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ヴァチクソ!

なんとも品のないタイトルですが、ヴァチカンのエクソシストをAmazonプライムで拝見しました、ということです。


ヴァチカンのエクソシスト、略してヴァチクソというのはSNSで目にしたのですが、酷いと思いつつ気に入ったので、勢いでタイトルにしてみた。
どのくらいの人が映画のことだと分かってくれるでしょうか。
特に深い考察もないのでそのくらいが安心。

去年公開の映画だけど、何やらとても高評価だったようですね。

映画館でやってた時は特に気にはしてなかったけれど、ホラー好きな家人が観たいというので共に挑んだ。

ここからはネタバレあり。


ラッセル・クロウ演じるチーフエクソシスト、アモルト神父(ガブリエーレ)は最近行った仕事のことで早朝公聴会に呼び出され、その役を降りるように迫られる。
悪魔祓いを疑問視する枢機卿らは時代のニーズにエクソシストという職が合っていないと言う。
だが、ガブリエーレは「自分は聖職者でもあるが、法律家で、記者でもある現実的な人間だ」と返す。
それでも食い下がる輩を「悪がいないなら教会の役割は何なのだ、文句があるならボス(ローマ教皇)に言え」と一蹴する。 
そうだね、確かに。
おまんま食い上げですね。

ここのシーンでガブリエーレはラテを勧められるが、エスプレッソドッピオを頼む。
さらに砂糖は?と聞かれて「砂糖は悪魔の産物。遠慮します」と断る。
ラテを(多分砂糖入りで)飲んでると思われる面々を前にして。
懐にはウィスキーを忍ばせてる癖に。
この皮肉屋さんめ。
好き。

ガブリエーレは、その後ローマ教皇から不穏な気配がするという案件を直接依頼され、幼いヘンリー少年の元へと向かう。

一年前に夫を亡くしたヘンリーの母は、夫の唯一の遺産である朽ちた修道院(サン・セバスチャン修道院)を収入源にすべく、再建目的でヘンリーとその姉を連れ、アメリカからスペインにあるその修道院に引越してきた。
だが、ここはいわく付きの場所で、工事も結局中断となり、ヘンリーはそこに潜む悪魔に憑依されてしまう。

いくらなんでも朽ちた修道院に住むとか正気か。
国までまたいであんまりだよお母さん。 
ヘンリーは父を亡くしたショックからか誰とも口をきかなくなっているのに。

姉はといえば、お約束のように反抗的で常にイヤホンを装着。
(フラグ!)

わたしは霊感が無いので、日常生活でオバケ的なことをあまり怖がらない人間だけど、ここまでヤバそうな場所なら、めっちゃ大声で歌いながら怪しいダンスとかしてると思う。
(カップラーメンのCMでイカが踊ってたみたいなやつ)

それか、出来もしないムーンウォークで廊下とか歩いてると思う。
これできっと悪魔からの願い下げ間違い無し。


さて、大きな身体でヴェスパに乗ってヘンリーの元へ向かうガブリエーレですが、とても可愛いです。
ここ、もう少し見たかったな。
お弁当タイムとか入れてください。

しかし、ローマからスペインのカスティーリャまでヴェスパで移動……。
サン・セバスチャンまでとして調べてみたらその距離約1200キロって出てきた。
(地理不得意だけど合ってる?)
時速50キロとして計算しても、無休で24時間。
(懐かしい計算だけど合ってる?)
お盆に僧衣で疾走する坊主バイクくらいの軽装で。
ヴェスパ、原付かと思ったけど……125CCのやつかな?
だとしても!

ともかくガブリエーレ現着。
全く疲れみられず。恐るべし。

医者ではなく神父が来たことに戸惑う母親だが、話し合いの末ヘンリーとの面会に成功したガブリエーレは早速悪魔憑きかチェック。
他人には知り得ない自身の過去をヘンリーの口から明かされ、精神疾患ではなく、悪魔の憑依であると確信。
まだ若いトマース神父(教区の神父)を相棒とし、悪魔に立ち向かうことになる。


こどもに取り憑くやつ、嫌だ。
それにしても、いきなりエクソシスト助手を任命された上、悪魔には早々に「パンティ嗅ぎ野郎」と罵られるトーマスは哀れだ。
なんというか本当に…。
誰しもひとつやふたつ傷はあるものさ。
わたしなら何て罵られるかしら。ぶるり。

そして悪魔と対決……!
……アクション映画並みの演出が繰り広げられます。(!?)

ガブリエーレはヘンリーから引き剥がした悪魔を自らに取り込み(そもそもの悪魔の目的はココ。エクソシスト映画の肝ですね)トーマスと共に悪の本丸、修道院の地下へ。
そこではかつて、カトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判が行われいて……。

悪魔祓いといいながら、結構な力業で戦っていた衝撃。
聖水とかでてこなかったような……。
昔のエクソシストでは、ピャッ!ピャッ!ってかけてジュワァ〜ギャー!みたいになっていたはず。
そういうの、記憶にない。
お祈りもそこそこに。
結構肝心な時に黙っていたし。

ということで、彼らの運命や如何に。



ストーリーとしては、これまでのエクソシスト作品と大差ないので、目新しさとかはあまりなかったように思う。
女の子もちゃんと(?)四足歩行していたし。(ブリッジはしてない)

ウィリアム・フリードキンのエクソシストと違ったところは
お祓い方法
少女が少年になり
陰気な神父が軽口を叩く体格2倍の陽気な神父になった
(エスプレッソもドッピオ=ダブルだしね)
といったところでしょうか。
もっちりがっちり神父、いい。
あと、どうして悪魔が取り憑いたとか、細かいところが分かりやすかったかな。

やはり大変なお仕事なので、相棒は必須かもですが、今作の助手トーマスは信仰が深いのか浅いのかよく分からない、純粋な若者らしさのある神父だったかなと思います。
パンティ・トーマス成長記とも言えるでしょう。

アモルト神父は実在の人らしいですね。
悪魔付きにはなりたくないけれど、ラッセル・クロウのアモルト神父とはお近づきになりたいなぁと思いました。

いやでも、これ劇場で観たら迫力あっただろうな!


【横道話】
ゴールデンカムイ実写版の4DXが凄いみたいですね。
オハウの匂いはなかったみたいですが。
いいなぁ。近所にないからなぁ。
ちなみにわたしは昔、足にギプスはめた状態で4DXを体験したことがあります。
(大丈夫か結構確認された)

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