「POWERS#17」振り返り記事
こんにちは。ポケモンカード自主大会「POWERS」運営です。
本記事では4月21日に開催された「POWERS#17」について、ベスト8以上の構築を掲載しつつ環境考察も交えた振り返りを行っていきます。
※以下、本記事では「単体カード名」を〈〉で、「構築群」を【】で括ります。
例えば〈ギラティナVSTAR〉であれば「ギラティナVSTAR単体」を示し、【ギラティナVSTAR】であれば「構築としてのギラティナVSTAR」を示します。
また、本題に入る前にまずは「POWERS」のポイント制度について更新します。
1位:たいせいさん:57.7pt
2位:こーすけさん:52.5pt
3位:ふぁるこんさん:39.6pt
3位:かわぴさん:39.6pt
5位:こめさん:39.3pt
5位:せとさん:39.3pt
7位:イカタコさん:33.0pt
8位:あゆむさん:26.4pt
8位:たいしょーさん:26.4pt
8位:アンさん:26.4pt
8位:マリトッツォさん:26.4pt
12位:コルクさん:26.2pt
13位:うちけんさん:25.8pt
14位:ふりーじあさん:19.8pt
14位:パレオはエメラルドさん:19.8pt
14位:にわとりさん:19.8pt
17位:レーシャンさん:19.65pt
18位:東海林さん:19.65pt
19位:楓さん:19.35pt
19位:きみどりさん:19.35pt
21位:とむさん:18.2pt
21位:そらさん:18.2pt
21位:キタキツネさん:18.2pt
24位:かがやくタルモゴイフさん:18.1pt
25位:ラルドさん:17.9pt
26位:マリオさん:13.2pt
26位:takeoさん:13.2pt
26位:あむさん:13.2pt
26位:なべさん:13.2pt
26位:イノさん:13.2pt
26位:カロコさん:13.2pt
32位:ひじりさわさん:13.1pt
32位:こひ♪さん:13.1pt
32位:ライトニングれいさん:13.1pt
35位:タカヒトさん:12.9pt
(当日の参加人数に応じて傾斜を掛けているので、大会別で比べたときに同じ順位でも異なるポイントになる場合があります)
ここに来てようやくポイントレースで集団からひとつ抜け出た選手が現れ始めました。
1位のたいせい選手はまだシニアのプレイヤーながらマスター顔負けのプレイングで高い成績を残しています。
混戦極まる今シーズンも残すところあと1回、まだまだ全プレイヤー逆転目指して頑張ってほしいですね。
では、以下にて環境考察を記していきたいと思います。
・ピジョリザ全盛期
※本大会は「クリムゾンヘイズ」後、「変幻の仮面」前の環境で開催されました。
プール自体は「POWERS#16」と変わりませんが、細かい流行り廃りの部分はやはり変化が見受けられます。
まず目に見えて違うのは【ルギアVSTAR】の増加でしょう。
これは次環境を見越した練習も兼ねての意味合いが幾分か含まれるかもしれませんが、単純な立ち位置も悪くありません。
もちろん「アッセンブルスターを言えるか」というハードルがあるのは登場初期から変わりませんが、逆にそこさえ乗り越えてしまえば【リザードンex】、【ギラティナVSTAR】、【カビゴンLO】辺りの環境トップをまとめて相手取れるのはやはり魅力的です。
また、その流れを受けてか【リザードンex】はカウンター重視の型がメインになったように思えます。
〈カウンターキャッチャー〉は2枚~3枚採用され、〈ビワ〉のような妨害カードも標準搭載、シンプルな殴り合いからひとつ、ゲームをロングに見据えて戦っていく意志が見受けられるようになりました。
これにより逆風を受ける形となってしまうのが【ロスト軸】と【パオジアンex】で、〈ビワ〉の存在が両デッキに対してあまりにもクリティカルすぎて特に【パオジアンex】は明確に数を減らします。
そうなると次にワンチャンス狙いたくなるのが【サーナイトex】です。
【パオジアンex】による〈キャンセルコロン〉+〈プライムキャッチャー〉からのげっこうしゅりけんに怯えなくてよくなるならまだまだ全然頑張れるのでは?といったところで【リザードンex】を中心としつつも非常にバランスの取れた環境で今期終盤を迎えました。
・当日の環境について
さて、「POWERS#17」当日の環境は以下のようになりました。
【デッキ分布】:合計数61
【リザードンex+ピジョットex】:15
【ルギアVSTAR】:8
【サーナイトex】:7
【パオジアンex】:4
【ギラティナVSTAR】:4
【ロストバレット】:4
【ヌメルゴンVSTAR】:1
【古代バレット】:3
【未来バレット】:2
【ゲッコウガex+ピジョットex】:3
【トドロクツキex+トドロクツキ】:2
【アローラロコンVSTAR+ヌメルゴンVSTAR】:1
【アルセウスVSTAR+ゲッコウガex】:1
【カメックスex】:1
【パトラアカシック】:1
【ハッサム】:1
【パルキアVSTAR+リザードンex】:1
【オムスターV】:1
【テツノイバラex】:1
圧倒的な【リザードンex】のシェア率であり、今期はこのミラーをどう崩すかが大事なポイントとなってくるでしょう。
〈マキシマムベルト〉があると当然ミラーでは有利に働きますが、〈プライムキャッチャー〉や〈アンフェアスタンプ〉も他対面を考えると捨てがたいです。
〈崩れたスタジアム〉や〈フトゥー博士のシナリオ〉など1手ズラせるカードの通し合いかつ〈ピジョットex〉をどう処理するかのゲームで、カウンターカードの存在から「あえてサイドを取らないプレイング」さえ存在するため非常に慣れが要求されます。
最近だと〈デヴォリューション〉で強引に時間を稼ぐ(なんなら〈ビワ〉を絡めて〈ふしぎなあめ〉の枯渇を狙う)プレイングもありいよいよ難解なミラーですが、慣れとプレイングが大事なマッチでもあるためやっていて非常に面白さがあります。
本当は〈ビーダル〉を軸にできると「非ルールのみの盤面」を中終盤に作れるためサイドレースのコントロールもしやすいのですが、それでも「こちらに流れが傾いた際の〈ピジョットex〉のゲーム支配力」が圧倒的すぎてそちらに軍配が上がっているのでしょう。
そんな中で上位入賞したデッキが以下の8デッキとなります。
・上位構築雑感
【リザードンex】:2
【パオジアンex】:2
【ゲッコウガex】:1
【パルキアVSTAR+リザードンex】:1
【ロストバレット】:1
【ヌメルゴンVSTAR】:1
【ルギアVSTAR】が1名も抜けなかったのは少し意外でした。
上位の【リザードンex】が〈カウンターキャッチャー〉絡みで〈アーケオス〉をテンポ良くきぜつさせたか、或いは単純に【パオジアンex】との速度差に負けた形でしょうか。
【ルギアVSTAR】については確かに出力は高くともある程度動きは読みやすく、かつ対策の方向性が明確なデッキではあるので(特殊エネルギーを止めるか〈アーケオス〉自体をきぜつさせるのが一番手っ取り早い)、そのようなメタの波に苦しめられた可能性はありそうです。
また、全体的な傾向として上位構築も含め〈ピジョットex〉+〈ビーダル〉の両採用が一般化してきたように見えます。
海外大会で結果を出したのは流行の後押しとしてもちろんあるでしょうが、「縦引きドロー+確定サーチ」の組み合わせが単純に強力だったという話でしょう。
・終わりに
今回はプールこそ変わりませんでしたが、海外大会も含めた考察の進行具合によって構築が揺れ動く面白い環境でした。
これをベースに次弾「変幻の仮面」を交えた環境が始まるわけですが、現在見えているカード(というかエーススペックのエネルギー)だけで環境の変化は確定と言えそうです。
その他いくらか環境に影響を与えそうなカードもあるため次の記事にて詳しく解説していけたらと思います。
それでは次回、「POWERS#18」の振り返り記事にてまたお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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