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僕が株式会社OX3を起業した理由

株式会社OX3代表の真田です。OX3を起業して4ヶ月が経ちました。ようやくOX3としての方針も固まってきて、これから「医療従事者×患者×社会」にとって三方良しな医療体験を創り上げる準備ができてきました。

ありがたいことに、クライアント様の中には僕の経歴に興味を持ってくださりお話を聞いてくださる方も多かったりします。薬学部を卒業した人にとっては少し違ったルートに、興味があるのだと思います。

そこで改めて、OX3の社長である僕がどういう想いもを持って会社を運営しているか、なぜこのOX3という会社を創ったのか、僕のキャリアも振り返りながら書いていきたいと思います。


薬学部時代

2014年に東京理科大学の薬学部薬学科に入学しました。東京と聞いていたので都会を想像しておりましたが、そこは街が醤油の香りがする野田市という千葉県の田舎にありました。

低学年のうちは、特に単位も落とさないが目立って優秀なわけでもない、ただ普通の学生生活を送っていました。漠然と「薬剤師になるのかな〜」なんて考えていました。

転機は、4年生の冬。地元の友達とフットサルや飲み会をしていた時のことでした。これまでと明らかに話す内容が変わっていて、みんなどこの会社のインターンに行ったとか、どこの会社に就職するみたいな話をしているわけです。
※薬学部は6年生なので、4年生の大学の友達はもう就職。

「自分はこのまま薬剤師になるのだろうか?」

なんともいえない漠然とした不安と、なんとかしないといけないという思いが一気に襲ってきました。
とはいえ、ただのいち薬学生である僕が何かすぐにできるわけもなく、最初に始めたのは視野を広げるための「読書」でした笑

何冊か本を読んでいる中に、似たような理由で響いた2つの文がありました。それが、

  • コネクティング ザ ドッツ(スティーブ・ジョブズ)

  • 強みやスキルは掛け算される(誰か忘れました)

というものでした。
すごく勇気づけられて、僕の薬剤師のキャリアの他にも何か興味のあることをどんどんチャレンジしていこう。そうすれば、きっと薬剤師としても稀有な存在になれる。そう思い、とにかく動いてみることにしました。

地元の調剤薬局での実習

とはいえ、薬学部の方はご存知だと思いますが、ここからめちゃ忙しくなります。5年生からは実務実習が始まるわけです。

まずはこの実習でできることをやり尽くし、学べることは学び尽くそう、そう決めました。実際にやったことはこちらの記事に書いてありますが、結果は本当に最高の実習生活でした。

ここで思ったことは3つで、

  1. 薬局経営やビジネスへの興味

  2. 薬局の非合理さ

  3. 薬剤師さんはホスピタリティに溢れている

ということです。

特に1番目の自分の興味への想いは強く、これはどんなことがあっても経験しにいかないと後悔すると思いました。

そして薬局の非合理さ。患者集客のための企画や学校薬剤師のプレゼン資料作りなんかも手伝っておりましたが、特にITを触れていない当時の僕ですらわかるくらいにはアナログだったのを覚えております。

最後にかかわっていただいたすべての薬剤師さんが、患者様のために精一杯取り組んでいる姿をは今でも目に浮かびます。中でも僕の実習担当としてついてくれた管理薬剤師さんは、患者様だけでなく店舗のメンバー、地域の薬剤師さん全員に好かれていて、僕にもいろんな経験をさせてくれました。

薬剤師さんは本当に愛にあふれている方が多いなと思った一方で、僕の強みを活かすフィールドとは少し違うのかもしれないと思いました。

長期インターン

色々調べた結果、経営やビジネスを学ぶには「長期インターンがいいらしい」ということがわかりました。文系や一部の理系の方には当たり前なことかと思いますが、薬学部生にとっては「長期インターン」なんていうのは関わりのない世界なわけです。

そこでインターンの求人メディアを使って探し、たどり着いたのが「スタディスタジオ株式会社」でした。
教育系のメディアを展開するスタートアップ企業で、当時僕がインターンとして入った時にはほとんどメンバーがおらず、サービスもこれから作るという段階だったことを覚えています。

そこからというもの、とにかく熱中しました。メディアを作るためのライティングの業務から後輩インターン生の育成など、やれることは全部やりました。とにかく自分で考えて形にしていくことが楽しくて、僕はもっと新しく事業を創るということにチャレンジをしたいと思うようになりました。

そして薬剤師に卒業してすぐになって医療に貢献するのではなく、ビジネスサイドから医療に貢献する道を目指そうとここで決めました。

リクルートのインターン

その後並行していくつかの短期インターンも並行して応募しておりましたが、その中でも強烈な体験だったのが、のちに入社する「リクルート」のインターンでした。

とある観光地の観光協会の方に、そこの観光を盛り上げるための企画を提案するというものです。全てが良き体験でしたが、

  • 出会った仲間

  • 社員の方のフィードバック(企画と個人への両方)

  • インターンの設計と充実した日々

に感動し、「この環境なら僕がやりたい、新しい事業の創出」にチャレンジできるのではないかと想い、この会社に絶対入社しようと決めました。

リクルート時代

学校向けスタディサプリで教育をDX

最初に配属されたのは統合前の「リクルートジョブズ(タウンワークやIndeedの部署)」でしたが、すぐに当時の「リクルートマーケティングパートナーズ」のスタディサプリ事業部に異動となりました。

そこでは主に、スタディサプリを高校様に導入していただく営業や、すでにご導入いただいている高校様に対してのDX化支援等を行っておりました。

愛知県と岡山県、鳥取県を担当させていただき、本当に良い先生方にも恵まれて楽しくお仕事をさせていただいておりました。

高校や先生を取り巻く環境は本当に課題だらけで、解くことは容易ではありませんでしたが、スタディサプリという素晴らしいプロダクトと優秀な社員のおかげで少しずつではありますが前に進んでいる感覚はありました。

その一方で、「学校現場もこれだけ大変なのに、医療現場はどうなっているんだろう」という疑問が少しずつ湧いてくるようになりました。

新規事業立案「Ring」

リクルートに入社した理由の一番は、前にも書いた通り「新しい事業を創る」こと。リクルートの代名詞とも言われるRingに挑戦しない理由はありませんでした。

1年目と3年目にはありがたいことに一次審査を通過させていただき、2つの事業検証にチャレンジさせていただきました。

本当にRingをやっている時間は楽しくて、やはり新しい事業を創るということは難しいけど本当にやりがいのあることだな、と思うようになりました。

共同創業者の柴田さんとの再会

新しい事業を創りたいという想いと医療業界に対して変革していきたいという想いをもとに、インターン時代の会社に投資をしてくださっていた連続起業家の柴田さんに相談にいきました。

そこから手段をいくつかディスカッションし、このOX3という会社を、投資家兼共同創業者として一緒に創業しました。

起業することを決めてから、いろんな薬剤師さんに話を聞きに行ったのですが、僕が実習をしていた5年前と法律は着実に変わっていっているものの、現場は大きく変わっていないことがわかりました。

学校支援の経験から、小手先のシステムだけでは業界が変わらないことは痛いほど学んでおりましたので、医療従事者に寄り添った本質的なサービスを展開していくということは心に決めました。

OX3で今後実現していきたいこと

医療従事者の働き方を変えることが、医療体験を良くすることにつながる

リクルート時代に、学校様をご支援させていただいておりましたが、その中で非常に大きな問題だと感じていたのが「教員ブラック問題」です。

教員がブラックな働き方をしているとどうなるのか?
それは、「相対的に優秀な人が教員になりたがらなくなる」ということです。そしてカスタマー(先生にとっては生徒)に対して、質の良い教育を提供できなくなります。

きっと医療従事者にも同じことが言えると思います。OX3はより良い医療体験の創出のために、

  • 医療従事者の働き方を変えること(働きやすい仕組みを創ること)

  • 質の良い医療を医療従事者が提供できるようにするための仕組みを創ること

を実現していくサービスを複数展開していきます。

最後に

OX3の成し遂げたい挑戦は、そう簡単なものではありません。
これまでたくさんの企業が挑戦しては、失敗してきた難しい領域でありチャレンジだと思います。

OX3の挑戦は始まったばかりです。この挑戦を一緒に手伝ってくれる仲間、新しい医療体験を一緒に創っていく仲間を絶賛募集中です。少しでもご興味を持っていただけましたら、ぜひお話をしましょう!




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