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「実年齢不詳だったメジャー・リーガー」の巻

 日本のプロ野球ファンの方、この顔に見覚えはないだろうか。
 名前でピンと来た人は多いだろう。フリオ・フランコ。1995年、1998年に、千葉ロッテマリーンズで活躍した選手である。スクリーンの選手紹介を読んでいくと、45歳? それで現役メジャーリーガー? 打点の記録更新? しかも90年代後半に日本にいた選手(ということは、多くの場合一線を退いたか、3Aクラスだった)が、メジャーに復帰していたというだけでも結構な驚きだった。
 この日は2004年8月4日、ドジャーススタジアムにアトランタ・ブレーブスを迎え撃ったのだが、フランコはこの年齢にしてアトランタの貴重な控え選手だった。シーズン中に代打ホームランの最年長記録を塗り替えていた。
 恐るべきことに、本人は、球団発表の年齢よりも、3歳年上の48歳が実際の年齢だと言っているらしい。何かで読んだのだが、松井秀喜が試合中にフランコと立ち話をしていて、「俺も今年50だからなぁ」とつぶやいたとか。一説によると、2004年に52歳だったともいう。ますます持って恐ろしい。
 かつては、二グロ・リーグで活躍し、50歳を過ぎてからメジャーリーガーとなった、伝説の選手、サチェル・ペイジなんていう人もいたくらいだから、フランコが50歳過ぎているといわれても…やっぱり驚くか。若い超人のような選手がひしめくMLBの話なのだ。驚かないはずはない。

拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「昔の名前で出ています」(2005年07月30日 07:37付)に加筆修正した。
 

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