Apple Music classicalの良さと物足りなさ

Apple Music classicalは素晴らしい。
CDショップに行かずとも、即座に聴きたい新譜が聴けるワンダーランドだ。
でも、何故か物足りなさを感じる。
CDショップで購入していた時代の方がワクワク感が強かったのだ。そのワクワク感は【これを1480-3000円出して買ってもイケてないかもしれない】というリスクがそうさせていたのではないか。
当時は、新譜やオススメCDには各CDショップのスタッフさんによる辛辣で購買意欲をそそるポップや解説が添えられていた。
【巨匠の正規盤の翌日のライブ録音!各セクションの乱れやミスリードあるが、逆に生々しいライブ感で必聴!】
など、買わずにはいられない煽り文句が散りばめられていた。
Apple Music classicalは、その点、定額制で、少し聴いて気に入らなければ聞くことをやめても無傷。
煽り文句に騙されてトンデモ盤を買うリスクもない。
ゆえに気軽、そして無責任に再生ボタンをクリックできるメリットがある。
逆にいうと、購入してしまったしがらみが無いため、しつこく繰り返し聴くという事が皆無で、心に刻まれるということが無くなってしまった。
トンデモ盤を買ってしまった昔の自分は、苦しみながら最後まで聴いて【全然、良さがわからない!2800円も出して買った2枚組なのに!!】と悶えた。そして、良さを理解しようと何回も聴き、その結果【クリーブランド管は、この日トランペットパートだけ信じられないくらい調子が良く、ゆえに買ってよかったCDといえる】とか自分を洗脳していた。
Apple Music classicalには、それがない。
結論としては、今の方が健康的で、ラクで、感謝している。
みなさんは、どう思われているだろうか?

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