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アカデミー通信 Vol.3

Vol.3のアカデミー通信はレノファ山口FC U-18です。
ご紹介するのはこのカテゴリーを担当して3年目を迎えました監督の小林慎二です。

U-18には監督という役職以外にコーチ、フィジカル/コンディショニングコーチ、GKコーチ、トレーナーとそれぞれが選手のトレーニングや日々の生活の為にサポートするスタッフがいます。

それぞれの担当者は

コーチ:古賀隆一(留任)
コーチ:井原伸太郎(新任)
GKコーチ:芳賀郁良(新任)
フィジカル/コンディション:小野宣喜(再任)
トレーナー/寮監:谷本和哉(留任)

彼らが日々、私のサポートをし、U-18の活動を円滑にしてくれています。
立場によってそれぞれの仕事の紹介をさせていただく中、今回は私が監督の立場からU-18全体の活動や想いを紹介したいと思います。

レノファ山口FC U-18の2024シーズンは

3年生7名
2年生12名
1年生15名

合計34名の少数精鋭で活動し、ほぼ全員が寮生活をしながら文武両道を基本に頑張っております。

活動のメインは一昨年昇格を果たし、2023シーズンより参加している高円宮杯JFAプリンスリーグ中国ですが、今年度はさらなる選手強化に繋げるべくセカンドチームは山口県リーグへ参加しております。

セカンドチームもレベルは違えど公式戦の試合経験を積む事は、この年代には大変重要な事であると同時に2チーム編成での活動の大変さも感じているところです。
その為、今シーズンは初めて U-18としてのスローガンとコンセプトを決めてチームとしての意志統一を図っています。

チームスローガンは

〜One piece〜

一人ひとりがチームのピースとなって大きな絵を描こうとの想いで掲げました。そしてそのスローガンを実行すべく、コンセプトとして5つの頭文字のCを採り『5C football』のチーム作りに努力しています。

その5つは

Connect(繋がろう)
Compact(まとまろう)
Cover(助け合おう)
Communication(伝え合おう)
Confidence(信じ合おう)


この5つを掲げて今シーズンは活動しています。
ご承知の通り、このカテゴリーはトップチームに直結します。そして直結すべき年代でもあり、実力さえつければトップでの公式戦、つまりJリーグやルヴァン杯、天皇杯などへ出場する可能性のあるカテゴリーです。

よって、このカテゴリーの最大の「目的」はトップチームに昇格できる選手をより多く輩出する事で、ただ単に高校生活を満喫するところでもなく、ましてや思い出作りの場でもありません。それ故にトレーニングの厳しさや、その為の「手段」に対しても厳しい指導をしなければならない事もご理解いただけたらと思っています。全てがその「目的」の為であり、選手はその目標を叶える為、全員ここに集まり毎日ハードな日々を送っています。日々のサッカーのトレーニングはもちろん大事なのですが、中でも大事に考えているのはオフザピッチの「手段」の部分です。「自分で考え、自分で判断し、自分で行動する」

サッカーと言うスポーツゆえに、常に先の物事を考えられる頭を養うために学業も疎かにはしていません。
また、チームスポーツならではの犠牲心や協調性、コミュニケーション能力を鍛える為に寮生活での規律や活動などトレーニングだけでは培えない人間力のところも我々スタッフと共に大切にしています。

こうした厳しい日々の中にも充実感、達成感を持ちながら楽しさを見つけ活動できるようトレーニングメニュー、活動の環境、各種大会や遠征試合などの変化をつけて刺激を与えています。

毎年厳しい結果の世界にチャレンジしている選手達に全力でサポートする事で、昨年は末永透瑛というトップ昇格選手を輩出し、彼は既に今シーズンのデビュー、更に得点まであげ、既存の選手の大きな目標となっています。
プロビンチア(小さなクラブ)にとっては下部組織からの昇格選手をこれからも数多く輩出し、地域に愛される選手を育てていくことがJリーグの理念でもありクラブのフィロソフィー(哲学)でもあると私は感じています。

より良い環境での試合経験を積ませ選手強化を図るためには、より高いレベルのリーグ(プリンス・プレミア)参入や日本クラブユースサッカー選手権への出場など結果を出すことが不可欠と思っています。

今シーズンのプリンスリーグでは大変苦戦をしておりますが、勝負は水もの、最後まで諦めず「目的」「手段」をブレずに選手たちと一緒に戦っていこうとスタッフ一同団結してます。

そして少ない数ではある3年生にはこのクラブでの最後のチャレンジに全力で頑張ってもらいたい。たとえトップ昇格の目標が叶わずとも、ここでの活動、チャレンジが今後の人生の礎になったといつか言えるような日々を送って欲しいと願っています。

新1年生達も既に終了した春のキャンプ、維新フェスティバル、慣れない寮生活やこれまで経験したことのない高校年代でのトレーニングの厳しさ、他チームの上級生達の圧倒的なフィジカルの違いに翻弄されながらも懸命に日々の生活を過ごしているのを見ると、むしろ手を差し伸べず、這い上がろうとする姿を心を鬼にして見守りたいとさえ思っています。
それでも既に何人かはプリンスリーグにもデビューし着実に力をつけ、成長していることが嬉しい限りです。

「チャンスは少ないからチャンス」

このチャンスを平等に与えながら競争を促しています。
どうかこの選手達の頑張りにサポーターの皆様をはじめ、クラブを愛し、関係していただける方々のご支援を賜れます事を願いレノファ山口FC U-18の最初の活動通信にしたいと思います。

今後の U-18のアカデミー通信は各コーチの役割や活動を担当コーチより配信させていただきますのでお楽しみに。

レノファ山口FC U-18
監督 小林 慎二

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