安心ピラミッドの正体を知れ

ピラミッドと言ってもエジプトに現存するアレのことではありません、あ、いや、ある意味ではその通りなんですけども。

よく、社会などの組織体を表現する際に『ピラミッド構造』として、あの三角形が使用されることがあるので、あながち関係が無いとは言い切れないのですが。

今回はその社会の構造を示す際のピラミッドの話です。

早速、上に画像を作成して貼りましたが、世の中の多くの人がイメージするピラミッドというのはまさにこんな三角形になっていて、それぞれのカースト（階級）がそこにハマっていて「自分は世の中のどのポジションにいるんだろう」なんて考えたこともあるのではないでしょうか。

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安心するためのピラミッド

おそらく多くの人は自分自身が一番上にあるわずか10％の中に位置する『天才』だと思っているなんてことは無いのでしょう。

ハッキリ言いますが、ほとんどの人は自分を真ん中の『凡人』だと認識していると思います。

もっと正確に言うと「たしかに『凡人』ではあるんだけど他の人よりは少しだけ上に位置する『凡人』ね」という感覚だと思います。

これは人間が心理的に持つ「アイツよりはマシ」という他者と自分を比較したうえで、心の優位性を保つ社会的感覚の機能で、そうすることでまさに心の安定を図るための装置のようなものです。

他者と比較して優位に立たないと生きていけないのが、この社会という集団の中で生きる人間の性のようなものなんですね。

そして特に誰という認識は無いけども『凡人』のさらにその下にいるであろう『その他』というどうでもいい人の存在をなんとなく感じ取っているわけでもないのに、勝手に「存在している」と思い込んでいるわけですね。

まさに『安心するためのピラミッド』ということです。

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ピラミッドの正体を知れ

今回なんで、こうやってわざわざ『社会のピラミッド構造』の話をしているのか？ってことはゲーム業界の採用に関する話や、実際に仕事をしている時の話として具体的に紹介していきます。

まず最初に言っておきたいのは「この『安心するためのピラミッド』のイメージ自体が弱い人間が作り出した幻想である」ということです。

そういうイメージを勝手に妄想して、自分自身を安心できる場所にポジショニングしないと心穏やかに生きていくことが出来ないから、そんな幻想が生まれてしまっているということです。

まず、認識しなきゃいけないのが、このピラミッドの形状がそもそも前提として間違っているという点です。

この世の中の『ピラミッド構造』はそもそも三角形ではないということ。

実際の社会的なピラミッド構造は以下の図のようなひし形なんです。

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実態は90％のその他大勢で出来ている