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漢なら、黙って造船所めぐりだ😆

見どころは『さんふらわあ かむい』だけじゃないんですよ(´д`)


寝かせてくれよ、オレ😠

 ゴールデンウィーク前半戦。
 学生時代までなら、休みの日は遅く起きるのが当然でした。
 でも、この年にもなると昼前まで寝たくても勝手に、朝早く目覚めるのですよ(=_=) 二度寝すらできないんデスよ・・・。
 もっとも、仕事柄、平日は6時前に目が覚めるので、朝早く起きるのは苦ではありませんが・・・。
 流石に三連休のあいだ、ずっと家でYouTubeを見続けるのも退屈ですので、ちょっと近場界隈でドライブに出かけることにします。

とりあえず生口島まで

 生口島はちょうど『しまなみ海道』の真ん中付近にある、尾道市に属する島です。
 かつては因島市と豊田郡瀬戸田町に属していましたが、2006年の市町村合併で今に至ります。
 生口島北ICで下りて、海沿いの国道317号線を数分走ります。
 すると、左手に『ゆめしま海道 フェリー』なる看板が目に入るので、左折。
 そう、ここが洲江港すのえこうです。
 着いたのが、6時15分頃。
 誰も居ません・・・。
 ・・・それもそうでしょうね(´д`)
 まだフェリーが動いていないのですから・・・。
 ただ、目の前に・・・。

岩城造船株式会社
朝霧のおかげで、ムーディーですね。

岩城造船さん(^^)

洲江港の目の前に、いくつもの塔型クレーンが林立し、貨物船が2隻接岸している造船所が映ります。岩城造船さんです。

 天気は良いのですが朝霧が深く、はっきりと写真を撮れませんでした(´д`)
 『しまなみ海道』を尾道から今治方面に向かう際にも、よく見える造船所ですが、近くからよく見たのは初めてです。

クレーンに注目な(^^)/~~~

 いささかマニアックですが、フネではなく、クレーンに注目。
 その外観から、住友重機械搬送システム㈱製であることが分かります。
 どのクレーンが何トンのモノを釣れるかまでは分かりませんが、岩城サンのHPによると、400t・300t・200tなど複数の大型クレーンを有しているコトは分かります。
 造船所の規模にしては、大型クレーンが多い印象です。
 ちなみに岩城造船は、日本最大の今治造船グループの一社。
 クレーンを見ると、その会社の立ち位置や、建造するフネのメニューがうかがい知れて興味深いです(^^)/

生まれて初めての岩城島いわぎしま

 しばらく岩城造船サンを眺めていると、対岸のフェリーが動き出すのが見えましたので、クルマに乗り込みます。
 洲江港始発が6時40分ですが、対岸の岩城島を6時30分に起ちます。
 ものの5分でフェリーがやって来ました。
 レクサスESを先頭に(その情報必要か??)、クルマが3台下りてきたのと入れ替わりに乗船。
 早速船員さんに往復運賃2,440円を支払います(もちろん、片道切符もあります!)。
 朝一の便とはいえ、私以外にクルマが2台乗船。
 こういう地元密着のフェリーって、よそ者からすると初見だと、とっつきにくい印象ですが、このフェリーはシンプルに船上で支払えば良いので安心です。いちおう、下にリンクを貼っておきます。

 そう言えば、岩城島に降り立ったのは生まれて初めてでした。
 岩城島に行く用事が無かったのと、そもそもフェリーしか交通手段がないので、尚のこと訪れるハードルが高かったんですよね・・・(-_-)
 岩城島はレモン生産で有名だそうです。
 岩城島小漕港おこぎこうに着いて、そのまま岩城造船の前を走ります。岩城環状線(県道174号)を数分気持ちよく走り、続いて岩城橋を渡って隣の島・生名島いきなじまに。
 岩城橋は、一昨年2022年の3月に開通したばかりの、真新しい橋です。
 そうか・・・、
 まだコロナ禍が収まりきっていない時期の完成やったんですね。

『さんふらわあ かむい』

 去る4月11日に内海造船因島工場で『さんふらわあ かむい』が進水式を挙行されました。ネットニュースでもご覧になった方も多いかと思います。
 今までの『さんふらわあ』に無い、インパクトのあるデザインです。
 なので、少し興味があったのですが、いま同船をキレイに眺められる場所が生名島しかなく、かつ冒頭から綴っている通り、まずフェリーに乗らないといけません。それにやはり、クルマが無いと不便です。
 フットワークが軽くないと、なかなか見に行こうとはなりませんよね…。
 もっとも、早朝の生名島はクルマもほとんど走っていないので、ゆっくりと快適に走れます。
 ちなみに、内海造船わきの因島・土生港からフェリーが出ています。
 土生港はぶこうではチャリも貸し出してくれます。
 最近流行の自転車でしまなみ海道を通って、界隈の造船所を見るのも一興かと思われます。

『さんふらわあ かむい』 まだまだ艤装中です!!

 例によって、まだ朝霧が晴れておらず、キレイに写真を撮れませんでした・・・。
 にしても、オモテ半分の濃紺と、トモ半分の”いつもの”『さんふらわあ』デザインのギャップが面白いですね。
 なんとなく、第二次大戦中の迷彩を施した艦艇を思い浮かべてしまいました(^^;)

こんな外観のフネ、最近流行っているような・・・。

内海造船因島工場さん(;゚ロ゚)

 この、内海造船因島工場。
 元をたどると、結構複雑な歴史です。
 昔は日立造船㈱因島工場でしたが、長らく続いた造船不況を経て、今では同社因島工場と、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)因島事業所に分かれています。
 ”分かれています”という言い方が正しいのか、我ながらとても怪しいですが、それだけ平成期における造船業界再編の歴史は複雑です。
 内海サンの因島工場については、同社HPにカンタンな配置図がありますので、それを元にやっぱりクレーンの話をしたいなと思います。

やっぱりちゃんと撮れてない( ̄△ ̄)
左側の2基が住友製、真ん中の足が細いクレーンがIHI運搬機械製。

 2021年に老朽化著しかった日立製の120tクレーンを、住友製の200tに更新しています。
 先述の通り、この工場は元々日立造船でしたから、つながりのある日立製作所のクレーンを使うのは自然です。
 ただ、今では日立製作所として、このような屋外で使用する塔型クレーンを製造していません。
 しかも100t超級の大型クレーンになると、見積もりを出せる会社は”実質的に”住友かIHI運搬機械㈱(略・IUK)の2社に限られます。
 住友とIUK、どちらのクレーンが良いかとなると・・・、
 その話題については、いずれ触れてみましょうか・・・(;゚ロ゚)

弓削島へ

  生名島でしばらく『さんふらわあ』を鑑賞してから、最後の目的地弓削島ゆげじまへクルマを走らせます。
 弓削島といえば、この界隈では弓削商船高等専門学校で有名です。

弓削商船高専の練習船『弓削丸』と弓削大橋

 弓削島の弓削港あたりからも内海造船因島工場とJMU因島事業所がよく見えます。

それにしても、大きい工場です(゚o゚;
なんか、右から2番目に気になる格好のフネが居てはりますけど・・・。

 左半分の、クレーンが沢山並んでいるのが内海造船で、建屋とフネが2隻接岸しているのがJMUとみれば良いかと思います。
 そういや、アメリカ海軍の艦艇が接岸しています。
 つい数日前にローカルニュースで取り上げられていましたが、だいぶ昔からここでは日米艦艇の修繕が行われているので、特に驚くことではありません。
 ただ、普通の戦闘艦艇と異なり、真っ白で異様に大きい上部構造は確かにギョッとする外観です。『さんふらわあ かむい』と比較しても、こちらの方が圧倒的に(写真で見る以上に)不気味な存在感を放っています。
 ちなみに、右端の艦艇は海上自衛隊の『とわだ』型補給艦でしょう。流石に何番艦かどうかは分かりませんが・・・。

一見なんの変哲もない見た目ですが、後ろの建物と比較しても兎角大ぶりなんですよね…。
乾舷の高さといい、居住区の背の高さといい・・・。

 米艦の話はさておき、いろんなクレーンが居ます。
 米艦の背後にいる細いクレーンも、見た目から住友製と分かります。
 小ぶりのクレーンなので、岸壁沿いの艤装用でしょう。
 造船所の顔といっても良い、クレーンの細かい話はまた別に記事にしたいと思います。

帰路

 しばらく弓削島でマッタリして、もと来た道を逆に走って、岩城島・小漕港まで。
 ・・・そうなんですよね。
 岩城島との間のフェリー以外は、全て橋で行き来できるんですよ。
 利便性だけで言えば、全ての島を橋でつなぐのが理想なんでしょうが、それだけで莫大なコストがかかってしまいます。
 連休中なので、島々をサイクリングする人々とすれ違うことも。
 いずれはチャリで島々を巡ってみるのも面白そうですね。
 そのまま、しまなみ海道を安全にブッ飛ばして、昼前に帰宅。

オマケ

生名島のツツジ
高波にツヨそうな船首ですな・・・(´д`)
私の腕のせいで、写真写りは悪いですが・・・(T-T)
ちなみに内海造船さんは、フェリーやRORO船を得意とする造船所です。
生名橋

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