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新しい潮流を生み出す機運へ 株式会社diVRse

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そもそもHMDって何?

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 この記事を読みに来た人の中にはHMDという単語を知らないままにここまで読み進めてしまった方も少なからず居られる可能性もあるため、まずは基本的な用語解説から入ってみよう。
主にVR(バーチャル・リアリティ)系のコンテンツを楽しむユーザーのイメージとして最近定着してきたのは、何か大掛かりなゴーグルの様なものを被ってコントローラーの様なものを握っている姿だろう。
このゴーグルの様なものをHMD(ヘッドマウントディスプレイ)といい、その言葉通り頭に被るタイプの映像機器となっている。
もちろんスマホVRと銘打って、何か軽量のレンズ付き容器にスマートフォンを差し込んで見る「HMDの様なもの」も一時期流行りはした。
しかし本記事で解説するのはスマートフォンを入れるタイプではなく、機器そのものが純正のHMDとして機能するものである。
最近では家電屋にもたまに置いてあるかもしれないアレである。

VR界隈に追い風を吹かせ続ける 株式会社diVRse

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 現在話題となっているFacebook社が「Meta」へ社名変更するという話と同社のxR事業についての注力であるが、Facebookの投資額が既に1兆円を超えている事から分かる通り今xR事業、その中でも特にVR(バーチャル・リアリティ)事業に関しては大きな成長期を迎えている。
テレビCMでもOculus Quest2(オキュラスクエスト2)というVR対応のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が見られる様になり、世界的にシェアを伸ばす同製品は日本でも最低20万台以上の販売実績を持つまでに至っている。
しかしここで立ちはだかる大きな問題の一つが、HMD着用者の裸眼の視力である。
視力が正常であれば問題なく被る事が出来るが、視力が低い場合はHMD内蔵の瞳孔間距離調整などでは満足に映像が見られないケースが存在する。
またHMDに眼鏡装着用スペース追加パーツが付属するケースもある。しかし満足に眼鏡を入れる事が出来ず、破損させてしまう事例も発生している。
そんな視力が悪いユーザーでもVRを楽しみたいという際に役立つのが、株式会社diVRse/ダイバースが開発する「VRsatile/ヴァーサタイル」という製品だ。
これはHMD内に装着可能なフレームを付けたレンズ一体型の眼鏡の様なもので、これを装着してHMDを被ると現実で眼鏡を掛けているかの様に映像が補正されるというものである。
もちろんこれ自体はVR機器ではない為、これはあくまでHMDに装着するツールという扱いである。
しかしその適合率は高く、市販品として流通している大体のHMDに対応する他、注文時には眼科医からの処方箋をもとに着用者に合わせたレンズを成形する。
更に機器内に設置するタイプであり取り外しやメンテナンスも容易な為、別途大掛かりな機械等の用意が不要な点もメリットとなる。
今後VR対応のHMDが普及するにあたり課題となる視力の問題に対し、導入しやすい解決策として普及が見込まれる優良案件だろう。

VRで繰り広げられる新たなクロスコンテンツ バーティカル・ライズ

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 今回diVRseが手掛ける新しいプロジェクトが12月4日に情報解禁される。
その前段階として今回プロジェクトの詳細と共に明らかになった名称が「VIRTICAL RISE(バーティカル・ライズ)」である。
これは原作とキャラクターデザインを「ネト充のススメ」の作者である黒曜燐氏が担当。
ベースとなるノベライズ作品については「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」でヒットを生んだ森田季節氏が担当する。
そしてこのコンテンツに連動するアバターやWorld等を株式会社diVRseがVRChat上に展開。
作中に登場するアバターブランド「RinK」のアバターが実装される他、作中で展開されるカスタムモデルだけでなくオリジナルモデルも合わせて販売される。
もちろんアバターのモデリングに抜かりはない。「リュージュ・コスモクロエ」等のアバターを製作されたoga氏やVTuber「今酒ハクノ」氏の3Dモデル製作で有名なにぼし氏が名を連ねる。
これまでもVRChatと交差させる形でコンテンツが展開された事例はあるが、今回もその例に漏れず大規模なものになるようだ。オンラインとオフラインの交錯がどうなるかなどについては今後の情報次第と言えるだろう。

 以上、diVRse株式会社の出展について多少なりとも紹介させて頂いた。
実際に企業を立ち上げ、そして企業群が出展する大規模な展示会であるEXPOイベントにまで出展を果たしたというのは大きな躍進である。
未だ干上がるどころか新領域を開拓し続けるxR界隈の今後の動向に是非とも注目し続けたいものである。

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