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「自律」できる子どもたちが日本を立て直す!!

前回の記事で、「私は自律を促す専門家でありたい」という記事を書きました。

前回の記事↓
https://note.com/pkjyasu/n/nd5103e47c084

前回は、「自律できる子供の育成」について、私なりの指導の在り方についてお話しました。

今回は、なぜ自律できる子を育てることが急務なのか?
についてお伝えします。

1 自分の意志で行動できない子どもたち

昨年度、中学校の非常勤講師をしていたのですが、
教師側からの「指示待ち」の生徒が多かったのが気になりました。

当時の勤務校に限らず、
つい教師は子供たちが困らないよう「お膳立て」をしてしまいます。

教師の善意と捉えがちですが、
これを小学校段階からやり続けていくと、
「やってもらうのが当たり前」という感覚に陥ります。

学校でそうなのですから、家庭でも同じようなことが起きます。
「困った感」すらない子が増えている感があります。

こうして育った子たちは自分の意志をアピールしたり、
主体的に行動することができなくなります。

2 一方で、自律できる子たちも存在する

一方で、自分で考え、行動できる子たちも一定数存在します。
それは部活動で活躍してる子たちです。

特に高校での部活は、少子化の影響もあってか、
ガチで部活をしたいと、公立校よりも私立校に流れる傾向があります。

県外の生徒が私立高校に入学するケースに否定的に考える人もいますが、
15歳で縁もゆかりもない土地に親元から離れ、
自由を制限されながら寮で集団生活を強いられるのは相当の覚悟と決意がなければできません。

また、全国大会に出場する。
卒業したら大学でも競技を続けるなど、
明確なキャリアデザインも描いています。

また、指導者も昭和のような上からの強制的な指導でなく、
今何が必要で、何をすれば上達できるのか生徒たちに考えさせる。
そんな指導をしている学校が飛躍し、結果を出しています。
(昨年夏の甲子園で優勝した慶應義塾高校がそうですね!!)

こうした自律で来ている私立高校の生徒がいる一方で、
公立高校の生徒は、部活もせず、帰宅部の子が増えています。
(すべてではありません)

私は起業家時代、高校の進路ガイダンスのお仕事に関わっていた時があります。
しかし、放課後になると生徒がほとんど帰宅し、活発に部活動をする部もなく、静観だった学校を何校か見かけました・・

本来、放課後の活発な声は高校で一番あってほしいのですが、
そうした部活動が活発でない高校が一番放課後が静かです。
部活動がない小学校は、今は学校の敷地内になる学童保育もあり、放課後もにぎやかなのにですね・・

3 私が危惧するのは・・

自律できている子とそうでない子の両極端な現状で、
私が危惧するのは、
自律で来ている子は、将来的に活躍できます。
自分の可能性を自ら切り拓くことができます。

一番わかりやすい人が、メジャーリーガーの大谷翔平さんですね。

一方で、
そうでない子は、社会人になっても、
自分が何ができるのかわからない。
困難なこと、理不尽なことにも対応できない。
最悪、無職やニート、引きこもりなど社会から距離を置く人が増えてしまう。

当然、収入にも「格差」ができます。

大谷選手のように年間で100億円近く収入を得る人もいれば、
年間で200万も稼げない人も出てきています。

例えば、30人の国があったとして、
高度経済成長期であれば、誰もが500万円稼ぐことができるとしたら、
500万円×30人=1億5000万の国の収入になるとします。

しかし、これからの国の現状に例えれば、
1人が1億円を稼ぐ人がいて、
残りの29人が100万円しか稼げないとしたら、
1億×1人+100万円×29人=1億2900万円。

つまり、2100万円減少しています。

事実、日本のGTPが来年にはインドに追い抜かれ5位になるのが確実だそうです・・

では、一人の1億円稼ぐ人が人格が素晴らしい人であれば、
残りの29人に温かく手を差し伸べてくれるでしょうが、
そうでなく、私利私欲な人間であれば、
1億円を稼ぐ人間は「独裁者」となり、29人を奴隷のように扱います。

だからといって、みんなが平等に収入を配分となれば、
それは社会主義という考えになり、
これは無理が生じるのは、すでに歴史が証明されています。

誰もが500万円以上の価値を上げる人間を作らなければ、
日本はダメになる・・
そんな危惧を私はもっています。

4 自律できる人間だけが、自分の「幸せ」を獲得できる!!

円安やGDPの減少など、日本の劣化が加速してるのを感じるのは私だけでなないと思います。

一方で、若者の選挙の投票率が落ちています。
これは、世の中に無関心。
自分のことだけしか考えていない。
選挙にいったってなにも変わらない。

心の矢印が自分に「内向き」になっている人が増えています。

それがこの30年に陥った「結果」なのです。

今の状況が続ければ、さらに坂道を転げ落ちます。

世の中に無関心だった自分自身にも、やがて降りかかってきます。

そこで、ようやく気が付いて慌てふためいても手遅れです。

自分の可能性を、自分で発見する。
自分のよさを周りのために発揮する。
自分に降りかかった逆風や、理不尽なことに負けない「人間の免疫」を身に付ける。
自分の未来は自分で切り拓く。

これを一括りに「自律」と私は捉えます。
そして個の力を育てるには、自分自身だけでなく、様々な価値観を持った「仲間」がいるのが学校です。

「仲間」の存在がいるからこそ、
自分も仲間も成長ができ、成長を加速させると考えます。

学校は託児所でありません。
日々の生活の中で、1mmでも成長していく。
豊かな未来を生産していく場である。

そう考えて、日々子どもたちと向き合っています。




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