだけダンスが苦手だと言いつつ、極大の負けず嫌いで乗り切ったあなたのことだから、必ず、必ずもっと大化けすると信じています。
負けず嫌いは大成する。私が保証します。

大沼晶保さん
ふと思い出したのは、あなたは本当に涙を見せない人だ、ということです。悪い意味ではない。それがあなたの強さでもあり、一つ心配な部分でもあるのです。今回のあなたのセンター曲が「無念」だったこと、最初は戸惑いました。それは、あなたが自分の力で選抜の座を勝ち取ることに全身全霊で臨んでいることを知っているからです。そして、初めて言いますが、私も初めてこの曲を聴いたときに思い浮かんだのは、実はあなたでした。ただ今回何より嬉しかったのは、あなたがこの曲を前向きな曲として捉えてくれたことであって、だからこそ迷いのないセンター像が表れたのだと思っています。
まだまだこれからだぞ!あきぽ!

小田倉麗奈さん
あの場にいた人、配信で観ていた人が、今回の小田倉麗奈といえば、と問われたら、十中八九Dead endのあなただと言うでしょう。玉座の座り心地はいかがでしたか。元から備わる気品は、ある意味アーティストとして表現する際にとてつもない武器になると思っています。あなたの持つ気品と、何が掛け合わさるとどんな化学反応が生まれるのか。その答えの一つがデドエンだったのではないかと。他の誰にも持たない空気を纏うあなたの表現する世界が、櫻坂の櫻坂にしか構築できないものになってほしいと心から願います。

幸阪茉里乃さん
もう何よりも印象的だったのは、あなたがセンターに立ったAnthem timeでの、心からの弾けた笑顔でした。私見でしかないですが、あなたにあの笑顔をさせたのは、三期生の存在がとてつもなく大きいのではないかと考えてしまうのです。あの曲が三期生曲だということもありますが、おそらく三期生とともに活動している今が、本当に充実しているんだろうなと。同期や先輩といるときとはまた違う、何か本当に弾けるものがあったはずだからこその笑顔だったと思います。「いつか卒業する遠いその日まで」。歌詞どおり、遠い日であってほしいと心から願いました。そして、ずっとあなたを推している皆様が、本当に最も見たかった笑顔だったのではないかと思うと自然と涙が溢れました。

小島凪紗さん
マモリビトのセンター。あんな難しい曲のセンターを任されるということは、それだけのポテンシャルが認められているからだと思いますが、でもあなたは間違いなく年齢相応なアイドル曲も似合い過ぎるくらい似合う。ということは、ここからどちらの方向へ進んだとしても持っているものが100%発揮できる力があるということではないかと思うのです。今も確かにあなたの魅力は伝わっている。でも、そんなものではないと思うのです。まだなにかあなたは隠している。そこが表に現れたとき、誰も敵わないものを目にすることになると本気で信じています。

齋藤冬優花さん
一期生として、その場所にいてくれるだけで感謝の気持ちが溢れます。歴史なんてものを紐解く必要はないかもしれないけれど、どうしても見てきた時間が長いとあの頃は、なんて話をしたくなるもので。ただそれは、やはりあの頃の記憶がパフォーマンスの源泉の一部になっていると信じるから、というのはきっとあると思うのです、「Cool」もとてもよかった。だけどもっと心に残ったのは「風の音」。結局、オリジナルメンバーで客前の披露はできませんでした。でもそれだけに、伝説級の曲となったのも事実で、そんな曲を眠らせないという意思をあなたから感じました。そしてそれが、この上なく嬉しかったとお伝えしておきます。

向井純葉さん
バースデーガールの巡りあわせは、誰にでもやってくるものではありません。全員が主役のBACKS LIVEではありますが、間違いなくそんな主役の中でも特別な輝き方をしたのはあなたでしたね。何度も言うようだけど、三期生合宿に参加できずにいながらBANの振付をいったいどこで練習したのか、そんな努力を一言も口にしない姿勢がたまらなく好きです。ずと春の情感豊かな動き、あの瞬間は間違いなくあなたのセンター曲でした。

村山美羽さん
「マンホールの蓋の上」が本当に好きなんです!
それはともかく笑
元々醸し出す空気がこのグループに似合い過ぎるあなたではありましたが、マモリビトあたりからさらに覚醒したように見てました。そして、なんラブのセンターで確信しました。この人は確実に、近いうちに櫻坂の表題センターになると。そのときあなたが表現する世界は、きっと私たちがあなたたちで見てみたいと常に感じている世界にぴたりとはまる。ゆるぎない自信を持ってそう思っています。そしてそれは、あなたもずっと見てきた、そしておそらくあなたのDNAに刻み込まれている緑のグループの世界にも確実に繋がるものでないかと思っています。その日が来たら、きっと私は静かに涙することでしょう。



武元唯衣さん
座長、本当に、本当にお疲れさまでした。
このタイミングで昔話はよくないのだけれど、私はあなたが加入したときの、おもてなし会からずっと観てはいるので、賭ける思いもさることながら、あの状況の欅坂46に加入して、逆風を受けながらもじっとその場で咲くことを選んだあなたを、いえあなたを含めた二期生を、心から尊敬し、感謝しています。そんな中でもあなたのダンススキルは、最初から素晴らしかった。でも思うのです。確かに持ってるものは素晴らしい、それは事実ですが、もともとそこからそれ以上のものを感じていました。ではそれが何かと問われたとき、私には予想はできても答えは出せません。出せる立場にない。あなたにしかない何か、としか言えません。それはあなたが気づいているかもしれないし、気づいていないかもしれない。でもそれでいいと思っています。佐藤詩織さんを一途にずっと推しながら、同期に愛でられながら少しずつ成長し、後輩が入ってくることで持っているものが本当に強く表れたのではないかなと、そんなことを考えながらあなたのソロダンスや「油を注せ!」を観ていました。そのパフォーマンスはもちろん、愚直に物事に取り組むその姿勢、後輩は全てあなたのことをじっと見ています。そんなあなたを参考にして臨んだ結果が、三期生の8th BACKS LIVEだったのではないか、そんなふうにも思っています。もちろんその刺激は、先輩である一期生、同期である二期生のBACKSメンにも大きすぎる影響を与えていたことでしょう。
ここまでのものを作り上げてくれて、本当にありがとう。
隣県出身者としても、心から誇りに思います。





今一度。

アンダーではなく、アナザー。


彼女たちは、もう一つの櫻坂46であった。



noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。