見出し画像

ソニー銀行のマイル付き外貨定期預金が最強な件

私は外貨預金をする人は基本的に情報弱者だと思っている。
なぜならFXをするほうが圧倒的にメリットが大きいからだ。
「FXなんてハイリスクで・・」などと言う人はイメージで話をしている。根本的にFXはより選択肢が広く、手数料が安く、金利の高い外貨預金の上位互換だと思ったほうが良い。
(とはいえ私のように金融機関に勤めていてFX口座を開けなかったり口座が増えるのが嫌で仕方なく外貨預金を選択している人が一定数いることは理解している)

しかし、そんななかで「最強の外貨預金」を見つけてしまった。
それがソニー銀行の「マイル付き外貨定期預金」だ。
これを見つけた瞬間、思わず余裕資金を全部ぶち込んでしまった私がその魅力について解説しよう。
(当たり前だが私はソニー銀行の回し者でもアフィリエイターでもない。ただのファンとして推している。)


マイル付き外貨定期預金とは

その名の通り、外貨預金をしているとマイルがもらえるという仕組みのサービスなのだが、金利自体はほぼない。
※受け取れるのはANAのマイルのみ。
つまり金利の代わりにマイルを受け取るという外貨預金である。(飛行機に乗らない人にとっては何の魅力もないが後学のために読んでおくことをお勧めする)

通貨は12種類から選べ、期間も通貨によるが1ヶ月から1年と幅広く設定が可能だ。もらえるマイルもあらかじめ分かるので「1年後に40,000マイル受け取ってハワイに行く!」のように目標設定がしやすいのも良い。
「いや、マイルなんかより現金のほうが嬉しいわ」という声が聞こえてきそうだが、そのマイルの利率換算額がエグいのだ。

そもそも1マイルいくらなのか

そもそもマイルを日本円に換算するのは意外と奥の深い世界なので別の記事でガッツリ解説をしているのでそちらも読んでほしいのだが、簡単にまとめると1マイルの価値は次の通りだ。

・普通に国内線で使う人:約2円~
・「トクたびマイル」を活用する人:約5円
・国際線で使う人:約7円~
・国際線でビジネスクラスに乗る人:約12円

結論、一概には定義できないものの飛行機に乗る以上は最低でも1マイルは2円以上の価値があり、使い方によっては12円にその価値をはね上げることもできる。
もちろん効率面でのオススメは1年か2年に1度、ビジネスクラスで海外旅行に行くためにマイルを貯めるというモデルだが、そこはいろいろと事情があると思うので国内の移動に使ってもまったく損をすることにはならないので安心してほしい。

利回りは驚異の4%~27%(米ドル)

その前提でマイル付き外貨定期預金の利回りを算出していきたい。
なおここでは米ドル預金を前提に計算をしていくが、通貨によって利回りは大きく変わるので他の通貨を検討したい人は注意してほしい。

ソニー銀行のサイトより、米ドルの外貨預金金利(マイル)は次の通り
マイル付き外貨定期預金(1年):100ドルあたり348マイル
通常の外貨定期預金(1年):5.0%

※2024年4月15日時点

例えば、1万ドル預けるとすると(1ドル=150円として)1年後に受け取る金利(マイル)は次の通り。
マイル付き外貨定期預金:34,800マイル(非課税)
通常の外貨定期預金:75,000円(課税後60,000円)

次に、マイル付き外貨定期預金の利回りを換算するのだが、マイルの価値は先ほどの通り使い方によって価値が変わるのでそれぞれのパターンで換算する。
・普通に国内線で使う人:約69,600円~(利回り4.6%~)
・「トクたびマイル」を活用する人:約174,000円(利回り11.6%)
・国際線で使う人:約243,600円~(利回り16.2%~)
・国際線でビジネスクラスに乗る人:約417,600円(利回り27.8%)

後半は数字がもうバグっているが、少なくとも「普通に国内線で使う人」以外は驚異の利回りを達成することが出来ることがわかる。
これが先ほど私が「ビジネスクラスで海外旅行に行くために貯めるのが最高効率」といった理由ではあるが、とはいえ「普通に国内線で使う人」が多いのも事実だろう。
でもそんな人もマイル付き外貨預金を選ぶべきだ。
なぜなら・・・

マイルは「非課税」という最強の利息

通常の外貨預金金利には当然税金が発生する。利子所得として約20%が源泉徴収される。
つまり金利をマイルで受け取ることにより、普通の外貨預金金利と比べると「約2割増し」で利息(マイル)を貰っていることになる。
この時点で、先ほどの「普通に国内線で使う人」にとってもマイル付きの外貨預金が完全に通常の外貨預金を上回ることになる。
マイル付き、完全勝利だ。
当然それ以上の価値でマイルを使う人たちにとってもこの非課税はメリットでしかなく、金額が増えるほどその恩恵は大きい。

200万円預ければ毎年ハワイに行ける

マイルを「使うとき」の相場について補足をすると、例えばレギュラーシーズンにハワイに行くために必要なマイルは往復で40,000マイルである。
15,000ドル、約220万円を預けていると受け取るマイルは1年後に40,000マイルを簡単に超えてしまう。
200万円強の預金先を変えるだけで毎年ハワイ旅行がプレゼントされるのだ。ちなみにもう少し頑張って85,000マイル貯めることでビジネスクラスにシートが変わる。(ビジネスクラスのシートを普通に購入すると100万円以上はするだろう)

飛行機に乗る人はマイル付き外貨預金一択

ということでANAを使う全国民にとって外貨預金の選択肢はこれ一択といって問題ないだろう。
(普段はJAL派の人でも、変なプライドは捨ててこれだけはさっさとANAマイルを受け取ったほうが良い)
異次元の利回りに加え、非課税という現在の資本主義国家において最強のオプションまでついている。

普通の外貨預金で課税された利息を受け取っているのがバカらしくなってくる。なんでこんなものが合法なのか。ありがとう日本。ありがとうソニー銀行。ありがとうANA。
私は来年、ビジネスクラスでハワイに行くだろう。

サポートいただいた場合は全額クリエイターとしての活動費に利用させていただきます。