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私は子供ブロイラー行きの子供だったかもしれない / 映画の感想とか

輪るピングドラムが人生で好きすぎるアニメ。まとまりのない感想を書くだけ。

友人と輪るピングドラムの映画を観てきた。この作品は私にとって衝撃だった。

心が究極に病んでたときにバイト先の近くのツタヤでレンタルして、お酒を飲みながら一気見した。
登場人物達はみんな幼少時代にひとりぼっちで、でも誰かにりんごをもらうことで救われていて、観終わったあと自分はこのアニメに心が救われたと感じた。

(そのときは心が病んでたから身近な人の何気ない一言ですぐ「心が救われた」とか大げさに思ったりしていた)

そのあと、同監督の少女革命ウテナとユリクマ嵐も一気に観た。

「承認欲求」という言葉について「女の子がチヤホヤされたい・かわいいと言われたい願望」というぼんやりした認識で、どちらかというとあんまりいい言葉だと思っていなかった。でもユリクマ嵐を観てからだいすきな言葉に変わった。

誰かに自分を好きになってほしいとか、言葉の通り、例えば親や上司など誰かに認められたいとか、女の子だけでなく誰にでもある「承認欲求」なんだなって。

ピングドラムでは誰にも愛されなかった子供が、子供ブロイラーで透明になってばらばらになる。私は子供の頃に子供ブロイラーに行くかもしれなかった。だけど、「誰かがりんごを差し伸べて引き上げたのかもしれない」とか、メンタルが傾いたときにときどき思い出してなんとか生き延びている。

私にとっての「おぎのめももか」は誰だったんだろう。

(1~2年前に書いて暗いから下書きにしていたけど、久しぶりにnoteを開いたので投稿ボタンを昇華させておきます。)

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