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展示あれこれメモ


色々考えることがあったのでメモ。
自分用。迷ったら振り返る用。

構図は明確に作る
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斜め構図は難しい・厳しいので避ける。PCやスマホで1枚だけ写真を見るときは無意識に水平を認識できるが、他に写真と並べると違和感が強くなる。一貫性を持たせストーリー設計をしているのに意識の流れを止めてしまう。(人物撮る時にやりがちだけど印刷サイズを選べるのに無理して被写体を大きく画像の中に収める必然性ってあんまりない)
人物写真であれば視線などで意識の流れを誘導することもできる。展示にあたっては写真1枚1枚ではなく、展示全体を意識した個々の構図設計が必要かもしれない。
それから、写真を大きく印刷して見せることができるので、被写体が小さくてもはっきり全体を見渡させることができる。同様に肌の荒れや映り込みなど細かい「粗」が目立つので修正が必要になる。
SNSなどでは稀に人物写真であっても反修正を唄う人がいるけれど、素晴らしい作品を作るためなら手段は関係なく凡ゆる手を尽くすべき。


印刷について
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印刷は一般的にCMYK印刷となり、色表現がRGBと異なるため画面上で意図した通りの色に仕上がらないことがある。
対策1:RGB印刷を行う業者に発注する
対策2:色校正を行ってくれる業者に発注する
対策3:印刷発注前にCMYKにプロファイル変換「編集」→「プロファイル変換」を行い、PSD形式でデータを保存し依頼する


光沢・マットなどの選びかた
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光沢:環境光の反射が目立つかわり、写真への没入感・リアリティが増す。大きく印刷するときは配置に気をつけなければならない。
半光沢:見やすい
マット:反射は目立たなくなる。落ち着きのある仕上がりになる。安っぽく見えてしまうことがある。


額装とパネル張り(ドライマウント加工)
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展示会場は強めの白いライトで照らされることが多く、紙出ししただけの写真は時間経過でたわんだり(釘で打っても重みと湿度で1〜3日でゆるんできたりする)するので何かしらの土台があるほうがいいよね。たわむとヨレが気になるし、展示会場は強い白い灯で照らされていることが多いから反射光で非平面性が目立って気になる。
こんなのもあるよ https://www.graphic.jp/lineup/giclee/about_mounting

額装 → 額の風合いやマットなどと組み合わせて、1枚に雰囲気づくりや演出を持たせることができる。マットを工夫すると縦横比なども自在になって楽しい。沼。値段はそこそこ。中古もある。1度にたくさん使うと展示後が大変。でもレンタルサービスがあったりする。

パネル張り → 大きく印刷すると、余計な装飾がなくなって写真そのものの迫力が増す。写真を平面のボードに貼り付けるので平面性に優れる。


コンセプト設計と、写真選び
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展示全体で「何を表現したいか」という根っこが必要。
展示をあまり見たことがない・経験のない人が「俺のお気に入りの写真全部並べました」みたいなことをやりがち。自分がやりたいことと、見た人がどう感じるかがごっちゃになってる典型で、一貫性がないと特にグループ展では周囲に埋もれてしまう。
写真の上手い下手と展示で凄みを感じるかどうかは全く別だし、写真1枚1枚の凄みや意図を、受け手が分かってくれる・或いは努力して汲み取ってくれると思ってはいけない。意図や印象は、写真の内容や演出を工夫して丁寧に「与える(Gift)」或いは刷り込まなければならない。
グループ展に出す場合は、写真を横目にさっと見る人を捕まえるために、視線を奪う強い一枚も必要。周囲の展示者の作風も踏まえて写真の明るさ・彩度・大きさ・演出など工夫したほうが良い。


キャプションは大事
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見る人が写真や展示の意図を汲み取りやすくなる。程度のものを用意したほうがいい。


あると便利な道具リスト
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エアダスター → 手で触れないでも掃除できる
マスキングテープ → 何かと役立つ
手袋 → 設営中は気がつくと手が真っ黒になっている。写真が汚れてしまうのを防ぐ
感想・記帳用ノートとペン → 描きやすいのを選ぶと○。モチベーションを高めるために必要。笑


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