【リアル競馬】天皇賞・春の馬ごとの予想的な

訂正:記事内でヴァルコスのことを2勝クラスと書きましたが、青葉賞の2着に入っているためオープン馬となっておりました。大変申し訳ございません。

長距離というかEXTEND距離の価値をもっと上げてほしいと思っているGRASSです。

各馬の枠を踏まえ、ある程度成績等を見たうえでの感想をば。

1枠1番 アイアンバローズ

 タイトルホルダーがいるとはいえ、逃げ馬なので最内はおいしいのかなと思っていたら、どうやら揉まれ弱いという弱点があるようで、鞍上が積極的に出していかないと少々まずい様子。
 この馬自体はスロー逃げに適性がある馬なので、2番手につけてタイトルホルダーについていかずにマイペースを作ってもらえるとタイトルホルダー推しの私としては大いに助かるんですが…
 この馬自体は今回はいわゆるピンかパーってやつだと思います。なおこの「ピン」は馬券内を指します。
 実力自体はあると思います。今回元々僕が「なんかやってくれそうだな」と思っていた馬がこの馬だったので、揉まれ弱いという弱点はちょっと衝撃。

1枠2番 ハーツイストワール

 今年の早春S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たしたばかりの馬です。
 成績の安定感が高く、1回だけある障害競走を含めて掲示板を外したのは14戦中1度のみ。なお3着の経験はないようです。珍しいね。
 ただ過去の競走はすべて条件戦で、2走前のウェルカムS(3勝クラス)においてジャックドールに3馬身差つけられて2着に甘んじているあたり、重賞だといわゆる善戦マンに終わる可能性もあります。コイツいっつも掲示板にいるなってやつ。
 馬券なら3着に抑えておくのもアリなんじゃないでしょうか。なお3000m以上の競走の経験はないことを留意しておいてください。今思い出しました。

2枠3番 ディバインフォース

 今回の重賞ホースの一角で、ステイヤーズSに勝利した馬です。
 しかしステイヤーズSを勝利したといっても、スローからの上り勝負で勝ったようで、かつ去年の天皇賞・春では前傾ラップのペースから15着に沈んだことからも、スタミナ偏重型ではないと思います。条件戦時代だと2200m~2600mまでで悪くない成績を残していますからね。
 いずれにせよ、前がどうにかダメになってくれないことにはどうしようもない感じがあります。なお今回のメンバーは有力馬の作戦が前寄りです。ダメやんけ。

2枠4番 ユーキャンスマイル

 重賞ホースで、ダイヤモンドSや新潟記念、阪神大賞典を勝っています。
 7歳の馬ですが、今でも上りのかかる馬場なら強い馬ですね。今年の天皇賞・春は当日雨のようなので、無視できない存在かもしれません。
 ただ、去年の天皇賞・春においては、無限に上りのかかるレースでありながらアリストテレス・ウインマリリン・ディアスティマにも後れをとった7着で終わっています。やはり厳しいのでしょうか…

3枠5番 マカオンドール

 4歳馬で、万葉Sあたりから注目され始めた馬です。
 「あの」ゴールドシップの産駒で、2000m以上の幅広い距離でなかなかの戦績を持っています。重馬場も問題なさそうです。
 さらに鞍上が主戦の松山弘平騎手に戻るということで、間違いなく前走からの上積みが期待できる馬と言えます。
 その前走も後ろからくる馬は用なしといっても展開だった中でディープボンドより後ろから突っ込んで4着という、なかなかのもの。
 今回の「何かやってくれるんじゃないだろうか」枠はこの馬だと思います。

3枠6番 メロディーレーン

 超・小柄馬体で有名な馬です。今回の調教後馬体重は354kgだそうです。合格!
 スタミナはあるんですが、それ以前に身体が小さすぎてトップスピードが低いのが大問題。先行策をとっていくという話ですが、追走に力を使ってヘトヘトになってしまうと思うので、個人的には後ろのほうで前が全滅してくれることを祈ったほうがいいと思うんですが…そういう問題じゃないのかも。
 そしてこの馬は「ある程度までの」道悪ならかなり走ると思います。馬体重だけ見た話ですが。
 というのも、これだけ身体が軽いと柔らかい馬場の影響を他の馬より抑えることができます。というかそうなります。蹄鉄が馬場に沈むのが抑えられるので。ただ、田んぼみたいな馬場になるとぬるぬる滑り出すかもしれないという話です。
 当然良馬場でも走れるんですが、そうなるとほかの馬も全力で走れるのが当たり前になるので、それはよくないということですね。
 なお、今回の大本命とされるタイトルホルダーとディープボンドはどちらも重馬場への適性があるとされています。かわいそう。

4枠7番 テーオーロイヤル

 破竹の3連勝から挑んだダイヤモンドSを彗星のごとく勝ち取り、突如としてステイヤー界隈に現れた刺客、それこそがテーオーロイヤルです。名前帝王なのに刺客なのね。
 4歳世代の「上り馬」側です。クラシックでもいい勝負ができたんじゃないかって成績はありますが、大事をとった感じがありますね。
 実際その判断は大正解で、破竹の4連勝という大ブレイクをしております。
 ただ懸念点もあり、いきなり4kg増える斤量、勝ったのが天皇賞・春とあまりリンクしないダイヤモンドSであることが挙げられます。
 いわゆる「危険な有力馬」かもしれませんね。普通に好走したら僕を殴ってください。
 個人的には名前と立ち位置がかっこいいので頑張ってほしいとちょっと思っている

4枠8番 クレッシェンドラヴ

 なんと8歳です。がんばってるなぁ。
 前走の日経賞などから考えると、スローかつ2、3番手につけられるといいという感じですね。
 …でもそんなのどの先行馬も共通してますし、まぁ、うん…。
 ノーコメントで。申し訳ない。
 強いて言うなら今回が初のOVER3000mだそうです。

5枠9番 ヒートオンビート

 ウマ娘から競馬に入ったりした人は前々から「なんか名前はよく聞くなぁ」という覚え方をしているかもしれませんね。僕がそうです。
 距離が2500mで限界なんじゃないかなぁというのと、上りの早い馬場で強いっぽいので、その点においてもほぼ100%道悪になる今回は大敗する可能性が高いと思います。

5枠10番 トーセンカンビーナ

 ダイヤモンドS、阪神大賞典と使ってきており、そもそも超長距離レースの使い詰めなのがちょっと気になります。大丈夫かな…
 スローペースを後ろから急襲するタイプの競馬が合っていそうですね。このタイプ多いな。
 戦績を見るに今はいつ走るか割とわからないタイプになっていそうです。丁半博打といきましょう。

6枠11番 マイネルファンロン

 目黒記念を走らされると思っているマイネルファンロン(牡7歳)
 ということで、3000m↑の経験なしでございます。というかそもそも2200mが今まで走った最長距離です。マジで?
 いや一番「マジで?」って言いたいのはマイネルファンロン自身でしょうけども。頼むから怪我無く帰ってきてくれ。
 最近は最後方からズバンと行くのがトレンドのご様子。ということで「3200mでも」それが発揮されると好走できるかもしれませんね。身体に染み付いたペースがまるで違うので、もしかしたら2、3番手、果てはハナを取りに行っちゃうかもしれません。
 余談ですがマイネルファンロン氏の妹にユーバーレーベンがいます。馬主も厩舎も同じです。

6枠12番 ハヤヤッコ

 白毛馬で初めて重賞を取った馬ですね。
 さてこの馬、ダートで活躍していた馬です。前走の日経賞から芝に戻してきました。キャリアをスタートしてからの3戦だけは芝で走っていたんです。
 それがいきなり芝の、しかも長距離戦線に現れてくるとなると「えぇ…」となる人もいるかと思いますが、ダートの重馬場でも走れている以上、道悪がほぼ確定している今回の天皇賞・春ではちょっと侮れないかもしれません。
 なにより、荒れ散らかしてズブズブの内側を通ってもほかの馬より影響が少ないというメリットがあります。
 まぁ全然ダメでしたっていうオチもあるかもしれませんが。少なくとも良馬場じゃないってだけでノータイム切りはできなくなっちゃいますよね。
 ちなみに前走・日経賞は稍重のなか5着に入っていました。やっぱり道悪なら侮れないっぽいですね。

7枠13番 ロバートソンキー

 3勝クラスの馬です。とはいえキャリアはたった8戦のみ。しかも5歳なのでだいぶ丁寧に扱われています。
 ここまでの戦績的には底はまだ見えていなさそうで、怖い存在ですね。道悪でも大きな問題にはならなさそうです。
 ただ左回りのほうが得意そうな傾向にありますね。菊花賞の結果を見るに超長距離への適性もちょっと疑問があります。

7枠14番 ヴァルコス

 2勝クラスの馬です。同じ5歳ですがこちらは既に12戦使われています。
 さすがに底が見えちゃってる感があり、期待はあまりできませんね…
 キャリア始めの青葉賞あたりまではなかなかの戦績をしているため、もしかしたらピークアウトしてしまっているのかもしれませんね。

7枠15番 タガノディアマンテ

 泳ぐことに関しては日本一の馬とか言われてます。えぇ…
 京都記念でアフリカンゴールド(本人)の2着に来ていた馬です。
 「コイツいつ走るかわかんねぇな?」って戦績をぱっと見していますが、よく見てみると稍重でのポテンシャルが高いようです。
 今回は稍重になるかどうかは微妙ですね…それより道悪な可能性が高いです。
 一応重馬場でも大丈夫そうですが、不良馬場までいくとアウトっぽいです。
 作戦もよくわかんないですが極端なほうがよさそうです。
 スタミナはプール特訓でつけてるので大丈夫だと思います(てきとう)
 ちなみに今回でこの馬のGI枠番最内記録が更新されたみたいです。今まで大外のピン枠ばかりだったということですね。かわいそう。

8枠16番 タイトルホルダー

 僕はこの馬が大好きなので何も言うことはございません。
 僕はタイトルホルダーが勝つところが見たいんだ。
 タイトルホルダーが勝ちます。以上

8枠17番 シルヴァーソニック

 馬名の意味が音速の銀でかっこいい。
 それはそうと、この馬の鞍上は川田騎手です。隣はどちらも大本命の有力馬。何かをしてくるかもしれません。タイトルホルダーを執拗にマークするとか、ディープボンドが内に入らないように馬体をびっちり横に併せるとか。
 このレースのカギを握っているのはこの馬かもしれませんね。
 ちなみにこの馬自身は前走の阪神大賞典で3着、その前の万葉Sも3着、その前のステイヤーズSでも3着と、既に善戦マンの名を欲しいがままの戦績をしています。その証拠にキャリアで最も多い着順は3着。4着"以下"より少ないという驚異的戦績です。
 安定感を買って馬券に組み込むのは大いにアリだと思います。ただ道悪が微妙かもしれません。母父トニービンですし、ある程度は耐えてくれると思いますが…

8枠18番 ディープボンド

 この馬を馬券から外す人はいないんじゃないかと言えるレベルでの超大本命と化した有力馬です。既にGI馬みたいな扱われ方をされていますが、まだGIは勝っていません。
 正直この馬はフランスに行ってから完全な別馬と化したので過去の戦績が役に立たない部分が多いと思います。せいぜい道悪がクッソ得意なのとスタミナがある(あたりまえ)くらい。どうしてこんなに強くなったんでしょうね。あっちの激柔馬場のおかげで使ってなかった筋肉が動かされたりでもしたんでしょうか。
 しかしそんな大有力馬がまさかの大外オブ大外。これには頭を抱えた人も多いでしょう。
 ハナを取っていくタイプなタイトルホルダーと違い、この馬は先行馬。よってあちらより外を回されて、距離のロスが大きくなってしまう可能性があります。さらに前述したとおり隣がマーカーな川田騎手の馬で、執拗にマークされて内に潜り込めない、なんて事態もありえます。
 それでも問題のない、化け物クラスのスタミナを持っているのか。あと雨の影響で馬場の内外のバイアスがどれほど強くなるのか。そのあたりがディープボンドの運命を左右しそうです。
 あ、馬の能力自体はふっつーに頭候補です。タイトルホルダーとのマッチレースが期待されていたりしますね。

こんな感じです。一応予想っぽいことでもしておきましょうか。

◎タイトルホルダー
○ディープボンド
▲マカオンドール
△シルヴァーソニック
△テーオーロイヤル
△ロバートソンキー
注ハーツイストワール
×ハヤヤッコ
×メロディーレーン
☆アイアンバローズ

そこそこカタい…?
◎と○以外は普通に予想しています。

タイトルホルダーに死ぬほど勝ってほしいので、当日になったらレース前に既に発狂してると思います。お前こそがタイトルホルダーだ。

さて本番どうなるか。いつものGIと違って楽しみって感情よりすげー不安がいっぱいです。見たいけど見たくない、そんな感覚。馬の限界オタクやってた人たちはこんな気分を推しのレースのたびに思ってたのか…

これはいわゆる投げ銭。してくれたら私とっても喜びます。