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営農向けアプリケーション「サグリ」の連携協定!第一弾記事:農林中央金庫さんとの連携をご紹介。

採用担当の山本です。
今回は、営農向けアプリケーション「サグリ」のサービス拡大に向けて、日本にて農林中金さん、タイにてCPグループさんと連携協定をしたことを受けて、第一弾として農林中金さんとの連携についてご紹介させていただきます。


営農向けアプリケーション「サグリ」とは?
圃場の生育状況・土壌状態を可視化するアプリです。
肥料をどこにどのくらい撒くかの判断材料として、農家は、自治体の提供するガイドラインや感覚値に頼っているケースが多く、多くの場合必要以上の肥料が使われています。必要以上の肥料の利用は農家さんのコスト増はもちろん、温室効果ガスを排出し、地球温暖化にもつながっています。
化学肥料の削減することは、地球温暖化対策となり、カーボンクレジットの創出につながります。
サグリでは、このカーボンクレジット創出、集約し、大手企業などへ販売する仕組みの構築を目指しています。

温室効果ガス(GHG)の削減が農業分野で注目される背景

温室効果ガス排出、というと、あまり農業分野で排出されているというイメージが沸かない方も多いかと思いますが、実は世界で排出される温室効果ガスの4分の1は農林業が占めています。
日本では農業分野で排出される温室効果ガスは3~4%と言われていますが、それでも農業分野に温室効果ガスの削減は求められています。

農林水産分野での温室効果ガス排出の削減を目指し、日本では2050年までに「窒素肥料の利用を30%削減する」という目標が掲げられています。

今回、サグリが連携協定を結んだ農林中央金庫さんは、農業分野への投融資を行い、農業者と連携できるビジネスの支援、推進などを使命とし、日本の農業全体を支える取り組みを行っていらっしゃいます。
中長期目標として「投融資先等のGHG排出量削減2050年ネットゼロ」を掲げており、今回のサグリとの連携協定では、「農業由来のGHGの効率的な可視化」、「農業者への経済価値の還元」にご期待をいただいております。

サグリとしても、JAさんや農家さん、農業法人さんからの信頼の厚い農林中央金庫さんと連携協定を結ぶことで、営農アプリケーション「サグリ」を農業者様に最もメリット大きい形で提供していきたいと考えています。

農業現場とのギャップという課題

国や農林中央金庫さんが「温室効果ガスの排出量」に対して高い目標を掲げる一方、農業の現場とはまだまだギャップがあることが現状です。

温室効果ガスは、そもそも目には見えないため、「排出している」という実感も沸きにくいものです。農作物を育て、販売している農家さんにとって、「カーボンクレジットの創出・販売」というものは概念的でイメージが沸きにくいという側面もあるかもしれません。

そもそも、温室効果ガスを排出しているという実感もなければ、どのくらい排出しているかもわからない状況の中では、「温室効果ガス排出量の削減」に取り組むことやその効果について全くイメージが沸かないのではないでしょうか。

第一歩としての「温室効果ガス削減の可視化」

「温室効果ガス削減」に取り組むにあたり、まずは「温室効果ガス排出量の可視化」をする必要があります。
「温室効果ガスの削減」に向けては、現在排出している「排出量の可視化」そして脱炭素の取り組みが「温室効果ガスの削減」につながったことを適切に反映させる仕組みが必要です。

「サグリ」では、衛星データから得られる情報で、土壌の窒素量やpH値などを高精度で推測ができるようになったことで、「温室効果ガスの排出量の可視化」も可能になるのではと考え、取り組んでいます。

将来的には、可視化をはじめ、肥料削減の支援からカーボンクレジットの創出・販売体制まで

「サグリ」では「温室効果ガスの排出量の可視化」だけでなく、土壌解析や生育管理による「適切な肥料の利用を可能にする支援」、そしてそうした取り組みにより「温室効果ガス削減量の可視化」を行い、さらに創出したカーボンクレジットを販売ができるまでの一連のサポートを目指しています。

農業の現場では、肥料の利用は、感覚値や自治体のガイドラインに沿って行っています。一方で圃場は、例えば日当たりや標高の違いなど、同じ市町村内であっても状況が異なります。個別の圃場に合わせて的確な判断をすることは難しく、多くの場合、必要以上の肥料が使われています。

「肥料の削減や適切な肥料への変更」に取り組む際、従来であれば、「土壌解析」は土壌のサンプルを解析に送る必要があり、肥料の選定なども、手間とお金がかかってしまう取り組みでした。

「サグリ」では衛星データの解析によって、簡単に生育状況や土壌成分を把握が可能です。
衛星データ解析で土壌や農作物の生育状況を把握することで、個別の圃場に適切な肥料の利用を提案することが可能になります。従来と比較し、手間なく必要以上に使っていた肥料の削減に取り組むことが可能になり、肥料のコスト減や温室効果ガスの削減に繋げることができます。

また、排出している実感のない「温室効果ガスの排出量」の可視化、そしてそれがカーボンクレジットの創出・販売につながり、実際に農家さんの「収益」となるところまで一貫してサポートしていく体制を目指し、取り組んでいます。

まずは実証実験から。今回の協定への思い

「温室効果ガスの削減」「カーボンクレジット排出・販売」と言葉で説明をしても実感は持ちにくく、なかなか全国の農家さんに「サグリ」の利用が広まっていくことは難しいだろうと考えています。

そのため、まずは実証実験を行い事例をつくっていくことで、「温室効果ガスの削減ができる」「温室効果ガスの削減に取り組むことが実際に収益になる」という実感を醸成していきたいと考えております。

また、「サグリ」もサービスとしてユーザーの活用事例を通して、ユーザーの声にも耳を傾け、さらなる精度向上や機能追加など、サービスを磨いていけるきっかけになるのではないかと考えております。

日経新聞にも掲載されました。

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