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薬局実習での最高な体験

皆さん薬局実習にどんな思い出がありますか?もしかすると、これから薬局実習に行く薬学部生もいるかもしれませんし、今まさに行ってる方もいるかも。僕の人生は、間違いなく「薬局実習」によって形作られたと言っても過言ではないくらい、本当に最高の体験でした。

実習先で苦労した、いじめられた、そんな話をよく聞く中で、今回は
「実習先ガチャでSSSを引いた」、なんてちょっと過激なタイトルをつけておりますが、中身は、

  • 実習をどのようにすればより良いものになるのか?

について、僕の実体験をもとにまとめたものです。
これから実習生を受け入れる薬局の方、そして実習に向かう薬学生はぜひ参考にしてみてくださいね!


心構えの話

僕が薬局実習に行ったのはかれこれ5年以上前になるので、当時の心構えを正確に覚えている訳ではありませんが、

  1. 自分から学びに行く

  2. 薬剤師として働く際の「自分の心の動き」に素直になる

明確にこの2個は意識していたと、振り返ってみても思います。

1. 自分から学びに行く

実習先の薬剤師さんも忙しく、自分から何も動かなければ只々時間だけが過ぎ去っていきます。

わからないことは「これ教えてください!」と素直に聞きにいきましょう。何か薬剤師の先生がやっていたら「何やってるんですか!?手伝うことありますか??」と笑顔で聞きにいきましょう。
少しできるようになったら「これやってもいいですか?」と、無邪気に提案してみましょう。

これだけで学べることは何倍にも、何十倍にも増えます!

「それができたら初めからしてるわ!」と思われるかもしれませんので、一つ心構えとして覚えておいてほしいのが、

本気で子どもになった気持ちになる

です。子どもになるとは礼儀を弁えないというネガティブな意味ではなく、「自分は何も知らないと認め、真っ白なキャンパスになる」ということです。
真っ白になれば、あとは塗っていく(というか、塗られていく)だけ!

薬剤師の先生からしたら、君たちなんてひよっこだぜ!安心してな!

2. 薬剤師として働く際の「自分の心の動き」に素直になる

実習は「薬剤師としての現場を学びに行く」という目的がある一方で、実際薬剤師として働く際に

  • 薬局で働くことに対してワクワクするか

  • どんな薬局で働きたいか?(在宅がやりたいか、OTCがやりたいかなど)

  • ドラッグストアはどうか?病院はどうか?

などを見定める側面もあると思っています。

実習は5年生の時に行くと思いますが、僕ら6年生大学の5年生は、4年生大学の同級生にとっては「社会人1年目」です。
タイミング的にも、

  • 卒業後どう働くか?

を考えるタイミングだと思いますので、ぜひこの視点も持ってみるといいのではないでしょうか。

様々な業態の薬局・病院を見学

在宅でお薬カレンダーに薬を入れている図

担当していただいた薬剤師の方が、非常に顔の広い方で、

  • 零売薬局

  • 漢方薬局

  • 様々な診療科の門前薬局

  • 地域と連携してラジオをやっている薬剤師さんの薬局

  • ドラッグストア

  • 病院

などなど、様々な業態の薬局を見学しに行かせていただきました。自身の仕事もお忙しい中で、僕の成長のために関係各所へ連絡し、様々な体験をさせていただいたのは感謝してもしきれません。

実習先の薬局は、当時から在宅に力を入れている薬局で、個人在宅からグループホーム、在宅診療の同行まで経験させていただきました。

おかげさまで、薬局や病院に関する働くイメージができました。

実習生側から「あそこも見学行かせてください」というのは、さすがに図々しいと思いますので、ぜひ実習を受け入れている薬局さんは、上記のような経験をさせてあげてくださると嬉しいです。

学校薬剤師の体験

学校薬剤師体験では、近くの中学校へプールの水質検査や養護教諭の先生との連携、薬学講座を体験しました。

ちなみに僕は、
薬学講座と聞いたとき、大変失礼ながら「長くて、退屈な話」というイメージ(思い出)を持ちました。

そこで僕は、
「せっかく1コマ分も時間があるのだから、少し先輩の僕から今の中学生に面白く伝えられることがあるのではないか?」
と思い、担当薬剤師の先生に、

「薬学講座の資料、僕が作ってもいいですか?内容を教えていただければ、かっこよく綺麗に仕上げますよ!」
と提案したところ、快く「いいの!?よろしく」と言ってもらえました。

決して薬学講座の資料作成、なんていうのは実習カリキュラムの中には含まれませんが、

  • 生徒にとってはより面白いお話が聞ける

  • 薬剤師の先生にとっては、仕事が減る

  • 僕にとっては学校薬剤師の仕事をもっと深く知れる

やらない理由はありませんでした。

結果どうなったかというと、

「真田君が作った資料だし、真田君が話したほうが中学生にも伝わるんじゃないかな?」

と言っていただき、関係各所への許可取りもやってくださった上で、薬学講座を僕に任せていただけました。生徒たち、先生方、警察署の方、薬局の方からもご好評で、本当にやってよかったなと思っています。

薬局グループの経営体験(グループ本部との関わり)

最後の1ヶ月くらいは、薬剤師として投薬を行いながら、

  • もっと処方箋を増やすにはどうすれば良いか?

  • お薬手帳の持参を増やすにはどうすれば良いか?

  • かかりつけをもっと増やすにはどうすれば良いか?

などの経営課題に対する解決手段を考えて本部へ提案したり、本部の方々とのコミュニケーションを増やして仕事を手伝わせていただいたりしてました。
その結果、社長や他の薬局の菅薬さんなどとも仲良くさせていただき、この間薬局に遊びに行った際には社長も覚えててくださり、今後一緒に仲良くしていこうというお話もしてくださりました。

ここで僕は、会社や薬局の経営、ビジネスについて興味をもち、さらにそこの道を極めていくことになりました。

最後に

「当たりの薬局引いただけやん!」とか「そんなんできひんやん」とか、
思うかもしれませんが、決して僕や受け入れてくださった薬局が特別なのではなく、

  • 自分を含めて、関わる人をどうしたら幸せにできるのか?

を考えた結果だったのかな?と思います。そう思って投薬や服薬指導も行ってましたし、実習中に患者さんから、

「私のかかりつけ薬剤師になって」

なんて言われたのは、今でも忘れないくらい嬉しい言葉です。

今まさに前期実習中だと思いますので、実習中の薬学部生に届いてくれたら嬉しいです!何もかも上手くいくわけではないと思いますが、応援してます!ファイト!

最後に、Twitterでも定期的に、薬剤師のためになる発信をしておりますので、フォローをよろしくお願いします。


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