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初めての自作ボードゲーム【その2:いくらで売るか、いくらで作れるか?】

2021.03/28開催のゲムマ大阪2021に向け、ボードゲームを作っています。
これ↓の続きで、今回はお金の話です。

どうしても「1000円」で売りたい

今回が初出展かつコロナ禍でのイベント開催となるため、どれくらい売れるのか予測がかなり難しいです(加えて2021年1月現在、開催の可否すらまだ確定していない状況)。

こんな状況ですので「当日全然売れなかったら悲しいな...」という弱気な気持ちも正直あります。

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そんな一方、なかなか良いゲームができたのでは、という自負もあります。

決して消極的な気持ちだけでなく、
①初出展となる今回は目先のちょっとした儲けよりも、まずは自分たちの商品が売れる体験を優先したい。
②まずはβ版のような感覚でどのような反応がいただけるか試してみたい。(β版と言いつつも決して作りに手を抜いている訳ではありません)

という思いから、売値は可能な限り安価にすることをメンバー内で決めました。

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結果、会場でのお金のやりとりをスムーズにすることも考慮し、暫定の販売価格を1000円としました。

売れば売るほど赤字に...? 

「1000円で売る」という方針が決まったところで、ざっくり仕様を決め、業者さんに見積もりを取ってみました。結論、今回考えたゲームはコンポーネント(内容物)が少々ボリューミーなため、最初の見積もりでは完全に予算オーバーしてしまいました。

詳細は↓こんな感じです。

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透明コマはオリジナルで作ってもらうこともあり仕方ないとして、
特に、パッケージとゲームボードが予測していたより高額になってしまいました。

中ロット生産(1000個以上作る)だと単価をかなり下げることができるのですが、現実的問題そんなに大量には捌き切ることができません。

あの手この手でコストダウン

完全な予算オーバー。..でも、デザインは絶対妥協したくない。
そこで一部を手作りで対応したり、仕様を変更することでなんとか材料費を下げられないか検討しました。

①ゲームボード&説明書
・完全手作りに変更
(反らないように厚めの1mm厚紙をチョイス)

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②パッケージ
・化粧箱をキャラメル箱に仕様変更
(化粧箱は良いもの感が出る一方、高価かつボードが取り出しにくい)
・小ロット生産に強い業者様へ変更

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③透明コマ
・複数社で見積もり
・依頼個数を増やすことで単価を下げてもらえないか交渉

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涙ぐましいあの手この手のコストダウン策により、「1000円でもギリギリなんとかなるのではなかろうか...」というボーダーライン内に原価を収めることができました。

制作に協力いただいた業者様を紹介

...という具合になんとか許容できる原価になりました。これも各コンポーネントを作成いただいた業者様のお力に依るところも大きいです。
最後に制作にあたり、お世話になった業者様たちを紹介します。感謝。

●フジ印刷 様[透明コマ]
製作物によってケースバイケースだとは思いますが、複数社見積もった中でもかなりに安価に作成いただくことができました。出来上がったモノも高品質。また、こちらの意図を汲んで臨機応変に対応くださり、かなり助かりました。

●デジタ 様[パッケージ]
いろいろ調べた中でも小ロットに強い印象。安価に対応いただきましたが、期待以上の品質に仕上げていただきました。

●ヒョーシン 様[タイル]
このゲームのために調色したのかと言いたくなるくらいドンピシャの塩ビ製タイルを作っていただきました。

※ 今回はβ版として反応を見たいということもあり会場販売価格を1000円に設定しましたが、オンライン販売や第二版は販売価格を再考するかもしれません。。。

おしまい

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