『テレキャスタービーボーイ(long ver.)』にクソデカテンションになったので歌詞を自己解釈してみた

『テレキャスタービーボーイ(long ver.)』MV公開、すりぃさんありがとうございます~~~~~~!!!!!!
大好きな曲なので嬉しいです!!!!!!!!

な感じで気持ちがクソデカに高ぶった為、『テレキャスタービーボーイ(long ver.)』の歌詞を自己解釈してみた。

あくまでも自己の考察ですので、本家様とはなんの関係もございません。
このような解釈もできるのではないか、といった程度の気楽な気持ちで見て頂けると幸いです。

※1.この自己解釈は、あくまでも『歌詞だけ』を見て楽曲の内容を解釈してみたものとなっています。
※2.MVの内容に関する解釈はしておりません。
 以上の点を踏まえた上でお読み頂けますと幸いです。


1.楽曲の主役は「はみ出しもの」な少年少女達

まずは順序良く1番Aメロの歌詞の中身から見ていくことにしましょう。


大人になるほどDeDeDe
はみ出しものです伽藍堂
人生論者が語った
少女は鳥になって
綺麗事だけでPaPaPa
ボロボロの靴を結んで
デジタル信者が祟った
少年は風になって
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


ひとまず注目したいのは、「DeDeDe」の部分!(クソデカ高ぶり)

テンポよく歌われるリズミカルな歌詞となっており、冒頭から頭の中を洗脳してくる印象的なものとなっています。

ですがこれ、どんな意味の言葉かわからなくないですか?

という事で、調べてみたところ、このような意味が見つかりました。


【Deの主な意味】
下降、分離、除去、悪化、低下、否定、逆転
【引用元:weblio 英和辞典・和英辞典 https://ejje.weblio.jp/content/de


▼不穏な気配を(クソデカに)察知


リズミカルさに思わずテンションがあげられる歌詞なのですが、どうやら単語の意味自体はあまりいいものではないようですね……。

前脈の歌詞とくっつけて和訳すると、「大人になるほど悪くなっていく」みたいな意味あいでしょうか。
続く歌詞の「はみ出しもの」というのは、そんな「悪くなっていく」状況に関わってる言葉と見て取れるでしょう。

「伽藍堂」も、その意味は「寺院を守る神様」、つまり「守護してくれる者」が祀られているお堂の事を指す言葉となっています。

となるとこの歌の主役は、守られる者になれなかったor守ってくれる人がいないような「はみ出しもの」の立場の人物という事になるのかもしれません。

更に今回公開されたMVの中には4人?の少年少女が出てきています。

歌詞の中にも「少女」「少年」という言葉がありますし、そこから考えると『大人になる途中の世間に上手く馴染めない少年少女達』が主役の楽曲なのかもしれませんね。


2.「はみ出しもの」達は自由を求めて飛び立った?

続いては同じ1番Bメロの中身を見てみましょう。


ゆらりくらり大往生
お疲れ様ですご臨終
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


大往生:安らかな死、立派な死ご臨終:亡くなった瞬間のこと。仏語では、死を迎える直前のことをさす。
     「ご臨終です」→亡くなりました

以上Google先生調べ。


……え? あれ、主人公、亡くなった?(クソデカ困惑)


いやいやいやいやいや。
不吉な単語の並びにちょっと目を疑いますが、ここで考えを止めては考察の意味(?)がありません。

ので、これも1番の意味と絡めて、その意味を深く考察してみましょう。
注目は1番Aメロ後半の歌詞です。


少女は鳥になって
綺麗事だけでPaPaPa
ボロボロの靴を結んで
デジタル信者が祟った
少年は風になって
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


少女は鳥に、少年は風になったと歌われています。

これらの表現的に、ご臨終=亡くなった、という風に捉える事もできなくもありません。
が、ここで思い出して頂きたいのが、先ほどのこの楽曲の主人公像の解釈です。

「世間に馴染めない」為に「はみ出しもの」になった少年少女。ならば、鳥や風となった少年少女達は、見方を変えれば、姿を変えて世間から上手く逃げ出せたという風に捉える事はできないでしょうか。

鳥と風はどちらも、自由に空中を舞う事ができる存在です。
つまりどちらも窮屈な世間(地上)から逃げる事ができる存在になれるのです。

だとすると、大往生、ご臨終というのは、その『自由』を手にいれる為に、今いる場所とは違う場所へ逃げだす事に成功した「はみ出しもの」達の事を歌っていると考察する事ができると、そう思うのです。


3.でもやっぱりどこか不穏な気配が漂うんだよなぁ……

「成功した」とは言いつつ、やはりどこか不穏さが拭えないのは、筆者の気のせいか……(冷や汗)

そんな不安の正体を探る為、続きの歌詞を見ていきましょう。
ここでは一旦サビを飛ばして2番Aメロに目を向けたいと思います。


見た目がどうやらDeDeDe
ステレオバイアス、サディスティック
毒針持ったように歌った
少女は花になって
耳を塞いでもPaPaPa
奴らの声は派手になって
胸に刺さったあの言葉
少年は振り返って
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


「De」の意味は先刻言いましたね。
その意味を含めて捉えると、どうやら今度は「見た目」に問題があるらしい、という事がその1行目から読み取る事ができます。

「見た目」というのは、世間で生きる中で重視されるものの1つでしょう。
服装などの洒落っけ具合もそうでしょうが、それ以外にも体型だとか身体的な特徴もそうですし、「好きなもの」というのもそれに当てはまるのではないでしょうか。

自分にとっては好きなものであっても、世間的に受け入れられがたい、理解されがたいものであるとそれを堂々と胸張って言うのは難しい事です。

事実、筆者はロックと刀が大好きなのですが、昔知人から「なんか意外。柄じゃない感じ」と言われた経験がありまして。
「他人からはそう見えてるのか(汗)」と思わず萎縮してしまい、何も言えなくなってしまった経験があります……。

1番の歌詞を含めて考えると、「大人になるほど、見た目を(悪い意味で)気にしていくようになる」といった風に捉えられる事も可能かもしれませんね。世知辛い世の中じゃ……。

尚1番にも歌われていましたが、このAメロには「De」の対になるような歌詞「PaPaPa」というのがあります。
こちらの意味についても調べてみた結果、この言葉に行き当たる事となりました。


【PAの意味】
Public Adressの略
電気的な音響拡声装置(マイクやスピーカー等)、放送設備を指し示す言葉。
【引用元:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Public_Address


1番の前脈の歌詞を含めて考察すると、「綺麗事だけが(人生論者によって)伝えられている」「(世間に)拡散されている」という意味にでもなるのでしょうか。
対し2番では、耳を塞いでいるらしいさまが歌われています。1番で拡散されているような、綺麗事を聴かないようにしようとしているのかもしれません。

ですが、残酷にもそれは塞ぐ手を通り抜けてしまう程の大音量で拡散されてしまっているようですね……。

耳を塞いでも聴こえてくる、聴きたくない声、言葉。

まるで逃げても無駄だと言っているような不穏な表現。これが不安感を拭えない理由なのかもしれません……


4.サビを考察! 見えてきた『テレキャスタービーボーイ』の正体!?

それでは次は、サビの考察をしていきましょう!


テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
嘘で固めたウォーアイニー
うざったいんだジーガール
魅惑ハイテンション
カニバリズム踊れば
一つ二つ殺めた手で
何を描いているんだろう
テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
誰か答えてくれないか
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


まず、いくつか筆者が謎に感じた単語の考察を先にしようかと思います。
以下、筆者が謎に感じた単語一覧です。


・ウォーアイニー
・ジーガール
・カニバリズム


「ウォーアイニー」は、中国語で「愛している」という意味の言葉でした。
前行の歌詞の「愛情」と同義の言語となりますね。

続いて「ジーガール」。こちらは多分なのですが、アメリカ映画の『Gガール 破壊的な彼女』に由来するものだと思われます。
破壊的な力を持った性格に難ありなヒロインとの恋愛を描く、SF系お色気コメディ映画だそうです。

前脈の「うざったいんだ」という歌詞と含めて考えると、「綺麗事ばかり述べる世間を疎ましく思う気持ち」の度合いを表しているものなのかもしれません。「ジーガール」のような破壊的な力で全てを壊したいという欲望が、「はみ出しもの」達にはあるのかも?

「カニバリズム」というのは、「食人」を意味する単語でした。続く「踊れば」という表現は、単語後半の「リズム」という単語とかけたブラックジョークだと思います。

と言っても、本当に誰かを食べたわけではないのではないか、と筆者は推測しています。

この曲の主役「はみ出しもの」達は、いわゆる世間からはじかれた者達、もっと極端に言えば、周囲の人々から貶されてきた者達、です。
つまり肉体的ではないものの、精神的な攻撃を人々から「食らい」ダメージを受けて来た、と捉え直す事ができる筈です。

その精神的な攻撃を「カニバリズム」という言葉で表現しているのではないのでしょうか。

そうすれば、「踊る」という言葉はブラックジョークであると同時に、他人からの精神攻撃に振り回されてきた「はみ出しもの」達の姿自体を表現する言葉であると考察する事ができます。

さてこの中で一番重要だと思われるのが、「愛情」「ウォーアイニー」です。

「僕に愛情を」と歌う歌詞からは、どうやら「はみ出しもの」達が「愛情」を求めている事が想像できます。
そして前行で「テレキャスタービーボーイ」と歌われているところから想像するに、どうやらこの「テレキャスタービーボーイ」こそが彼らが求める「愛情」を受けるに必要な存在であると推測できます。

しかし、「嘘で固めたウォーアイニー」と続く事から、どうやら貰える愛情が「偽物」である事も推測ができます。

ちなみにこの「愛情」「ウォーアイニー」は2番のサビではこのように歌われていたりします。


テレキャスタービーボーイ
僕に感情を
ノイズ混じりのウォーアイニー
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


「感情」とは「愛情」の事と捉えてよいかと思います。
「ノイズ混じり」というのも意味としては、「嘘」と同じなのかもしれません。

が、ここで気になったのは、この「ノイズ」という単語!!

「ノイズ」は雑音や騒音という意味を持つ英語ですが、その他にも「信号データの乱れ」「余分なデータ」という、電子機器に関する専門的な意味合いも持った単語となっています。

ここで、これまでの歌詞を振り返ってみましょう。
すると、電子機器を彷彿とさせる歌詞がいくつかある事に気づきませんか?


・デジタル信者が祟った
少年は風になって
(1番 Aメロ)
・ステレオバイアス、サディスティック
(2番Aメロ)
・PaPaPa
(1番&2番Aメロ)
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


というか、よく思い出せば『テレキャスタービーボーイ』の「テレキャスター」自体、エレキギター、つまりは電子系ギターの名前じゃないか……!?!?(今さら)

ここから推測するに「テレキャスタービーボーイ」とは、「はみ出しもの」達が仮で作りあげた「電子の姿」「存在」なのではないでしょうか。

ネット技術が発展した昨今、現実の姿をさらけ出さずに様々な活動をする事ができるようになっています。

今人気の「Vチューバー」もその一つでしょうし、TwitterなどのSNS、HNだけでプレイできるオンラインゲームもまたその内の一つでしょう。誰もが簡単に、現実の自分を隠して過ごせる場所が世の中には存在しているのです。

そういった場所ならば、「はみ出しもの」でも、簡単に場に馴染む事ができるでしょう。「テレキャスタービーボーイ」とは、そんな彼らが場に馴染む為に作りあげた仮の姿なのだと思います。

ちなみに「ビーボーイ」は、「ブレイクダンスを踊る男性」を意味するそうです(女性の場合は「ビーガール」というそう)。

しかし、いくらそうやってネット上で姿形を作りあげることができると言っても、結局そこにいるのが皆「人間」である事には変わりありません。

姿が見えないからこそ、言いたい事を言いたい放題言う人もいますし、平気で相手が傷付くようなことを言う者もいます。良い言葉を言われても、相手の姿が見えない以上どこまで本気なのかもわかりづらい面があります。

「嘘で固めた愛」「ノイズ混じりの愛」というのは、そういったネット社会の現状を表しているのでしょう。

結局、逃げた先でも本当に欲した物は手に入れられなかったと、そういう事なのかもしれません……。


5.それでも多分、暗い事ばかりの曲じゃないと思うんだ!(希望的解釈)

なんだか本当に、不穏な空気ばかりな解釈になってしまいました……。
でも多分、暗い意味ばかりではない筈! と希望的解釈もしてみたり。

そう筆者が考える理由は、Cメロにあったりします。


こんな世界じゃもう
息ができなくて
さよなら告げた現実に
許してはくれないか
弱い僕たちを
また何処かで会いましょう
【引用元:YouTube すりぃOFFICIAL コメント欄歌詞】


正直その全体の歌詞からは「はみ出しもの」達が、現状に辟易してしまったかのような光景を感じられます。

きっと世間に淘汰される事を選んでしまったんだと思います。
本当に好きな事を、やりたい事を、性別を、その他色々なものを世間体を理由に隠して生きる事を選んでしまったのです。

「弱い僕たち」というのは、自分達の事を揶揄しているのでしょう。

しかし!
そんな悲壮感溢れる歌詞の最後に、彼らは「また何処かで会いましょう」と歌っているのです……!!

別れの言葉ではありますが、この言葉、裏を返すと「また(諦めてしまった自分の姿と)会う気がある」という事にはなりませんか。

世間に淘汰されて生きる事為に、諦めてしまった「はみ出しもの」としての自分の姿。けれどそれは、それを選ぶ強ささえあれば諦める必要はなかった事なのです。

「だからいつか強い自分になれた時、かつて諦めたものとまた再会したい」と願い、強くなる事を決意したのかもしれない。

そう捉えると、どこか希望的な意味の歌詞に聞こえてくる気がしませんか。


気が、して、欲しいんだ、よぉ……!!!!!!(クソデカ希望的解釈)


5.おわりに

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

勢いだけで書き記したものですので、内容がグダグダで申し訳ございません!
後日、気力があったら、もっと綺麗にまとめてあげ直したいです(白目)

それにしても『テレキャスタービーボーイ(long ver)』
楽曲だけでもかっこいいのに、こんなにもスタイリッシュに可愛いMVまでついてしまって……。


全く、リピートする手が止まらないじゃないか! どうしてくれるんだよ!
大好き!!!!(クソデカ感情ボイス)


以上、『『テレキャスタービーボーイ(long ver.)』にクソデカテンションになったので歌詞を自己解釈してみた』執筆現場からでした。

記事を読んでくださり、ありがとうございます!もしこの記事が貴方の心に響くような事があれば、サポートをしていただけますと嬉しいです。 いただいたサポートはライター・創作活動の費用として、大切に使わせていただきます。