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初個展を終えて思った事

Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ロリータファッションのヘッドドレスやアクセサリーを製作しています。

先日初めての個展を終えて気持ちに少し変化があったため、ちょっと恥ずかしいけど言葉にしてみました。
重たい話もあるかもしれません。読むのがしんどくなったら記事を閉じてください。

私はイベント出展などの前にはいつも不安に襲われています。今回の個展前ももちろん不安と緊張でいっぱいでした。
搬入・搬出がうまくできなかったらどうしよう、会期中何かトラブルが起こったらどうしよう、残り一週間を切った頃から眠りが浅くなり、情緒不安定になって作業できなくなって塞ぎ込むこともありました。
始まってもないことに勝手に不安になって落ち込む私に主人が「それだけ真剣に取り組んでいる証拠だね」と声をかけてくれました。

以前の私は人生の中で自分で選択をすることが叶わなかった部分があり、色んな事に後ろ向きだったのかもしれません。
早く逃げたい思いと、同僚やお客様には関係ないからもっと真剣にやらなきゃいけないという思いとが頭の中でいつも喧嘩をしていました。
結婚したら逃げられるかもしれない、独身の頃は甘い口車に乗って何度も痛い目を見ました。
失敗することや怒られること、呆れられることを恐れすぎるあまり、社会に出ても頭や身体が固まってしまうこともしばしばでした。
何にもできないと思って苦しくなって、そう思ってしまう自分が嫌いになるところでした。いやもうすでに大嫌いになっていて、お酒がないと眠れなくなり、通勤中に「今日こそ消えてしまおう」と何度も考えていました。

この活動では誰かに決められたことじゃなく、自分で決めたことなら少しだけ頑張れるかもしれない、と思ったことも力を入れはじめた理由の一つです。
以前から少しずつ発信している通り、最初は本当にしんどくてしんどくて、前職の頃と変わらず涙が止まらない夜を過ごしていました。
それでも辛かった時期の私を支えてくれたおしゃれに関われていること、おしゃれのための物作りをして誰かに関われていること、それを通じて誰かの笑顔を見ることが出来た瞬間がとても嬉しくて活動を続けることができました。
赤字が長く続く中でも新作ができるたびに「可愛い」と全力で褒めてくれた主人にも頭が上がりません。

できない事だらけと思っていましたが、最近は徐々にできることが増えてきて、それが嬉しくて、誰かにまた喜んでもらえるにはどうしたら良いだろうって考えて、そうやって生きてるのがとても楽しいです。
お客様との会話も体調を崩す以前のその倍以上に楽しめている自分がいます。
製作技術も商売のスキルもまだまだ至らない点が多くありますが、気持ちの面では本当に充実した毎日を過ごしています。

今回個展を開いてみて、まず「やってみよう」と決断できたことが嬉しかったです。
周りの方やお客様から応援の言葉をいただけたことも嬉しかったです。RTやいいねもありがとうございます。
準備が終わって「この部屋の作品全部自分で作ったものなんだ」と実感できたことが嬉しかったです。
そしてその作品や展示を見にきてくださる方がいる事がとてもとても嬉しかったです。
何もできなかったわけじゃないんだ、できる事が沢山あったし日々増えていくんだってわかった事も嬉しかったです。

活動を通じて出会えた方、応援してくれる方、褒めてくれて、関わってくれて、大切なお金を使ってお買い物をしてくださってありがとうございます。
今後もし急に活動を止めることになっても悔いのないような、人生の素敵な思い出ができました。

そんな満足感に危機感を覚えたのも私の強くなった、誇れるところです。
これからはもし急に活動をやめることになった際に「やり残したことがまだまだあるぜ畜生!」と悔しく思えるくらい、今まで以上に積極的な気持ちで取り組んでいきたいと思います。

今回も読んでくださってありがとうございました。

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