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Startline. netのこと、いろいろ。




訪問介護事業所SAISONの母体であるNPO法人Startline. netは、2011年に代表の佐藤と、同級生のゲイの当事者の2人で発足しました。
任意団体としてTwitterの発信を始め『介護や保育をやっている人と繋がりたい』とオフ会やイベントを開催。人とのつながりを広めていく中で、現在の理事や運営メンバーと出会いました。

「僕らの老後って、どうなるんだろうね。」

新宿の鳥貴族(美味い)で誰かがぼそっと呟いたその言葉をきっかけに、同性愛者やトランスジェンダー、広く自分の性やパートナーのことで悩んでいる人たちがもっと話し合える場を作りたい!と、ただ居酒屋で飲み会をする団体が勉強会を開催し始め、その活動報告を見た大学や企業から、講演を依頼されるようになっていったのです。

その頃から真剣に「性的マイノリティの福祉環境について取り組んでいきたい」と思うようになり、2015年の11月に【特定非営利活動法人Startline. net】という看板を背負っていくことになりました。

法人化をした頃から、それまで以上に講演に呼んでもらえる機会が増え、青森から沖縄まで全国のいろんな場所で、当事者の声や自分の生い立ちをベースに「多様性のある社会とは?」についてお話ししました。

あ、介護やSAISONのことを調べてここにきてくださった方には、なんのこっちゃっていう感じですよね。
失礼しました。ワタクシ佐藤は、生まれてから28年間「女性」という戸籍の括りの中で生きておりまして、2020年3月に「男性」に戸籍を変更したトランスジェンダー当事者、なのです。

性的マイノリティ当事者が福祉サービスを利用するにはまだまだ壁が多いと感じています。自身の望む性別でサービスを受けられるのか、同性パートナーと一緒に住宅に入居することができるのか。面会は?キーパーソンは?認知症になったら?同性介護って何?
このような問題を一気に解決することは、きっと難しいですが、発信し続けることできっと状況は少しずつ変わると思います。

最期の瞬間まで、自分らしくいてもらいたい。大好きなパートナーに見守られながら旅立ちたい。

そのために、特定非営利活動法人Startline. netは発足し、介護事業を始めました。

私たちは挑戦し続けます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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